京都大学の国語の対策&記述/論述の勉強法!過去問の傾向と難易度も【京大国語】


京都大学の国語のレベルと出題傾向

 

京都大学の国語の二次試験は大問三問から構成されています。

その内訳は問一が主に評論や随筆文、問二が文語文、問三が古典文(主に古文)となっており、形態は大きくは変更されてきていません。

どの問も難解な文章は出題されないものの、抽象的な設問がよく出題され答えなければならない分量も多いため時間配分をきちんとする必要があります。

そのため、過去問研究は必須です。

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設問の作り手の意図を理解する

 

二次試験に限りませんが国語という科目の特徴として問題文作成者と設問作成者が異なるということが挙げられます。

当たり前と思われるかもしれませんが最大にして最重要な特徴です。

国語は決して「君の思うとおりに自由に書きなさい」という科目ではありません。

設問作成者は問題文からキーワードをピックアップし設問を作成する訳です。

その過程には整然とした論理構造が有り必要なことはすべて問題文に書かれています。

次の項から基本のキーワード(以下KW)を見ていきます。

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現代文(評論)のポイントとキーワード

 

具体抽象  KW:たとえば,このようにetc..

 

これだけは読者に分かりやすく伝えたい。と筆者が考えた場合この技法を用います。

具体例を見つけた場合、その前後に同内容の抽象表現が書かれていることが多いです。

重要なのは(回答作成に使えるのは)抽象表現の部分です。

例)緑黄色野菜には豊富な栄養が含まれている。例えば人参はカロテンが豊富だ。

この場合、抽象表現である1文目が重要な性格を帯びてくるわけです。

 

否定比較  KW:ではなく,のに対してetc..

 

対比が存在する場合、肯定された方をマークします。

例)人参は淡色野菜ではなく緑黄色野菜だ。

この場合、「人参は緑黄色野菜だ」という箇所にマークをしておけばいいことになります。

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譲歩  KW:たしかに,もちろん~しかし,けれども~本音~

 

筆者が一歩譲っているところと本音の部分を見分け、本音の部分をマークします。

例)人参は確かに栄養が豊富だ。しかし油と調理しなければ効率よく摂取できない。

この場合、「人参は油と調理しなければ効率よく摂取できない」をマークすれば良いということです。

 

要約  KW:つまり,要するにetc..

 

筆者が自分で主張を纏めている、つまり本質のつまった文章が続くということです。

例)人参はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれている。つまり人参はダイエットに良い。

この場合、「人参はダイエットに良い」にマークするということです。

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京都大学の古文の出題傾向

 

特に重要なものが単語・助動詞・敬語の三つです。

単語に関しては基本的なもの(標準的な単語帳に記載しているレベル)を覚えるもので十分です。

取り立てて見たこともないような難しいものを覚える必要はありません。

次に助動詞に関して。助動詞が分かっていないと文章が理解できません。

全部覚えることは前提となってきます。

 

最後に敬語

敬語を完璧にしておくと主語が容易に理解できるようになり、内容理解ひいては設問回答に大きく役立ちます。

それに追加して出てきた古典常識や文法を覚えていきましょう。

基礎がなければ積み上がっていきません。

 

また、現代語訳する場合(精読する必要がある場合)はなんとなくこんな感じだろうとざっくりしてしまわないで、品詞分解をきちんとした上で取り掛かります。

その作業に先述の三要素が必須となってきます。

この基本的なことが出来ない回答が多いのが現状です。

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京都大学の漢文の出題傾向

 

本学二次試験に漢文の問題はありません。

だからといって全く勉強しなくても良い、または手を抜いちゃえ、というのは間違っています。

もちろんそこに時間を割くのは勿体無いので、センター試験まできちんと勉強して、そこからはたまに使ってきたプリントや参考書を眺めるぐらいで良いです。

センター試験で取りこぼさない最低限のレベルを維持しておきましょう。

 

なぜかというと、二次試験の現代文でとても「硬い」文章が出題されることが有るからです。

問題文中に漢文が引用されたり、設問回答に漢文の知識が必要になることも有ります。

その対策ということです。難しい用法は出ていないため、取りこぼしたくないところです。

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京都大学の国語のまとめ

 

本学国語の問題はレベルが高いということは間違いがないと思います。

ただそれは太刀打ちができない難しさということではなく、限られた時間で基本的な解法が本当に身についているかが如実に丸裸にされる難しさという意味です。

今までに、またこれから学ぶ解法に関してくり返し反復練習を行い、真に自分のものにしてこそ、初めて点数に現れてくるのです。


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