記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の成績優秀者に掲載され、早稲田大学に合格
・手元に基礎英文問題精講を用意して、中身を見ながらレビュー
・大量の参考書、問題集を分析している「参考書マニア」
・予備校講師として、2,000人以上の受験生を指導
旺文社から出版されている大学受験の鉄板「問題精講」シリーズ。
英語だけでなく様々な教科でも出版されていてどれも評価が高く、このシリーズの参考書を勉強して、偏差値を伸ばした先輩はたくさんいます。
ここでは予備校講師の私が「基礎英文問題精講の特徴とレベル」、「効果的な使い方」の2点をメインにお伝えしていきます。
少し特徴の強い参考書なので、ぜひこれからお伝えする内容をしっかりと読んでください!
目次
基礎英文問題精講に取り組む前に
私は現役の時はどうしても英語長文が読めず、日東駒専とMARCHに全落ちして、浪人しか道がありませんでした。
浪人をして最初の1ヶ月、「英語長文の読み方」を徹底的に研究した結果、英語長文がスラスラ読めるようになり、MARCHや早稲田大学に合格することができました。
私が研究して編み出した「英語長文の読み方」を知りたい人は、下のラインアカウントを追加してください。
英語長文の読み方やトレーニング方法を、詳しく解説しています!
基礎英文問題精講とは?
基礎英文問題精講は短めの文章がたくさん収録されていて、英文をきちんと読む力を伸ばすための参考書。
下の写真のように下線が引かれた英文を、和訳していくのがメインになっています。
単語や文法を勉強したけれど、なかなか難しい英語長文が読めずに困っているという人には、おすすめの1冊。
「単語や文法の知識を、英文読解の力につなげていく」参考書とも言えるでしょう。
こんな人におススメ
・単語や文法は一通り勉強したけれど、英語の文章が読めない
・和訳問題がニガテ
・少し難しい英語長文でつまずいてしまう
>>1ヶ月で早稲田慶應・難関国公立の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
基礎英文問題精講のメリット/デメリット
記事と筆者の信頼性
〇たくさんの英文を正確に読むトレーニングができる
〇配点が高い和訳問題の対策ができる
〇類題を通して、初見で解く力を磨ける
×解説が堅い
×レイアウトがやや見づらい
×1文1文のSVOCの解説が無い
基礎英文問題精講のメリット
たくさんの難しい英文を力を入れて読み込むことになるので、難しい英文に慣れて、MARCH/関関同立あたりの壁を超えられる可能性を秘めています。
基礎英文問題精講で学べる重要な構文は、入試本番でも和訳問題や長文の中で狙われるポイント。
これらを長文の中で実践的に勉強できるので、本番で得点できる力が磨かれていきます。
また「類題」も解けるようになっているので、学んだ内容がきちんと定着していて、入試でも対応できるかが確認できます。
これまで何となく英語長文を読んでいた人は、和訳の回答を書き出していくことによって、自分の弱点が明確にできるでしょう。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
基礎英文問題精講のデメリット
基礎英文問題精講のデメリットは、「解説が堅い」こと。
だ・である調になっていて、解説を読んでいるときが結構しんどいです笑
最近はカラフルで、イラストもたくさん使われている楽しげな参考書が増えていますが、その逆を行く1冊。
基礎英文問題精講は歴史も古いので、解説も色使いもレイアウトも、どれもお堅い感じになってしまっています。
それでいて難易度も高いので、勉強がニガテな受験生が取り組むには、かなり苦しいかもしれません。
また1文1文の構文の解説が無いので、和訳を見ても「なぜその訳になるのか」が分からないというケースも出てくるでしょう。
「精読」をメインに考えている場合は、基礎英文問題精講よりも、構文の解説が詳しい参考書に取り組むことをおススメします。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
基礎英文問題精講のレベル/難易度
基礎という名前がついていますが、内容はそれなりに難しいです。
偏差値でいえば58くらいの受験生向けの参考書で、とても「基礎固め」をするための参考書ではありません。
精講シリーズはこの参考書にに限らず、「基礎」とタイトルにあっても、かなり難易度が高いので注意しましょう。
旧センター試験や大学入学共通テスト、中堅私大レベルの英語長文はしっかりと解けるようになり、偏差値も伸びてきた。
そんな受験生がもう1歩上の、「偏差値60以上,GMARCH/関関同立・中堅国公立レベル」を目指すための1冊として使っていきましょう。
今の時点で英語長文の読み方や解き方に自信が無く、あまり得点が取れていない人は、まずは私から長文の読み方を学んでください!
