英語の並び替え/整序問題の対策と解き方のコツ!難問にも効果的。おすすめの参考書/問題集も


英語の並び替え/整序問題の対策と解き方

受験で超頻出の「並び替え問題」の解き方や勉強法を、詳しく解説していきましょう!
筆者

記事と筆者の信頼性

・筆者は模試の成績優秀者に掲載され、早稲田大学に合格

・これまでに2,000人以上の受験生を指導

・受験生の英語の指導に最も自信を持っている

大学入試の英語で本当に良く出てくる、並び替え問題(整序問題)はなかなか難しいですよね。

難しいけれども配点が高いので、絶対に間違えられない。

大学入試の英語で高得点を取るためには、並び替え問題は徹底的に対策が必要です。

 

ここでは大学入試の英語の並び替え問題を解くための、すぐに使えるテクニックをお伝えします。

次に過去問を解くときや、模試を解くときには、並び替え問題で満点が取れるかもしれない、それくらい即効性のあるテクニックです。

ぜひ並び替え問題のテクニックをマスターして、点数を稼いでいきましょう。

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並び替え問題の例題

旧センター試験で過去に、実際に出題された問題を例にして、一緒に解き方をマスターしていきましょう。
筆者

並び替え問題

語句を並び替えて空所を補い、文を完成させよ。

Children of six ______ (______) ______ (______) ______ they are with an adult.

①are not permitted ②and under ③to use ④unless ⑤the swimming pool

並び替え問題はこのような形で、英文の一部が空白になっていて、そこに複数の選択肢を並び替えて挿入していく形がメイン。

パッと見ると選択肢が多くて、「難しそうだなぁ」という印象を持つ方も多いでしょう。

この問題は他の空所補充型の文法問題と比べて、配点が2倍となっていて、高得点を取るためのキーとなっています。

では具体的にこの並び替え問題をどう解いていけば良いか、詳しく解説していきましょう!
筆者

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ステップ①選択肢を合体させる

並び替え問題を解く際、どこにどの選択肢を入れればよいのか迷い、頭がこんがらがってしまいがち。

これは受験生を迷わせるために、できる限り選択肢を分解して、難しく見せているからです。

ですからまず初めに、選択肢をくっつけて、数を減らしていきましょう。

 

例題で見てみよう

例えば今回の問題。

「permit to  A(動詞)で、Aをすることを許す」

①are not permitted→③to use

これで選択肢が

①are not permitted to use ②and under ③unless ④the swimming pool

と4つになります。

かなり難易度が下がったと思いませんか?

 

さらに「use=~を使う」ですから、useの後には「使うもの」、つまり目的語を置かなければいけません。

「~を使う」の目的語となるものは、もちろん名詞です。

今回の場合は、名詞は④the swimming poolしかありません。

①are not permitted→③to use→④the swimming pool

これで選択肢は

①are not permitted to use the swimming pool ②and under ③unless

なんと3つになってしまいました!

3つの並び替え問題だと考えれば、かなり難易度は下がりますよね。

ポイントは「文法的にこれしか考えられない」という選択肢を先につなげることです。

選択肢を整理して、ムダなミスを無くすことで、正答率が上がります。

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ステップ②最初と最後を埋める

並び替え問題

語句を並び替えて空所を補い、文を完成させよ。

Children of six ______ (______) ______ (______) ______ they are with an adult.

①are not permitted to use the swimming pool ②and under ③unless

選択肢を減らせるところまで減らしたら、空欄の最初と最後を埋めましょう。

空欄の最初と最後は、元の文とつながっているので、ヒントが多く与えられています。

逆に真ん中の部分は、ヒントがまったくないので、ここに選択肢を埋め込んでいくのは少し難しいですね。

 

今回の場合は、最後の空欄を見てみましょう。

空欄の後ろが[they are]=「主語と述語」があるので、1つの文が成り立っています。

1つの文の途中で主語と述語が出てくるのですから、この前には「接続詞」が入りますよね。

今回は接続詞は③unless(~でない限り)しかありません。

 

すると残る選択肢は、

①are not permitted to use the swimming pool ②and under

の2つだけになりましたよ!

ここでのポイントも、「空欄の最初と最後に、文法的にこれしかありえない」選択肢を入れることです。

1つ1つステップを踏んで問題を解き進めていくと、並び替え問題は意外と難しくないと感じるでしょう。

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ステップ③文を完成させる

並び替え問題

語句を並び替えて空所を補い、文を完成させよ。

Children of six ______ (______) ______ (______) unless they are with an adult.

