北方民族とは?詳しく解説!
世界史を学ぶ上で中国史というテーマは極めて重要なモノであると言うのは受験生諸君に声を大にして伝えたい事柄です。
そしてその中国史と関連して重要となってくるテーマが北方民族。
北方民族とは、現在の中華人民共和国の首都北京より北、現在のモンゴル国やロシア連邦シベリア地方で遊牧生活を営んでいた民族たちを指します。
彼らは馬で草原を駆け巡りながら、時に北側から中国王朝を攻撃し、中国人の国を乗っ取り、自身たちが中国を支配することもありました。
このように北方民族と中国王朝は、極めて密接に関わるテーマなのです。
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北方民族を暗記する前に
北方民族を学習する重要性を分かって頂けたところで早速勉強法を紹介していきましょう。
下準備として中国王朝を殷から最後の清まで完璧に覚えましょう。
この下地を作らないことには、先に進めません。
次にその覚えた王朝がどの民族によって作られた王朝かを暗記しましょう。
暗記をするとき、まず漢民族によって作られた主な王朝から覚えて行きましょう。
最初の王朝から秦、前漢、新、後漢、魏、蜀、呉の三国、西晋、東晋、宋、南宋、明、以上です。
中国王朝をすべて暗記した受験生諸君なら、このほかにも中国王朝があることはお分かりですね。
そう、それ以外の王朝は北方民族が中国に建国した王朝なのです。
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北方民族の種類と覚え方
覚えるべき内容
ではいよいよ北方民族の内容面に踏み込んでいきましょう。
北方民族を覚える際に、気をつけてほしいこと、それは
・何という名前の民族か。
・何系の民族なのか。
・その民族がブレイクしたとき中国は何という王朝だったのか。
・登場した順番
この4点に注意して覚えていきましょう。
北方民族:匈奴(きょうど)
皆さんが最初に覚えるべき北方民族それは匈奴(きょうど)と呼ばれる民族です。
彼らはモンゴル系ともトルコ系とも言われています。
匈奴は、紀元前4世紀から4世紀までが全盛期でした。
中国王朝に当てはめると、秦からおよそ東晋のあたりまでです。
特にハイライトとなるのは、前漢と後漢の時期です。
この時期、匈奴と後漢はお互いに対立を深め、匈奴を打ち負かすために漢王朝が様々な対策を行っていました。
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北方民族:鮮卑(せんぴ)
さて、4世紀から5世紀にかけて中国は五胡十六国時代という混乱期に入ります。
様々な北方民族と漢民族の国が分裂していました。
その中から鮮卑(せんぴ)と言うトルコ系とされる民族です。
彼らは北から南下し、北魏と言う国を作り、中国の北側を征服し、統一しました。
その後この鮮卑は、隋や唐などという王朝を建国します。
その後の流れ
同じ時期この鮮卑が南下したことにより、元々鮮卑が居たところに、別の民族がブレイクします。
それがモンゴル系の柔然です。
その後、隋や唐の時代になるとこの柔然を滅ぼし、トルコ系の突厥がブレイクします。
中国の唐では国内が荒れ、安史の乱と言う、反乱が置きます。
その反乱を鎮めることに協力したトルコ系のウイグルも北方民族です。
唐滅亡後、中国は五代十国時代と言う分裂時代に入ります。
そのときに、北方でウイグルの衰退共にモンゴル系の契丹がブレイクします。
契丹はその後中国北部を征服し、遼と言う国を建国します。
この時期、中国は宋王朝の時代。
宋と契丹の関係を覚えることが受験生諸君のお仕事です。
遼はツングース系女真族の建てた金により滅ぼされます。
金は今までなけなしのプライドを保っていた宋をボッコボコにします。
容赦なく。
どのようにボッコボコにされたか、ここを覚えるのです。
そんな宋は、命からがら逃げて、中国の南に南宋を作りやり直しを図ります。
金もこれ以上深追いすることはせず、北は金、南は南宋と言う状態。
そんな状態を壊したのが、あの有名なモンゴル帝国、後の元です。
元は金を滅ぼし、南宋の息の根を止めます。
モンゴル帝国が如何に強く広大な国であったかは、受験生諸君はまた別の機会にお勉強しましょう。
元はその後、漢民族の国家である、明によって北に追いやられます。
ここで重要なのは、滅んだのではなく北元という国がまだ存続していると言うことです。
北元はその後オイラートと名前を変え、西側のトルコ系のタタールと共に、明王朝を圧迫し続けます。
このような状態で明崩壊の原因作ったのは、オイラートやタタールではなく、再び登場したツングース系女真族の後金です。
先程の金とほぼ同じ人々です。
その後、清に名前を変えた後金は、明滅亡後の中国を統一します。
さらに、この清はオイラートとタタールまでも滅ぼすのです。
長きに渡って勃興した北方民族と中国王朝との関係は終了し、現在の形とほぼ同じになるのです。
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北方民族の覚え方まとめ
非常に難しいかと思いますが、上の説明をよく読み込み、流れを頭に入れてください。
そして単語帳で人名や年号、詳細をたたき入れること。
これが受験生諸君の大事なお仕事です。
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