下のリンクで、長文が読めるようになる方法をお伝えしています!
基礎英文問題精講が難しい場合
基礎英文問題精講が難しく、挫折してしまいそうな場合は、一度立ち止まってください。
入門英文解釈の技術70で短文解釈の勉強、英語長文レベル別問題集で易しい長文のトレーニングなどをしてください。
自分のレベルよりとあまりに離れた長文を解いても、読解力は伸びていかずに時間の無駄になってしまいます。
共通テストの長文で7割は安定的に取れるようになってから、基礎英文問題精講に進んでください。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら!
入門英文問題精講もおすすめ
基礎英文問題精講が難しい場合は、「入門英文問題精講」に取り組みましょう。
こちらは難易度も易しく、解説も基礎英文問題精講より詳しく、1文1文にSVOCなどの解説が書かれています。
問題量よりも解説の方に重点が置かれているので、英文の読解がニガテな受験生にもぴったり。
こちらで精読力を伸ばして、標準的な英文を読む力を鍛えてから、基礎英文問題精講へと進んでいきましょう。
英文解釈の技術シリーズとの違い
似ている参考書で、英文解釈の技術シリーズがあります。
こちらも英文の読解力を伸ばす参考書ですが、英語の文章が基礎英文問題精講よりも短いです。
英文解釈の技術シリーズは文章を読むというよりは、1文1文の精読力を伸ばせるようになっています。
解説にもSVOCなどの構文が書かれていて、1文1文を正確に読むトレーニングができます。
英文解釈の技術シリーズで精読力を磨いてから、基礎英文問題精講で少し長い文章を読めるようにし、英語長文へステップアップするという流れだと、スムーズに進めるかもしれません。
基礎英文解釈の技術100が、基礎英文問題精講と同じくらいのレベルになっています。
ポレポレ英文読解との違い
ポレポレは難しい文章に多く含まれている、読みにくいポイントを1つ1つ解決して、読解力を上げる形式。
構文を学んだり、文脈を理解したりという基礎英文問題精講とは少し違います。
例えばandがどことどこにかかるのか、主語がどこまで続いているのか、notがどこにかかっているのかなど。
文章の難易度が上がれば上がるほど、一筋縄では読めなくなっていきます。
ポレポレの方が難易度は高いので、基礎英文問題精講を終えてから取り組んでいくのも良いでしょう。
基礎英文問題精講の構成
基礎英文問題精講は「構文編」「文脈編」「応用問題編」「演習編」の4部に分かれています。
どの問題も形式は、下線部の和訳がメインになります。
基礎英文問題精講:構文編
構文編では入試で狙われる、重要な構文をトレーニングできるようになっています。
例えば[not~but...]の構文や、it that構文などを、6文ほどの短い文章の中で勉強できます。。
構文は単に訳を覚えただけでは力にならず、文章の中できちんと訳せるようになって初めて、成績につながっていきます。
私も受験生の頃に「such that=とても~なので」とただ訳だけを覚えたことがありましたが、実際に問題を解くと全く理解できませんでした。
実際にはsuchとthatがかなり離れていて、such that構文だと認識することが難しく、なかなか文中で見抜けないんです。
such that構文を使った例文を見てみましょう。
例文
It was such an interesting game that I saw it twice.
