様々な大学で導入が始まっている「英語の4技能試験」。
明治大学も例外ではなく、4技能試験を利用した入試制度が設けられています。
目まぐるしく変わる入試制度ですが、その情報を整理していくことも、大学受験の勉強の1つです。
ここでは予備校講師の私が「明治大学の英語の入試制度」について、徹底的に解説していきます!
明治大学の受験を考えている受験生は、必ず読んでください。
記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の成績優秀者に掲載され、早稲田大学に合格
・予備校講師として、最新の受験のシステムを常にチェック
・4技能試験の問題を実際に解き、研究を続けている
・これまでに2,000人以上の受験生を指導
・明治大学の公式サイトよりデータを引用し、分かりやすく解説
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明治大学の民間試験の導入について
一般入試の場合
明治大学では「経営学部」「商学部」「国際日本学部」の3つの学部で、一般入試で「英語4技能試験活用方式」が導入されています。
これは英語の民間試験で一定のスコアを持っていると、「英語4技能試験活用方式」に出願できるというものです。
「英語4技能試験活用方式」では英語の試験が行われず、その他の教科のみを受験する形になります。
一般入試では通常通り、大学の独自の英語の試験が行われるので、必ずしも4技能試験のスコアを持っていなければいけないわけではありません。
3つの学部以外では「英語4技能試験活用方式」は導入されておらず、独自の入試試験を受験することになります。
併願について
一般選抜3科目方式と英語4技能試験活用方式は併願することができます。
出願要件には達しているものの、スコアに大きな自信が無いという場合は、併願をおすすめします。
全学部統一入試の場合
明治大学では全学部統一入試が行われていて、「国際日本学部」「農学部」で「英語4技能試験活用方式」での受験が可能です。
「経営学部」や「総合数理学部」は少し制度が異なり、「一定のスコアを持っていると、換算点がもらえる」という形になっています。
「農学部」や「総合数理学部」の受験を希望していて、なおかつ4技能試験を活用したい場合は、統一入試を受けるという形になるでしょう。
統一入試とは
統一入試とは一般試験よりも前に行われ、1回の受験で複数の学部・学科を併願することができます。
受験会場も東京や神奈川だけでなく、札幌や仙台、名古屋、大阪、広島、北九州などで開催されるので、移動の負担が少ないです。
一方で早慶の受験生が「滑り止め」で受験するケースも多いので、一般入試よりも難易度が高いです。
推薦入試の場合
推薦入試
・商学部の公募制特別(全国商業高等学校長協会会員校対象)
・政治経済学部のグローバル型特別
・文学部の自己推薦特別
・農学部の自己推薦特別
・理工学部のアドミッションズ・オフィス(IELTS 5.5以上のみ)
上記の推薦入試では、4技能試験のスコアの提出が求められています。
明治大学の民間試験の優遇の難易度
商学部の一般入試
商学部商学科では英検2級、TEAP(225)、IELTS(4.0)で「英語4技能試験活用方式」での受験が可能です。
難易度としてはさほど難しいものではなく、「明治大学に一般入試で合格する人が、きちんとリスニングやスピーキング、ライティングの対策をすればクリアできる」レベルです。
基準が高くないため倍率は、一般入試よりも「英語4技能試験活用方式」の方が高いケースもあります。
経営学部の一般入試
経営学部では「出願」「加点20点」「加点30点」の3つに分かれています。
TEAPを基準にすると、加点30点は390点、加点20点は340点。
400点満点のTEAPでこれだけの点数を取るレベルは、明治大学の合格水準を大きく上回り、早慶に合格するよりも難しいです。(単純な比較は難しいですが)
英検で言えば1級クラスになります。
高校生でこれだけのスコアを持っているのは、帰国子女か小さいころから相当な英語の勉強をしている人だと考えられます。
出願の基準は290点で、こちらは早慶と同等レベルと言えるでしょう。
こちらも明治大学の経営学部の英語で合格点を取るよりも、大幅に難易度は高いです。
経営学部は求める基準がかなり高いため、倍率も一般入試より半分以下になっているケースが多いです。
国際日本学部の一般入試
国際日本学部では英検準1級、TEAP(309)、IELTS(5.5)で、「英語4技能試験活用方式」での受験が可能です。
難易度で言えば早慶に合格するよりも難しく、4技能全てにおいてハイレベルな英語力が求められます。
こちらも大学の独自試験を解いて合格するよりも、高いレベルが求められるといえるでしょう。
「英語4技能試験活用方式」の方が有利?
商学部では求められる基準が低いので、倍率がかなり高くなり、必ずしも有利とは言えません。
一方でその他の学部では、求められる基準が明治大学の独自試験で合格点を取るよりも、かなり高いです。
この点を考えると、明治大学に合格することだけを考えるのであれば、独自試験の対策をした方が良いと思います。
というのも4技能試験ではリーディングだけでなく、リスニングやスピーキング、ライティングの対策もしなければいけません。
そうなると英語の勉強にかなりの時間を費やすことになりますし、他の勉強がおろそかになってしまう可能性があります。
独自試験で合格点を取れば、従来と同様に合格できるので、無理に4技能試験を受ける必要は無いでしょう。
4技能試験を受けた方が良いケース
高校1年生や高校2年生など、まだ受験まで余裕がある場合は、4技能試験を受けるのも良いでしょう。
他の大学でも4技能試験のスコアは使えますし、受験の制度が変わっても対応できるようになります。
立教大学のように「来年から4技能試験の受験が必須になります」といった改革がある可能性もありますし、備えておくことは重要です。
また英語力を多角的に鍛えることによって、仮に基準のスコアに到達しなかったとしても、受験には必ず活きてきます。
大学に進学してからも、実践的な英語力をさらに伸ばしていくことで、英語を使って色々なことができるようになるでしょう。
明治大学経営学部の回答
「英語が得意な場合、一般選抜3科目方式と英語4技能試験活用方式のどちらの方が有利ですか?」という質問に対する、明治大学経営学部の回答は以下の通りです。
英語4技能試験活用方式は英語4技能(聞く、話す、読む、書く)による総合的な英語力、一般選抜3科目方式は読む技能を中心とした英語力を評価するものですので、一概に有利・不利を論じることはできません。
英語4技能試験活用方式では、複数回または複数種類の英語資格・検定試験を事前に受験した上で、最も有利なスコアで出願することができますし、当日の「外国語」の試験が免除となるので、他の2科目の勉強に集中できるという利点があります。
他方、一般選抜3科目方式では、入試直前まで勉強し続けた成果を「外国語」の試験に反映できることが利点であると言えるでしょう。
(2020/06/10 明治大学の公式HPより抜粋)
要約すると
・4技能試験を活用すると、複数回の受験をした中で、最も高いスコアを提出できる
・当日に外国語の試験が免除になるので、他教科の勉強に集中できる
・大学の独自入試を受ける場合は、「入試の直前までスコアを伸ばせる」
という形になり、明治大学側は「必ずしもどちらが有利だということはない」と伝えています。
ここまでの内容は「明治大学公式サイト」と「パスナビ」の情報を参考にしています。
明治大学の4技能試験の導入と優遇まとめ
記事と筆者の信頼性
・一般入試では「経営学部」「商学部」「国際日本学部」で導入
・統一入試では「国際日本学部」「農学部」「経営学部」「総合数理学部」で導入
・推薦入試でも、複数の学部で導入
・一般入試で求められる基準は、商学部を除いてかなり高い
・受験まで余裕がある人は、4技能試験の対策もしよう
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