上智大学は、「早慶上智」とくくられるように、早慶に匹敵するほどの難易度を誇ります。
偏差値は60を超える学部・学科がほとんど。
英語の配点は基本的に他の教科よりも高いので、英語を攻略できなければ、上智大学合格は難しいでしょう。
上智大学に合格できるか否かは、英語で決まると言っても過言ではありません。
ここ事では「上智大学の英語で合格点を取る対策」をお伝えします。
上智大学に合格したい受験生は、最後まで読んでくださいね。
目次
上智大学の英語の傾向とレベル/難易度
上智大学の英語は、日程によって試験が分かれているので、同じ学部であっても学科によって試験内容が変わります。
例えば法学部は、国際関係法学科、法律学科、地球環境法学科の3つに分かれていますが、どの学科も問題が異なるんです。
学科ごとに大きく傾向が変わるわけではないので、対策そのものはほとんど変わりません。
色々な日程の過去問を解いていき、様々な形式の問題に対応できるようにしておくと良いですね。
2月4日の試験
経済学部経済学科
総合人間科学部心理,看護学科
神学部神学科
外国語学部ドイツ語、ポルトガル語学科
2月5日の試験
法学部国際関係法学科
文学部の哲学、史学、新聞学科
総合人間科学部の教育、社会福祉学科
2月6日の試験
文学部国文,英文、ドイツ文、フランス文学科
総合グローバル学部総合グローバル学科
2月7日の試験
法学部地球環境法学科
経済学部経営学科
外国語学部英語学科
2月8日の試験
理工学部物質生命理工,機能創造理工,情報理工学科
2月9日の試験
法学部法学科
総合人間科学部社会学科
外国語学部フランス語、イスパニア語、ロシア語学科
上記のように分かれています。
理工学部は理系のみの募集となるので、英語の難易度が易しめになっています。
他の学部・学科は日程は異なりますが、問題の形式や難易度に大きな差はありません。
国際教養学部は、書類選考のみで一般試験はありません。
上智大学の英語は、長文と文法の2つがメイン。
制限時間は90分で、時間の厳しさはあまりないでしょう。
問題の難易度もさほど難しくはなく、クセのある問題も少ないです。
レベルや出題傾向はMARCHの中で、英語が難しい学部とさほど変わりません。
ただし受験生のレベルは上がるので、基礎・基本の問題は1問も落とさないという気持ちで臨んでくださいね。
赤本などに掲載されている合格最低点は、偏差値換算がなされています。
実際の素点よりも低くなるといわれているので、75%~80%ほどを目指して勉強を進めていきましょう。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
上智大学の英語 長文の対策と勉強法
上智大学の英語長文は、オーソドックスな問題形式です。
ほとんどが内容一致問題と空所補充問題。
純粋に知識を問うような問題は少ないので、長文を読めていないとほとんど得点できないでしょう。
上智大学の英語長文では、「読めれば解ける」簡単な文章もあれば、「何を言ってるんだろう?」となってしまいがちな、難しい内容も出題されます。
まずは英文を訳せるようにしてから、テーマがとらえにくい難しい長文も読めるようにしていきましょう。
流れとしてはまず、1文1文を正確に読めるようにしていきます。
それからテーマの難しい文章と、どう戦っていくかを学びましょう。
1文1文を読めるようにするためには、基本的な英文法が理解できているのは大前提。
5文型など文法のルールに沿って英文を読んでいくわけですから、文法が分からなければ英文は読めませんよね。
精読のトレーニングをするためには、英文解釈の技術シリーズなど精読用の参考書を勉強していきます。
1文1文の文構造を理解したうえで、正しいルールのもとに英文を読めるように意識していきましょう。
英文が読めるようになって初めて、上智大学の英語長文と戦えるようになっていきます。
では難しいテーマの文章はどう読んでいけば良いのでしょうか。
この手の長文は、最後まで読み切っても「結局、何の話だったんだろう・・・」と文章の内容が頭に入ってこないケースが多いです。
そうならないように、常に「筆者の主張」と「文章のテーマ」をとらえながら読んでいく力を身につけましょう。
パラグラフごとに簡単に要点を日本語でメモしていき、文章の内容を整理しながら読み進めていくのも効果的。
文章全体を読み終えた時に、全体の要約を簡単に日本語で書ける状態が理想です。
1文1文をただ訳していくのではなく、文章全体を1本のストーリーとして、冒頭からつながりを追っていくようにしましょう。
これで上智大学の難しい長文であっても、対応できるようになるはずです。
>>上智大学の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
内容一致問題の対策法
上智大学の長文は、基本的には
1つ設問を読んで、その答えを探しながら読んでいく。
答えが見つかったら、次の設問を読んで、その答えを探していく。
この流れで解いていくのがおすすめ。