それはとても面白い試合だったので、私は2回見ました。
実際に入試の英文でこの文が長文の中に紛れていた時に、「such that=とても~なので」と覚えているだけでは、訳せないんですね。
だからこそ基礎英文問題精講で、英語の文章の中で構文を学んでいくことがとても大切です。
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基礎英文問題精講:文脈編
文脈編は英語の文章の流れをつかんで、正しい訳を作れるようにするパート。
特に「指示語の理解」ができるよう、指示語を含んだ英文の和訳がメインになっています。
こちらは10文前後の文章になっていて、構文編よりも少し難易度が高いです。
「指示語を明示したうえで訳せ」という問題は入試でも頻出ですし、文脈をしっかりと理解し、指示語が何を示しているかを無意識に理解できるようでないと、難しい英語長文は読めるようになりません。
英文を1文1文、ぶつ切りに読んでいくのではなく、文と文のつながりを理解しながら読み進めていくことがとても大切。
この部分をピンポイントで勉強できるのはとても貴重です。
基礎英文問題精講:応用問題編
応用問題編では構文編と文脈編で学んだことを、より実践的にトレーニングしていきます。
この章からは和訳だけでなく、様々な問題形式が出てきます。
応用問題編とても難しいので、初見で解けない問題も多いでしょう。
要約問題や難しい記述問題も取り扱われていますが、分からなくてもすぐに答えを見ず、必ず自分で答えを書き出しましょう。
入試本番でも大切な、答えをひねり出すトレーニングになりますよ。
このパートをきちんと解けるようになれば、模試や過去問、そして入試本番でも基礎英文問題精講で学んだことを活かせるようになるでしょう。
基礎英文問題精講:演習編
演習編はこれまでの総復習。
これまで勉強してきた内容をフル活用して、英語力がどれだけ上がっているかを試しましょう。
東大を筆頭とした難関大学の過去問から出題されているので、難易度はかなり高くなっています。
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基礎英文問題精講の偏差値が上がる使い方&勉強法
使い方ステップ1:例題を解く
基礎英文問題精講は1つの項目で「例題」、「重要類題」があり、各章のまとめとして「練習問題」が用意されています。
一番大切なのは、「例題」です。
例題は解説がとても詳しく、ここを理解しないと重要類題や練習問題は解けません。
重要類題や練習問題は、例題に比べて解説がさほど詳しくないので、まずは例題を徹底的に勉強しましょう。
苦手な例題や、「なるほど」と思った解説には、必ずチェックをつけておいてください。
チェックがついた部分を中心に復習することで、効率良く復習ができます。
答えを紙に書き出そう
ポイントとしては「必ずノートに、自分でペンを使って答えを書く」こと。
回答をペンで書き出すというのはとても面倒で、どうしても頭で答えを思い浮かべて、すぐに解説を見てしまいがち。
これだと「どこが間違っていたのか」があいまいになってしまい、弱点の補強ができなくなってしまいます。
大変な作業ではありますが、必ず答えは自分で、ミスしたポイントをさらに赤字で書き込んでください。
語句の注を見ない
基礎英文問題精講の問題には、語句の訳がかかれたリストが用意されています。
これを見ると文章の単語の訳が全てわかってしまうので、難易度が大きく下がってしまいます。
入試本番でも難しい語句はたくさん出てきますが、自力で推測する必要があります。
実践を想定して、語句の注を見ずに解いていきましょう。
使い方STEP2:重要類題,練習問題を解く
例題が完璧になるまで復習できたら、重要類題、そして練習問題へと進んでいきましょう。
これらは解説があまり詳しく無いので、例題を完璧に理解できていないと、ミスした原因が分からなくなってしまいます。
「例題で学んだことが活きている」という感覚を持って解いていくことが大切です。
こちらも同じように、ミスした問題には必ずチェックをつけて、定期的に復習してくださいね。
解説が詳しくないので、例題を完璧にしたら他の参考書へ移るというのも1つの手でしょう。
時間が無い受験生や、解説が詳しい参考書で抜け漏れなく勉強したいという場合は特に、例題を徹底的にやりこんでください。
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使い方STEP3:応用問題編/演習編へ
応用問題編や演習編は、かなり難易度が高くなります。
ここまで学んだことをフルに活かして、全力で取り組んでいきましょう。
難しいようであれば、ここまでの内容を復習して、力を伸ばしてから再度取り組んでくださいね。
一度別の参考書を挟んで、難しい長文に慣れてから、演習編に再チャレンジするというのも良いでしょう。
注意点①基礎英文問題精講の音読
英文を読むと必ず音読をしている受験生も多いと思いますが、基礎英文問題精講にはCDや音声がついていないので、正しい発音が分かりません。
間違った発音で音読を繰り返してしまうと、スピーキングやリスニングに悪影響が出てしまう可能性もあります。
あえて基礎英文問題精講で音読する必要は無く、音読ができるように作られた参考書で音読した方が効果的です。
音読は意味を理解したうえで実践していかないと、ただ英語を発しているだけになってしまうので、注意してください。
音読の正しいやり方や効果を詳しく知りたい人は、下のラインアカウントを追加してください!
