数学標準問題精講の使い方&勉強法!評価/評判も
目次
数学標準問題精講の特徴
数学標準問題精講はそれぞれ数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、数Ⅲの問題集となっています。
チャート式やフォーカスゴールドなどのような、所謂「網羅系」と言われる参考書の一種で、入試の典型問題を一通り網羅し分野ごとにまとめたような構成となっています。
項ごとに例題及び演習問題がついており、演習問題は主に国公立の二次試験や私立の過去問から集められています。数学Ⅰ・Aは例題101題で演習約200題、数学Ⅱ・Bは例題165題で演習約300題、数Ⅲは例題116題で演習約200題となっています。
例題のおよそ2倍の数の演習問題が掲載されており、問題演習の経験を積むことができます。
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数学標準問題精講のメリット
数学標準問題精講の優れている点は 「解答プロセスの解説に一般性があってわかりやすいこと」です。
つまりその問題に限らず他の類似した問題にも、ほとんどそのままの形で適用されるような解説がなされています。
「数学標準問題精講の解説は理解したのに類似問題がうまく解けなかった…」というような事態が起こりにくく、かなり信頼の置ける知識と経験が身につくでしょう。
数学標準問題精講のレベル/難易度
数学標準問題精講に取り組むうえで求められるレベルと、1冊終えた後の到達レベルに分けて解説していきます。
対象となる受験生のレベル
MARCH以上の私大・難関国公立レベルを志望する受験生を対象としています。
共通テストの数学であれば、8割以上は取れる方が対象です。
青チャートよりも問題数が少なく、重要問題が厳選されているため青チャートの問題数が多すぎて終わらないと感じた人は数学標準問題精講を使うことをおすすめします。
しかしながら、青チャートと異なり教科書レベルの超基本的な定義・公式・定理などは取り組む人がすでに習得している事が前提とされ、省略されている場合が大半ですので、青チャート等の代わりに取り組むならば、場合によっては先に教科書レベルの易しい問題集(または青チャートのコンパスが1つまたは2つの部分など)を先にこなしてからが良いでしょう。
数学標準問題精講は標準の名がついていますが、いわゆる一般的な標準のレベルは超えています。演習問題の中にはいわゆる旧帝大の理系の過去問もあり、かなり苦戦するものも少なからずあるでしょう。
数Ⅰ・Aは「基礎問題精講」の内容をしっかり習得していれば数学標準問題精講に大変苦戦するということはなく取り組めるはずです。
しかし数Ⅱ・B、数Ⅲは「基礎問題精講」とのレベルの差が少し広く、I・Aと比較すると難易度が高いです。
もし数学標準問題精講の問題に対応できないなと思ったら、他のより基本的な参考書などで学習した後に本書へ戻ってくることをおすすめします。
到達目標レベル
数学標準問題精講を学習し終えたら、おおかたの大学入試の問題に対応できる力がついているはずです。
文系の場合、東大・京大・一橋大などの最上位を除く難関大学の問題にはほぼ全て対応できるでしょう。
理系ではMARCH・中堅国公立より上のレベルの大学を除く大学の問題に対応できるはずです。
本書を終えた後は実際に大学入試の問題に取り組みましょう。
理系のMARCH・関関同立・中堅国公立より上の大学(東大京大・東工大・医学部など)、早慶上智などを目指す受験生は、入試の過去問に取り組んでも良いですが、数学で他の受験生に差をつけたいという場合などは、「理系数学の良問プラチカ」、「上級問題精講」や「やさしい理系数学」などの本書よりさらにレベルの高い問題集に取り組むことをおすすめします。
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数学標準問題精講の効果的な使い方
先にも述べたように数学標準問題精講は教科書レベルの基本的な知識(あるいは青チャートのコンパス2つ以下の問題レベルの知識)はすでに習得していることが前提とされているので、本書に手を出す前にその程度の学習を最低限済ませておくことがマストと言えます。
取り組み方は(身も蓋もないことを言うようですが)取り組む人次第です。
例題を一通り解いてから演習に取り組むもよし、例題と演習をセットでこなしていくのもよし。
短期間で終わらせたいのであればまず演習から解き、わからなかった時だけ対応する例題に取り組むというのでも良いでしょう。
一方で、冒頭で述べたように本書は網羅系参考書ですので、どのような取り組み方であれ最終的には全ての項の内容を理解することを目指します。