選択肢は細かい部分まで示しているものが多いので、文章を最後まで読み切ってから設問を解こうとすると、分からなくなってしまいます。
内容が頭にバッチリ入っている状態で、問題に挑まなければいけません。
ただし「この設問、分からないなぁ」という場合は、パスしてください。
文章を最後まで読んでいくと、文章の理解度が深まって、解ける可能性がありますので。
長文を読み終わったら、分からなかった設問にもう一度チャレンジしましょう。
空所補充問題の対策法
上智大学の英語長文では、空所補充問題が多く出題されます。
コツとしては、3つ。
・空所の前後だけでなく、文章をしっかりと読むこと
・文章全体から、ヒントを集めること
・分からない問題はパスして、最後に解くこと
上智大学の空所補充問題は、空所の前後だけを読んでも解けません。
文章をしっかりと読んで、ストーリーに合ったものを挿入していく必要があります。
そして空所の前後だけでなく、前後の文やパラグラフ、文章全体をヒントにして、空所を推測しましょう。
選択肢を見る前に自力で推測してから、一番近い選択肢を選ぶようにすると、選択肢にまどわされにくくなって正答率が上がります。
分からない問題は一度パスして、最後まで長文を読み切ってからもう一度解いてください。
文章の流れが頭に入った状態で解くと、よりヒントが多くなりますので、解ける可能性が上がります。
>>上智大学の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
上智大学の英語 文法の対策と勉強法
上智大学の英文法は、文法力に加えて語彙力も問われます。
まずは基本的な文法力や語彙力を鍛えてから、難しい正誤問題の対策をしていきましょう。
並び替え問題が出題されることもあるので、こちらも対策した方が良いですね。
英文法は講義形式の参考書で深く理解してから、問題集でアウトプットしていってください。
問題集を解くだけで終わらせてしまう人が多いですが、英文法が理解できていないと、難しい問題には対応できません。
基本的な英文法の勉強法については、「中学生レベルから難関が大学合格レベルへ!英文法の勉強法」をご覧ください。
上智大学の英文法の問題では、英単語と英熟語を直接問う問題が多いです。
英熟語の勉強をおろそかにしてしまう人もいますが、必ず対策しておかなければいけません。
英単語は中学生レベルから早慶レベルまでの英単語を覚えておくと、得点を稼げるでしょう。
多義語の理解を問う問題も出題されます。
英単語を覚える際には、1単語1訳だけでなく、重要な訳は2~3個覚えるようにしましょう。
システム英単語の最後の章には、頻出の多義語だけがピックアップされています。
余裕があればこちらも勉強しておくと、かなり得点につながります。
「最速暗記!英単語を「忘れない」覚え方はこちら」で英単語の覚え方を勉強してください。
英熟語に関しても、片手間で覚える程度ではNG。
速読英熟語、解体英熟語、英熟語ターゲット1000など、1000個ほどの英熟語が収録されている熟語帳をしっかりと覚えておきましょう。
英熟語は前置詞を問われるケースもあるので、セットの前置詞が何であったかまで覚えるようにしておくと、得点につながりやすいです。
並び替え問題にも対応するためには、英熟語の訳を覚えるだけでなく、英文を作れるようにしておかなければいけません。
英熟語は英単語に比べて覚えるのが少し難しいので、「英熟語はこう覚える!前置詞を意識した暗記法はこちら」を参考に覚えていってくださいね。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
正誤問題の対策法
英文法の問題で一番難しいのが、この正誤問題。
対策している受験生とそうでない受験生で、大きく差が出るでしょう。
正誤問題を攻略するコツは、とにかく何度も問題を解いて、「正誤で狙われるポイント」を叩き込んでおくこと。
例えば「主語が単数なのに、動詞に三人称のsがついていない」、「不可算名詞なのに複数形のsがついている」など。
こういったパターンに気づけるようになれば入試本番でも、反射に近い形でサッと解いていけますよ。
対策用の参考書としては「スーパー講義英文法・語法正誤問題」がおすすめ。
大量の正誤問題を解いて、体で覚えられますよ。
詳しい勉強法については「スーパー講義英文法・語法正誤問題の正しい使い方」をご覧ください。
早稲田大学の社会科学部や人間科学部でも正誤問題が出題されますから、こちらも練習に使いましょう。
[No Error]といって、どれも間違っていないという選択肢もあり、さらに難易度が高くなっています。より力をつけるためにぴったりの問題ですね。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
並び替え問題の対策法
上智大学では、並び替え問題が出題されることもあります。
「選択肢を減らすこと」が、並び替え問題で大切なことです。
並び替え問題が難しく感じるのは、たくさん選択肢があり、何通りもの組み合わせがあるからです。
