記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の成績優秀者に掲載され、早稲田大学に合格
・手元にスクランブルを用意して、中身を見ながらレビュー
・大量の参考書、問題集を分析している「参考書マニア」
・予備校講師として、2,000人以上の受験生を指導
大学受験用の英文法の問題集は、種類がたくさんあってどれを使うか迷ってしまいますよね。
私が受験生の時もネクステージにするか、アップグレードにするかなど、とても迷いました。
ここでは「スクランブルのレベルと特徴」「他の有名な問題集との比較」「スクランブルの効果的な使い方」の3点を中心に解説していきます!
目次
私の英語の偏差値が1ヶ月で40から70まで伸びた話
私は現役の受験生の時、偏差値は40ほどで、日東駒専を含む12回の受験全てに失敗してしまいました。
その原因は配点が最も高い英語長文を、全く攻略できずに、大きく失点してしまったこと。
英語長文を攻略できない限り、どこの大学の英語でも高得点が取れず、受験に失敗してしまうんです。
浪人をして最初の1ヶ月間、「英語長文の読み方」を徹底的に研究して、英語長文がスラスラ読めるようになり、偏差値も70を超えるようになり、早稲田大学に合格できました。
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英文法スクランブルとはどんな参考書?
スクランブルは英文法の総合問題集で、下の写真のように左に問題、右に解説というオーソドックスな形式。
1問1問の設問に対する解説は、さほど詳しくありません。
Scrambleは、「文法」「語法」「語い」「イディオム」「会話表現」「発音・アクセント」の6つのパートから構成されています。
問題数1609問、504ページほどと、英文法の問題集の中ではトップクラスのボリューム。
下の写真はスクランブルを横から撮影したものですが、かなりの厚みがあります。
ネクステなどと同様に「会話・発音・アクセント」のみ音声がついています。
一問一答形式で、左ページに問題、右ページに解説の見開き構成で、NextStageやVintageといった問題集と中身はさほど変わりません。
下の写真のように「Power Up!」という項目があり、ここで入試で頻出の知識を整理できるようになっています。
赤シートで隠しながら覚えられるようになっていますので、定期的に暗記しておきましょう。
スクランブルの改訂版について
スクランブルは2nd,3rdと改訂され、最新版は4th Edition。
大学入試の傾向は少しずつ変わっていくので、それに合わせてスクランブルも改訂されています。
もちろん最新版の4th Editionを使うのがベストですが、3rd Editionを既に持っている場合は、新たに買い替える必要は無いでしょう。
改訂されても中身が大幅に変わることはなく、あくまでマイナーチェンジです。
ただバージョンが2個以上ズレている場合は、傾向も合わっている可能性があるため、買い替えた方が良いと思います。
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スクランブル英文法・語法のレベル/難易度
難易度はNextStageよりやや難しく、Vintageとほぼ同じレベルです。
スクランブルの問題全てに答えられるようになれば、文法・語法に関してはMARCH・関関同立でも合格点を取れる力が身についています。
東大や京大、早慶レベルの難しい英文法とも、戦える力がついているでしょう。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
スクランブルBasicとの違いや比較
先ほどのレベル分けの図を見て頂ければわかると思いますが、姉妹本のスクランブルベーシックは、英文法の問題集の中でも最も易しいレベル。
問題数も750問ほどで、1700問もあるスクランブルと比べると、半分ほどの問題量。
必要最低限の問題が収録されているというのは、スクランブルベーシックの大きなメリット。
問題量が多い文法の問題集に途中で挫折してしまった人は、スクランブルBasicを勉強してみてください。
スクランブルBasicは、高校入学レベルから日東駒専・産近甲龍などレベルの問題集。
早稲田や慶應を目指す受験生であっても、最初の1冊としてとてもおすすめです。
とにかく基礎固めが大切
早く成績を伸ばそうとすると背伸びをしてしまいがちですが、大学受験は基礎から固めていくことが本当に大切。
早慶・MARCHであっても基礎的な問題はかなり多く出題されますから、まずはスクランブルBasicで基礎を固めることをおススメします。
スクランブルBasicが終わってから通常のスクランブルへ進んでいけば、スムーズにステップアップできるでしょう。
通常のスクランブルと2冊とも勉強すれば、受験に必要な英文法の力はかなり固まります。
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スクランブル英文法・語法の使い方&勉強法