注意点②基礎英文問題精講の語句の暗記
模試や過去問、問題集で出てきた単語・熟語は全て覚えた方が良いという声もあります。
しかし私はあまり賛成ではなく、受験生の時も実践していませんでした。
というのも受験勉強にかけられる時間は短く、そのなかで最大限のパフォーマンスを発揮しなければいけません。
そうなると入試で出てくる可能性が低い単語・熟語を覚えるのは、コストパフォーマンスが良くないんです。
基礎英文問題精講は難しい語彙がかなり多く出てきますし、これらを全て覚えていたら、かなり時間がかかってしまいます。
難関大学の英語長文では、受験レベルを大きく超えたような単語もたくさん出てきますが、これらを覚えようとしていたらキリがありません。
知らない単語が出てくるのは当然のことであり、それを文中で推測していく力が求められているんです。
必死で出題頻度が低く、英単語帳にも載っていないような単語を覚えても、得点にはほとんどつながらないでしょう。
自分が勉強すると決めた英単語帳を完璧に暗記して、それ以外の単語は知らなくても仕方ないと割り切っていくことが大切だと思います。
基礎英文問題精講から英語長文へ
基礎英文精講を終えたら、さらにステップアップしていきます。
旧センター試験、大学入学共通テスト、MARCH・中堅国公立レベルの英語長文を、たくさん読みこみましょう。
基礎英文問題精講で身につけた力を、英語長文に活かしていきます。
おススメの参考書は「英語長文ハイパートレーニング」「英語長文レベル別問題集」「英語長文ポラリス」など。
ハイパートレーニングやポラリスであればレベル2、英語長文レベル別問題集であればレベル5が難易度的にぴったり。
旧センター試験よりも少し難しい長文を、かなり詳しい解説のもとで解けるので、基礎英文問題精講で学んだことを長文に応用できるようになります。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に上がった、最強の英語の勉強法はこちら
基礎英文問題精講で短めの英文が読めるようになっても、それが英語長文につながってかなければ、成績は伸びていきません。
英語長文は最も配点が高い分野で、ここを攻略できなければ合格するのは難しいですからね。
英語長文では「文を正確に読む」ことだけでなく、文章の流れや全体像、筆者の主張も捉えていかなければいけません。
こういった論理的な英語長文の読み方を私から学びたい受験生は、ぜひ下のラインアカウントを追加してください。
私は配点がものすごく大きい英語長文を攻略したことで、1ヵ月で偏差値40から70を超えるようになり、早稲田大学に合格できました。
英文標準問題精講へ進む?
基礎英文問題精講の発展編として、英文標準問題精講という参考書があります。
こちらは基礎英文問題精講と同じような形式になっていますが、難易度はかなり高く、偏差値でいえば70ほどはないと厳しいかもしれません。
記述式の問題がメインになりますから、東大や京大など、難関国公立大学を目指す受験生は、トライしてみても良いでしょう。
英文を読む力を、さらにパワーアップさせられます。
東大や京大、早慶など難関大学の英語長文を短期間でスラスラ読めるようにしたい人は、下のラインアカウントを追加してください!
TOEIC900越え、早稲田卒の私が、英語長文の読み方を指導します!
基礎英文問題精講の使い方&勉強法まとめ
基礎英文問題精講はここまでお伝えした通り、堅い参考書で内容も難しいですが、あなたの英語力を伸ばす力になってくれます。
「英語がちょっとだけ得意」なあなたが、「英語が武器になる」、壁をぶち破る瞬間を体験できるでしょう。
絶対にあいまいに進めていくことなく、力がついていることを実感しながら、最後までやり遂げてくださいね。
ポイント
・短めの文章を読んで、読解力を伸ばす参考書
・「基礎」とタイトルにはあるが、難易度は高い
・解説が詳しい例題をやりこもう
・身につけた力は、英語長文へ発展させよう
⇒1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
⇒【1カ月で】早慶・国公立の英語長文がスラスラ読める勉強法はこちら
⇒【速読】英語長文を読むスピードを速く、試験時間を5分余らせる方法はこちら
現役の時に偏差値40ほど、日東駒専に全落ちした私。
しかし浪人して1ヶ月で「英語長文」を徹底的に攻略して、英語の偏差値が70を越え、早稲田大学に合格できました!
私の英語長文の読み方をぜひ「マネ」してみてください!
・1ヶ月で一気に英語の偏差値を伸ばしてみたい
・英語長文をスラスラ読めるようになりたい
・無料で勉強法を教わりたい
こんな思いがある人は、下のラインアカウントを追加してください!
筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
浪人をして英語長文の読み方を研究すると、1ヶ月で偏差値は70を超え、最終的に早稲田大学に合格。
「1ヶ月で英語長文がスラスラ読める方法」を指導中。
⇒【秘密のワザ】1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた方法はこちら
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