①are not permitted to use the swimming pool ②and under

ここまできたら、やっと選択肢を並び替えていきます。

ここで大切なのは、「すべての選択肢、文を訳す」こと。

やってみましょう。

 

Children of six=6歳の子供

unless they are with an adult=彼らが大人と一緒でない限り

①are not permitted to use the swimming pool=水泳用のプールを使うことは許されない

②and under=???。

 

こんな感じです。

②and underは、文脈によって訳し方が変わりそうなので、「???」としておきます。

 

ここまでの要素をつなげると、

「6歳の子供は、水泳用のプールを使うことは許されない、彼らが大人と一緒でない限りは。」

となりますね。

 

ここに残った②and underを入れてみましょう。

「Children of six ②and under」とするのか「the swimming pool ②and under」とするのか、どちらかしか選択肢はありません。

 

自然な訳を考えてみると、6歳の子供に②and underをつなげて、「6歳以下の子供は、水泳用のプールを使うことは許されない、彼らが大人と一緒でない限りは。」となりますよね。

Children of six and under are not permitted to use the swimming pool unless they are with an adult.

この文が正解になります。

最初は選択肢が多く難しく感じたかもしれませんが、実際に回答を作ってみるとなんてことないはずです。

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並び替え問題は完答しなきゃ0点!

受験生
並び替え問題で2つのうち、1つは選択肢が当たっていたのですが、部分点はもらえますか?

並び替え問題は基本的に、完答しないと全く点数がもらえません。

全く違う文を作ってしまったのに、たまたま1つの選択肢が当たってしまったという場合に、得点を与えないためです。

ギリギリの不正解でも、全く分からなくても点数は同じ0点。

並び替え問題は「たまたま」で正解できるケースがほとんどないので、たくさん問題演習をして、確実に答えられるようにしなければいけません。

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整序問題の対策をする際の注意点

並び替え問題は英文法のオーソドックスナ空所補充問題と比べて、難易度が大きく上がります。

4択で空所に入るものを選ぶ問題よりも、英文を自分で作っていく問題の方が、レベルが高いのは当然ですよね。

より高い英文法の力が求められるので、まずは英文法を理解することを優先してください。

英文法が理解できていない状態で並び替え問題をたくさん解いても、理屈が理解できないので力は伸びていきません。

 

整序問題の対策の前に準備しよう

まずは講義形式の参考書などを活用して、英文法を理解することから始めてください。

英文法を理解して、NextStageVintageなどのオーソドックスな問題を解けるようにしてから、並び替え問題の対策をしましょう。

英文法の土台をガッチリと固めてから、さらに上の並び替え問題に進むことで、確実に得点力を上げてください。

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並び替え問題の回答に時間をかけすぎない

大学入試の英語は時間との戦いなので、1つ1つの問題をスピーディに解いていかなければいけません。

並び替え問題は配点が高いのでどうしても正解したいところですが、空所補充問題などと比べると、どうしても時間がかかってしまいます。

並び替え問題の回答の際に「これとこれ、どっちの順番が正解だろう」と1度悩み始めると、止まらなくなってしまいます。

かなり時間を消費してしまう可能性があるので、入試本番では時間をかけすぎないように注意してください。

1つの問題に執着しすぎてしまうと、試験全体の点数が大きく落ちてしまう危険性があります。

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整序問題で高得点を取るために

並び替え問題では先ほどの例題を見て頂いても分かるように、「英熟語」「英語構文」が良く問われています。

英熟語や構文を「as many as=~と同じくらい」などと訳だけを覚えていても、並び替え問題では力を発揮しません。

例えば[as/books/as/many]という4つの選択肢があった時、どのように組み合わせるかを考えるとき。

[as many books as]という正しい形を作るためには、訳を覚えているだけでなく、使い方まで理解しておかなければいけません。

 

ですから英熟語や構文を覚えるときは、例文を自分で作れるようになるまで深く勉強してください。

英単語を覚えるときも、セットで使う前置詞の使い方までケアしておきましょう。

ここまできちんと勉強している受験生は意外と少ないので、配点が高い並び替え問題で差をつけるポイントになります。

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並び替え問題のトレーニング方法

NextStageやVintage、スクランブルなどの、英文法・語法の問題集を勉強している人はとても多いです。

これらの問題集は空所補充型の4択問題がメインで、並び替え問題の問題はあまり演習できません。

並び替え問題は配点が高いので、他の問題と同様にたくさんの問題を解いていきましょう。

できる限りスピーディに問題を解けるようにするために、ストップウォッチで時間を測りながら解いていくのも効果的です。

 

おすすめの整序対策用の問題集

英語整序問題精選600

おすすめの問題集は「英語整序問題精選600」

配点が高い整序問題をこれでもかというほど解けるので、とても良い演習になります。

ただ難易度はそれなりに高いので、英文法の基礎が固まっていないと、ほとんど解けない可能性があります。

「整序問題はいつから対策するべきですか?」という質問をよく頂きますが、ネクステージやヴィンテージなどの問題集を1冊取り組んでから、整序問題の本格的な対策に入っていきましょう。

 

並び替え問題/整序問題の解き方のコツまとめ

整序問題の解き方

①選択肢を合体させる

②最初と最後の空欄を埋める

③選択肢を並び替える

この順番で解いていけば、難しい並び替え問題の難易度が、ぐっと下がります。

今までは、いきなり選択肢を並び替えて、頭がこんがらがっていた受験生も、ぜひこの解き方で挑戦してみてください。

配点の高い並び替え問題が、得点源になりますよ。


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