スクランブルの大まかな勉強のフローは、下の図のような形になります。
使い方ステップ①
講義の参考書を読もう
スクランブルはあくまで英文法のアウトプット用の問題集なので、1冊で英文法をマスターすることはできません。
英文法の理解が危ういのに、スクランブルなどの問題集だけで英文法を勉強しようとしている受験生がとても多いです。
アウトプットをいくらしても、インプットができていなければもちろん成績は上がりません。
問題を解いて答えを丸暗記するだけになってしまうので、必ず英文法を理解してから取り組みましょう。
英文法を理解させてくれる、講義の参考書を1冊用意してください。
講義の参考書で理解した知識を、スクランブルでアウトプットするというイメージです。
中学生レベルの英文法から危ういという受験生は、「くもんの中学英文法―中学1~3年 基礎から受験まで」や「中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。」で土台となる基礎英文法を学んでから取り組んでください。
スクランブルに必要な英文法の知識は、「深めて解ける英文法INPUT」などで勉強するのがおすすめです。
講義の参考書で文法を理解しながら、スクランブルでアウトプットしていきましょう。
一気にインプットしようとすると大変ですし、忘れやすくなってしまいます。
「今日はこの分野を勉強しよう」と決めて、講義形式の参考書で勉強したらスクランブルを解くという形で、並行で進めていくのが良いですね。
問題を解いてみてついていけそうにない場合は、講義形式の参考書をより深く読んでいってください。
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使い方ステップ②
問題を解いて答え合わせ
まずは初見で問題を解いていきます。
大学受験は時間との戦いで、1分1秒が大切です。
意外と意識をしていない受験生が多いですが、スクランブルなどで文法の問題を解くときから、時間を意識して解いていきましょう。
ストップウォッチを使って「1問20~30秒」ほどを目標に解いていくと、入試本番でも余裕を持って解き進められます。
ミスした問題にはチェックを
答え合わせをする際に、ミスした問題には必ず印をつけましょう。
スクランブルは問題量がとても多いですから、3周も4周もしていたらものすごい時間がかかってしまいます。
2周目以降は印が付いた問題のみ、解きなおしましょう。
ミスした問題をピンポイントで復習できるので、効率よく勉強できますよ。
2回以上ミスした問題は、色ペンでチェックしましょう。
何度も繰り返し解きなおしをして、入試本番で同じミスをしないように徹底してくださいね。
下の写真は私が受験生の時に解いた、ネクステージの写真です。
同じ問題を2回、3回とミスをすることが珍しくなく、ミスした問題を何周も復習して、二度とミスをしないようにすることで成績を上げていきました。
解説にもマーカーを引こう
またスクランブルの解説で「ここが大事だぞ」というポイントを、自分なりに考えてチェックしましょう。
大事な部分は復習ノートにまとめていくのも良いですね。
一問一答の問題を解いて終わりにするのではなく、解説のポイントも理解しておくことが得点力アップにつながります。
2周目以降はチェックをつけた解説も復習してくださいね。
インターネットでさらに理解を深める
解説を読んでも理解ができない場合は、インターネットで検索する、Forestなど辞書的な参考書を使うのがおすすめ。
スクランブルの解説はさほど詳しくないので、理解が不十分で終わってしまうケースもあります。
そういった時は自分でインターネットを検索するなど、調べるクセをつけてください。
この作業は英文法の勉強に限らず、受験においてとても大切なことです。
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使い方ステップ③
例文を暗記しよう
スクランブルの問題の中でも、ニガテな英文は音読をして頭に入れていきましょう。
理屈だけでなく「感覚」で理解できるようになるので、ニガテな問題を克服できるようになります。
英文法の問題を解いていて「根拠は伝えにくいけれど、この選択肢が絶対に正解」というときがあると思います。
これは文法を感覚的に理解できている証拠で、ニガテな問題は感覚で理解していくことも大切です。
例えば[He behaves as if he were a adult.]という英文を覚えれば、as ifの後ろは時制が1つ後ろにずれるというのが、感覚的に分かるようになります。
日本人が日本語の文法を考えずに、瞬時に理解できるのと同じですね。
配点が高い英作文や並び替え問題の得点力にも直結します。
すべての英文を「完璧に暗記」しようとしていたらキリがありませんから、ニガテな問題のみでOKです。
音読して英文をインプットしていけば、リスニングやスピーキング、ライティングの対策にもなります。
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発音・アクセントや会話表現、イディオムはいらない?