最初に選択肢同士で組み合わせを作って選択肢を減らすと、難しいという感覚が薄くなるでしょう。
そこから文型のルールに沿って主語や動詞、目的語などを決めて並び替えていってください。
「並び替え問題はこんなに簡単に解ける!整序問題の対策法」でかなり詳しく、並び替え問題の対策法を解説しています。
上智大学の並び替え問題も、これでバッチリ。
NextStageやVintageなどオーソドックスな空所補充型の問題集を解いている人はたくさんいますが、並び替え問題の演習が不足している人が多いです。
並び替え問題の対策には「英語整序問題精選600」など、特化した参考書を1冊勉強しておくことをおすすめします。
上智大学の英語 会話問題の対策法
上智大学の会話問題は、空所補充型の形式が多いです。
会話文を読む際には「登場人物の感情」や「会話の雰囲気」をイメージしていくことが大切。
冒頭から会話のストーリーをしっかりと追っていき、空所にぶつかったら選択肢を見る前に「自分だったら何を言うかな?」と推測してください。
自分で推測した内容と一番近い選択肢を選ぶようにすることで、選択肢にまどわされにくくなります。
また会話の定型句や、少し珍しい英語の表現が狙われることもあります。
どちらも日ごろから勉強する中で、出てきたときに積極的に覚えるようにしておきましょう。
>>上智大学の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
上智大学の英語の外部試験について
本学では、2021年度一般選抜から、従来の一般入試制度を変更し、①TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)、②学部学科試験・共通テスト併用型、③共通テスト利用型の3方式にて入学者選抜を行います。(2018年12月公表)
この度、2021年度大学入学者選抜における英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」導入の見送り・延期(2019年11月1日、文部科学省発表)を受けまして、すでに公表しておりました本学2021年度一般選抜の外国語外部検定試験活用方法について、2019年7月26日公表内容(各選抜方式の試験科目、利用可能な外国語外部検定試験とその利用方法)より一部変更いたします。上智大学の公式HPより引用(2020/04/20)
①TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)、②学部学科試験・共通テスト併用型、③共通テスト利用型の3方式の3つの方式から選べるようになっています。
英検やTOEFLなど4技能の外部試験の成績の導入が見送られたことにより、方針が変わりました。
ご自身で上智大学の公式ホームページは必ず確認し、正しい情報を知っておきましょう。
上智大学の英語の対策&勉強法まとめ
上智大学の英語というと、「難しそうだなぁ」と感じていた受験生が多かったのではないでしょうか。
でもここまでの内容を読んでみると、意外と何とかなりそうじゃないですか?
基礎・基本の問題をミスなく正解していくことが、上智大学の英語の攻略にはとても大切です。
背伸びをして難しい参考書や問題集を勉強して、すぐに成績を上げようとしてしまう気持ちはとても良くわかります。
しかし基礎・基本が固まらないことにはその先へは進めませんし、得点の大部分を占めているのは基本をおさえていれば解ける問題です。
もう一度、基礎・基本に抜けがないかを確認して、これまでの勉強法を見直してください。
⇒1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
⇒【1カ月で】早慶・国公立の英語長文がスラスラ読める勉強法はこちら
⇒【速読】英語長文を読むスピードを速く、試験時間を5分余らせる方法はこちら
現役の時に偏差値40ほど、日東駒専に全落ちした私。
しかし浪人して1ヶ月で「英語長文」を徹底的に攻略して、英語の偏差値が70を越え、早稲田大学に合格できました!
私の英語長文の読み方をぜひ「マネ」してみてください!
・1ヶ月で一気に英語の偏差値を伸ばしてみたい
・英語長文をスラスラ読めるようになりたい
・無料で勉強法を教わりたい
こんな思いがある人は、下のラインアカウントを追加してください!
筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
浪人をして英語長文の読み方を研究すると、1ヶ月で偏差値は70を超え、最終的に早稲田大学に合格。
「1ヶ月で英語長文がスラスラ読める方法」を指導中。
⇒【秘密のワザ】1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた方法はこちら
⇒【1カ月で】早慶・国公立の英語長文がスラスラ読める勉強法はこちら
⇒【速読】英語長文を読むスピードを速く、試験時間を5分余らせる方法はこちら