そのためにまず最低限例題は一通り解けるようにするべきでしょう。
数学の入試問題を解く上で必要な知識、考え方を幅広く身に付けることが出来ます。
自分が最終的に目標とするレベルに対し数学標準問題精講の演習問題のレベルが高すぎると思われる場合は、練習問題だけ解いて終わりにして良いです。
もし練習問題の解説もほとんど理解出来ないようであれば落ち着いてもう少し易しい問題集に立ち返りましょう。
基礎が抜け落ちている可能性が高いです。
例題を解き、考え方を理解したら(あるいは例題を見た瞬間に解答プロセスが思いついたようなら)その例題に付随する演習問題に挑戦します。
難しい問題も多く、一筋縄ではいかないでしょうが、根気よく取り組みましょう。もししばらく考えてもわからない場合は解説を読んで、解き方を理解したら後日また挑戦してみましょう。
それでもまだわからなかった場合はまた解説を読み、またさらに後日復習します。
解答が自力で作成できるようになるまで何度も復習しましょう。
数学標準問題精講は入試で特に重要な考え方や手法をまとめたものですので、取り組む際には全ての問題を完全に理解し、自力で解答を作成できるようになることを目指すのがとても重要です。
そのためわからなかった問題や解き方を間違えた問題は、解けるようになるまで何度でも復習することが大切です。
数学標準問題精講の問題を一通り解けるようになれば、実際の入試問題にも幅広く対応できるようになっているはずです。
短期間で集中的に勉強する
掲載問題数は約300題~450題程度です。
ですので長くても2、3か月で一通り取り組むのがベストです。
メリハリをつけて、だれることのないように解き進めていってください。
本書の問題は難易度が高いため、一回だれてしまうと一気にペースダウンしてしまい、他教科の進度にも影響を及ぼしてしまいます。
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「精講」と「解法プロセス」は必ず理解する
「精講」とは数学標準問題精講における例題の解説の事です。
「解法プロセス」とは精講における解答の流れを、より簡潔にまとめたものです。
この2つに問題を解くときのアプローチの仕方や計算の流れが全てわかりやすく解説されています。
即ち、これらを理解することが数学標準問題精講の内容を習得する上で、最も重要になります。
例題や演習問題がわからなかった時などは、これらをしっかりと読み込むことで間違いなく解決に近付くでしょう。
総じて、「精講」と「解法プロセス」は本書の最も大切な要素です。
実際に数学標準問題精講に取り組むときはこのことを常に念頭に置いて取り組んでほしいです。
また実際の入試の過去問に触れてわからなかったときなどに、数学標準問題精講の類題の 「精講」と「解法プロセス」に立ち返るのも非常に効果的と言えます。
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定期的に復習をする
先にも述べたように、数学標準問題精講は内容をくまなく習得することが重要なので、問題を自力で解けるようになるために何度も復習しましょう。
そして効果的に復習をするためには、他教科も同様ですがちょうど良い間隔で復習することが大切です。
(どの程度の間隔が良いかは何度目の復習であるか、また個人によって異なるので言及しません。復習の回数と間隔については「エビングハウスの忘却曲線」などで調べて参照することをお勧めします。)
よって、本書に取り組む際には自分の中で計画を立てながら進めていきましょう。
無計画に取り組んで知識に穴ができてしまったり、途中でだれてしまったりすることがないように注意しましょう。
数学標準問題精講が終わったら次は?
ここまでに述べた通りに学習を進め、数学標準問題精講に取り組み終えたあなたはかなり高い数学力が身についているはずです。
この後は志望校のレベルに合わせて過去問に取り組んだり、より難しい「上級問題精講」などの問題集に取り組んだりしていきましょう。
この先の学習でわからない問題に出くわしたとき、数学標準問題精講に類題があるならば復習することを忘れずに。
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数学標準問題精講の使い方&勉強法まとめ
ポイント
・数学標準問題精講はチャート式などと同じ網羅系の参考書
・全ての内容を抑えて理解することが大事
・「精講」と「解法プロセス」は特に重要なのでしっかりと読み込み、必要に応じて立ち返る
・計画的に学習を進めていくべき
・本書の学習が終わればかなり実戦的なレベルの数学力が身につく
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