古代は一般的に、高校世界史で最初に取り組む分野です。
古代と一言で言っても3000年ほどあり、扱う時代が非常に幅広いです。
その分内容は浅く、複雑なことを問われるということはありません。
しかし時代・地域が幅広い分、迷子になりやすい分野でもあります。
古代はヨーロッパ〜中東が中心
古代の世界史は、以下の三つの分野に分かれています。
インド・中国の古代については、インド史・中国史の分野として学習することになっています。
・古代オリエント
・古代ギリシア
・古代ローマ
ただしこれらの地域は全く関わりを持たずに、個別に勉強していくものではありません。
これらの地域間での争いがあり、最終的には古代ローマがこれらの地域の大部分を支配するという、一つの流れが存在しています。
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古代世界史を理解するコツ
1つ1つの国(ギリシャであればポリス)の特徴をつかむと同時に、オリエント・ギリシャ・ローマの全体像をつかむという、二つの視点が必要になります。
古代の学習ではこれら二つの視点で理解できるように、丁寧に工夫してノートを作ることが大切になります。
古代の勉強のコツ①教科書がベース
古代の世界史では、あまり複雑で理解に時間のかかる内容は扱われません。
覚える単語も必要最低限のもので良いのですが、単語が少ない分、それを誤解なく丁寧に覚えていくことが必要にもなります。
教科書は基礎的な内容を文章形式で教えているため、古代の学習に適しています。
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古代の勉強のコツ②地図を参考にする
古代では特に、持っている領土の大きさが重要。
また、国や地域同士の位置関係、勢力範囲が戦争に大きく関係していることもあります。
また、センター試験などでは、古代王朝・帝国の勢力範囲を正しく示している地図を選ばせるという問題が出題されています。
位置関係・領土が一目で分かる地図を用意しながら勉強しましょう。
資料集には巻頭や巻末などに、世紀ごとの領土の変遷などが載っているものが多く、理解する上で手助けとなります。
古代の勉強のコツ③写真にも目を通しておく
入試問題では、発掘された遺跡や文字の写真を見て答えさせる資料問題も出されます。
資料集などの写真を見て、関わりの深い地域をおさえておきましょう。
古代世界史のノートのまとめ方
ここからは理解したことをノートにまとめる上で注意すべきことを紹介します。
古代世界史のノートのまとめ方①対比構造を意識する
古代世界史では、2つのものを対比させて考察することがよくあります。
例えば、「クレタ文明とミケーネ文明の違い」や「アテネと古代ローマの民主主義化の違い」、「アテネとスパルタの違い」といったものです。
これらの違いは教科書に詳しく書かれているので、しっかりとおさえておきましょう。
ノートにまとめる際には、ノートの中央に縦に線を引き、二つの対立するものの特徴や、おきた出来事などを並べて書くようにします。
こうすることで、二つの項目がどう異なっているのかが一目でわかります。
古代世界史のノートのまとめ方②必ず何世紀の出来事か書く
古代世界史は非常に幅広い年代を扱い、教科書を読んでいると突然数百年時代が移るということも多々あります。
そのため、一体自分がいつ頃のことを勉強しているのか分からなくなったり、別の地域とのヨコのつながりを理解できなくなることもあります。
必ず、歴史的出来事の前には、何世紀のことなのかを書いておきましょう。
紀元前〇〇世紀などと何度も書くのは大変なので、「AC」「BC」のように略して書くのが良いですね。
古代世界史のノートのまとめ方③歴史的意義を確認する
先ほどもお伝えした通り、古代では必要最低限の単語しか登場しません。
しかし逆に言えば、登場する単語はどれも非常に重要な意義を持っているということです。
例えば、「アテネがペルシャ戦争に勝利したことで、ギリシャにおける発言権が強くなった」ように、古代の出来事や戦争は多方面に大きな影響を与えています。
こうした「歴史的意義」は論述問題でもよく問われる内容です。
教科書に詳しく書かれているので、確実にノートにまとめておきましょう。
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