英文法・語法の部分はもちろん必須ですが、その他の分野は必要に応じて勉強してください。
例えば志望校の過去問で発音・アクセントが出題されるならば、当然取り組んだ方が良いです。
一方で対策する必要がない分野は、時間がなければカットするのも1つの手でしょう。
限られた時間の中で勉強する範囲や覚え方を工夫して、1点でも多く点数を稼げるように勉強を進めてください。
スクランブルで英熟語を勉強するから、英熟語帳を勉強しないという受験生も多いようです。
しかしスクランブルはあくまでアウトプット用の問題集で、カバーできる範囲はさほど広くありません。
英熟語は英熟語帳できちんと勉強してから、スクランブルで演習するのが良いと思います。
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スクランブル英文法・語法が終わったら次は?
まずはスクランブルを完璧に
スクランブルはかなり問題量が多いですし、取り組んだは良いけれど穴だらけという受験生が本当に多いです。
スクランブルで取り組んだ問題は、二度とミスしないように完璧に固めていかないと、時間の無駄になってしまいます。
ミスした問題には必ずチェックをつけて何周もして、類題を本番で初見で解けるようにしてください。
この意識を強く持つかどうかで、成績の伸びが大きく変わります。
スクランブルが1冊完璧になったら、次のステップへと進んでいきましょう。
同じタイプの問題集なら英頻1000
スクランブルが終わってさらに上を目指すのであれば、「全解説頻出英文法・語法問題1000」に進んでいきましょう。
スクランブルと同じ形式で、さらに難易度が高いものになっています。
ここまで完璧になれば、選択式の英文法の問題は怖いものなしですね。
ランダム形式の問題集もおススメ
ランダム形式で英文法の問題を解きたい人は「英文法ファイナル問題集」や「竹岡の英文法・語法ULTIMATE/アルティメット600題」に進んでください。
スクランブルなどでは「仮定法」「比較」などと分野ごとに分かれているので、どの選択肢が正解になりやすいか、推測できてしまいます。
しかし入試本番ではランダムに出題されるので、「どの分野から問われているのか」を判別するところからスタートしなければいけません。
実践的な問題を解けるようにするためにも、ランダム形式の英文法の参考書に取り組んでいきましょう。
スクランブル構文とイディオムも効果的
頻出の構文とイディオムだけをまとめた、「スクランブル構文とイディオム」というバージョンもあります。
構文やイディオムは単語や文法に比べると、対策がおろそかになりがち。
しかしこれらは英作文や並び替え問題など、配点が高い問題で狙われるポイント。
他の受験生と差がつく部分でもあるので、「スクランブル構文とイディオム」を活用するのもおススメです。
過去問演習もとても大切
文法の勉強が進んできたら、過去問演習を繰り返して、今までで出てこなかった細かい知識をどんどん吸収してください。
新しく出てきた知識をノートなどにまとめて、1つ1つさらに得点力を積み重ねていきましょう。
過去問の傾向に合わせて正誤問題や並び替え問題、英作文など特徴的な問題の対策も大切です。
英語長文の勉強も超重要
また英文法だけでなく、英語長文の勉強にも力を入れましょう。
英語は「語彙」「文法」「長文」の3つをバランスよく伸ばしていくことが大切です。
「まずは文法と単語」と英語長文を後回しにしている人がいますが、配点が高い長文が伸びなければ、成績も上がりません。
早い時期から英語長文のトレーニングに取り組んで、英語力を総合的に伸ばしていきましょう。
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スクランブル英文法・語法の使い方と勉強法まとめ
ポイント
・文法、語法、語い、イディオム、会話表現、発音・アクセントのすべての対策ができる
・レベルは中堅大学~MARCH・関関同立、早慶ほどで、難易度はやや高め
・基礎から勉強したい場合は、スクランブルBasicからスタートしよう
・講義の参考書を必ず用意して、インプットとアウトプットの両方を行おう
・ミスした問題には必ずチェックをつけて、全ての問題に答えられるようにしよう
・苦手な問題は音読して、感覚で理解することも効果的
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現役の時に偏差値40ほど、日東駒専に全落ちした私。
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筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
浪人をして英語長文の読み方を研究すると、1ヶ月で偏差値は70を超え、最終的に早稲田大学に合格。
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