グローバル化する世界の中で、「実践的な英語力」が必要とされる現代。
それに伴ってセンター試験が廃止され、英検やTEAPなどを導入する大学が大多数になってきました。
「英検やTEAPで一定のスコアを取っていないと、受験資格がもらえない」というケースも見られます。
受験の制度が目まぐるしく変わり、不安に思っている受験生も多いことでしょう。
ここでは予備校講師の私が「早稲田大学の4技能試験の対応」をまとめていきます。
「英検が必要だったことに気づいたけれど、もう間に合わない・・・」というようなことがあったら、取り返しがつかないですからね。
早稲田大学を志望している人は必ず読んで、今後の勉強の方針を立ててください!
記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の成績優秀者に掲載され、早稲田大学に合格
・予備校講師として、最新の受験のシステムを常にチェック
・4技能試験の問題を実際に解き、研究を続けている
・これまでに2,000人以上の受験生を指導
・早稲田大学の公式サイトよりデータを引用し、分かりやすく解説
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目次
早稲田大学の民間試験の導入について
早稲田大学は2020年までは、4技能試験は推薦入試に使うケースが多かったです。
一方で2021年以降から、積極的に4技能試験などの導入がなされています。
2020年までの体制
文学部・文化構想学部では、「英語4技能テスト利用型」の試験が導入。
英検CSEスコア2200(R500、L500、W500、S500)
TEAP280(R65、L65、W65、S65)
TEAP CBT470(R110、L110、W110、S110)
IELTS5.5(R5.0、L5.0、W5.0、S5.0)
上記のスコア以上を持っていると、「英語の試験が免除」に。
国際教養学部では、英検で2級以上を持っている人に加点。
英検2級で5点、英検準1級で10点、1級で15点。
2021年以降の変更点
2021年以降は、上記にいくつか変更がありました。
・商学部で「英検」「TOEFL iBT」を利用した、英語4技能テスト利用型の試験の導入
・国際教養学部の加点対象に「IELTS」が追加
商学部の英語4技能テスト利用型の試験では「英検1級、もしくはTOEFL iBT95以上」で5点加点。
「英検準1級、もしくはTOEFL iBT72~94」で出願可能となっています。
2021年以降の体制
・「文、文構、商」で英語4技能テスト利用型の受験が可能
・文、文構は試験免除、商学部は加点
・国際教養学部はスコアの提出が無いと、加点なしで不利になる
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早稲田大学の試験そのものが大きく変更された
上記のような4技能試験の優遇の変更点だけでなく、試験そのものが2021年から大きく変わります。
大きく変更があったのは、政治経済とスポーツ科学部の2つの学部です。
政治経済学部の変更点
政治経済学部では独自の英語の試験がなくなり、「大学入学共通テスト+独自の英国の融合試験」となりました。
これまでは自由英作文などが課されるかなり難易度が高い問題でしたが、問題量・難易度ともに大きく落ちた印象。
大学入学共通テストで高得点を取ることが必須になりましたので、リスニングの対策にかなり力を入れる必要があります。
スポーツ科学部の変更点
スポーツ科学部では「大学入学共通テストの英語と国語or数学+独自の小論文」に変更。
英語の独自試験が一切なくなり、大学入学共通テストと小論文だけになりました。
リスニングを含めた、大学入学共通テストの対策はもちろん必須です。
その上で小論文で合否が大きく左右される形になりましたので、こちらの対策もこれまで以上に力を入れてください。
早稲田の一般入試と英検利用の倍率を比較
早稲田大学の文学部と文化構想学部の、一般入試と英検利用型の倍率を比べてみましょう。
一般入試の倍率が9倍前後、4技能テスト利用型が5倍ほどなので、倍率は一般入試の法が2倍近く高くなっています。
特に近年は私立大学の定員の減少により、一般入試の倍率が高くなっているので、4技能テスト利用型を受けるのも1つの手でしょう。
※ここまでの内容は早稲田大学の公式ホームページより引用
早稲田大学で求められるスコアの難易度
「英検準一級」「TEAP280点以上」は同程度の難易度で、これらの水準は「早慶~上智合格レベル」です。
早稲田大学のようにひねられた問題は少ないですが、語彙のレベルは大きく上がります。
またスピーキングやライティング、リスニングでも、ハイレベルな力が求められます。
単純な比較をすることは難しいですが、早稲田大学に合格するよりも、英検準一級を取得する、TEAPで280点を超えることの方が難しいと私は考えています。
何より限られた時間の中で、4技能全てのスキルを伸ばすというのは、かなりハードです。
倍率の面で見れば「4技能テスト利用型の方が有利」と感じるかもしれませんが、逆に「受験できる人が半分に減るくらい難しい」とも言えますよね。
「4技能試験を受けたもの勝ち」のように誤解している人も多いようですが、全くもってそんなことはありません。
「4技能試験のスコアで、自分の英語力を証明する」ことができるのであって、4技能試験でハイスコアを取ること自体は簡単なことではありません。
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早稲田大学の受験生が取るべき戦略
高校1年生など期間に余裕がある場合
受験までの期間にある程度の余裕がある場合は、英検などの対策をしておきましょう。
2022年以降でさらに4技能試験の導入がなされるかもしれませんし、準備をしておくに越したことはありません。
また4技能試験で良いスコアを持っていれば、受験を有利に戦えることは間違いないです。
早稲田大学だけでなく、他の大学でも4技能試験の利用ができるケースが多いので、併願の時にも役立ちます。
英語を「聴く」「話す」「書く」ことができれば、より深く実践的に英語を学べますし、大学進学後や社会人になってからも、大きな力になってくれるでしょう。
既卒生や3年生など、余裕がない場合
受験までの期間に余裕がない、既卒生や高校3年生の場合。
英検やTEAPなどの4技能試験よりも、一般入試の対策に特化して勉強を進めた方が良いと思います。
英検などで一定のスコアを持っていれば有利になることは間違いありませんが、「それ相応の力がある」と認定されるからであって、実力以上に評価をしてもらえるわけではありません。
4技能試験の勉強をするとなると、リーディングだけでなく「スピーキング」「リスニング」「ライティング」の力も求められます。
それぞれのスキルを伸ばすための勉強を十分にしておかないと、4技能試験を利用できる水準のスコアは取れません。
時間がない状態で4技能試験の対策をしていくと、一般入試の問題も共倒れになってしまう可能性があります。
今後のスケジュールと相談して、最善策を選んでいきましょう。
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早稲田大学の4技能民間外部試験の利用まとめ
ポイント
・2021年以降から、4技能試験の導入が大きく進む
・英検準一級、TEAP280点が最低ライン
・2021年以降は「文・文構・商・国際教養」で導入される
・受験まで余裕がある場合は、4技能試験の対策をするのがおすすめ
・4技能試験で高得点を取ることは、簡単なことではない
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