目次
合格体験記の執筆者の自己紹介
私は国立の中等教育学校出身です。
中学2年生の際にテレビ番組で国際教養大学を知りました。
「全ての授業が英語で開講されている」「留学が必須」「全寮制」といった革新的な教育システムを提供している点に惹かれ「同じ4年間を過ごすのなら実りの多いものにしたい」と思ったことから、国際教養大学を第一志望に。
小学校から学習塾・予備校に通ったことがなく、高校の授業と自宅学習を中心に受験に臨みました。
高校の先生方からは他の国立大学への進学を繰り返し勧められましたが、中学生の時からの夢であった国際教養大学を諦められず、周囲を説得して受験しました。
国際教養大学が第一志望だったため、A日程・B日程・C日程の全てに出願しました。
国立大学の前期日程にも出願はしていましたが、所謂「滑り止め」の受験はしませんでした。
その結果、A日程で合格することができました。
「絶対にあのキャンパスで学びたい!」という熱意だけは誰にも負けない自信がありましたし、それだけの想いがあったことが合格への大きな鍵になったと実感しています。
受験生の皆さんにも、「この大学で学びたい」という志望校への強い想いを大切に受験勉強に臨んでほしいです。
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国際教養大学の受験で使用した科目
センター試験(現大学入学共通テスト)
国語(現代文・古文・漢文)、数学(IA・IIB)、社会(世界史B・地理B)、理科(生物基礎・地学基礎)、英語
2次試験(A日程)
国語小論文、英語小論文
国際教養大学の一般入試は3日程あり、それぞれセンター試験の利用科目が異なります。
私は全日程受験予定であったため、センター試験は5教科7科目の対策を進めました。
A日程で合格したので、結果的に合否には国語・英語・世界史しか使われませんでした。
(注)大学入試改革により、私が受験した2017年春入学用の入試と、利用科目や配点等に大きな変更が出ています。
最新の情報は大学のホームページで確認をお願いします。
ただ2次試験の対策ポイント等は大きくは変わらないので参考にしていただければ幸いです。
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国際教養大学合格へのスケジュール
受験を本格的に意識し始めたのは、高校2年生の2月頃でした。
ただ塾や予備校に通っていなかったことから、「受験勉強」と言われても何から始めたらよいか分かりませんでした。
春休みは、センター試験で利用する世界史の教科書を読み直したり、苦手科目の数学の基礎問題を復習したりすることに充てました。
高校3年生になり、まずは1年間を「①基礎固め時期」と「②演習時期」の2つに分けました。
基礎固め時期の勉強法(4月~8月)
この時期は、高校3年間の学習範囲の基礎をもう一度総復習する時間に充てました。
教材は、特に自分で購入したものはなく、学校で配布された教科書や参考書、問題集を利用していました。
国語は古典の単語力が不足していたので、単語集で対策をしました。
国語や英語の単語に自信がない方は、直前期に演習時間を確保できなくなるのは勿体ないので、早めに単語対策を始めましょう。
数学は、黄色チャートを利用して公式や解法を徹底的に頭に入れました。
ただ丸暗記ではなく「どのような時にどの公式を使えば導けるか」をパターンとして理解しておくと応用問題にも対応しやすくなります。
社会や理科に関しては、教科書を繰り返し読んで暗記しました。
ただ読んでいるだけでは頭に入りづらいので、「音読筆写」という方法を使いました。
これは本文を音読しながら、重要単語を裏紙に繰り返し書くというものです。
五感をより活用する方が記憶に残るので、この方法は効果的でした。
演習時期の勉強法(9月~2月)
基礎固め終了後は、センター試験や2次試験の過去問を繰り返し解く期間に充てました。
試験本番は時間内に解き終わることが大切なので、毎回時間を計り、自分なりの時間配分を決めるように心がけました。
センター試験・2次試験共に、黒本と赤本を購入し、それぞれ3周以上は解きました。
正答率をメモしておき、毎回の点数を比較できるようにしていました。
繰り返し間違えてしまう分野は、再び基礎に戻って復習しました。
実際に過去問を解く中で苦手分野を特定し、復習する方法は効率的なのでおすすめです。
試験直前には、当日と同じスケジュールで初見の問題を解く模試を行いました。
同じ時間割で取り組んでみると、「昼食後の国語は集中力が切れがち」等の感覚を体験できたので効果的でした。
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国際教養大学合格への1日のスケジュール
「受験生はカップ麺をお供に深夜まで勉強」というイメージがあるかもしれませんが、私は夜遅くまで起きていられなかったので、朝型のスケジュールを立てました。
夜は10時過ぎに寝る代わりに、朝は5時半に起きて時間を有効活用していました。
入試本番は朝から始まるので、その時間に最高のパフォーマンスを発揮するためにも、朝に勉強する習慣をつけることをおすすめします。
また長時間継続して勉強するのが苦手だったので、学校の授業のように50分で1コマと決め、間に10分間の休憩時間をとりました。
タイマーで時間を計ることで短時間集中を目指すと共に、時間感覚を養う練習にもしていました。
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国際教養大学の2次試験の対策ポイント
国語
国語はセンター試験後から赤本を使って対策を始めました。
国際教養大学の国語は、毎年微妙に出題形式が異なりますが、基本は「本文の内容を要約する/内容を基に自分の意見を述べる」ものが多いです。
「自分の意見を分かりやすく伝える」ことを意識してまとめるように心がけていました。
「結論から述べる」「一文が長くなりすぎないよう、接続詞を利用して分ける」等、読み手のことを考えた文を書くことが大切だと思います。
また毎回学校の先生に添削していただき、それを基に書き直していました。
自分の文章の癖は第三者の意見を聞かなければ気がつきにくいので、必ず添削してもらうことをおすすめします。
英語
国際教養大学の英語2次試験は、「長文を読み、300語以上のエッセイを書く」という日本の大学受験の中では最も記述量が多いものの1つです。
いきなり300語以上の英文を書くのは難しいので、初めはエッセイの型に当てはめて英文を組み立てていくイメージで取り組みました。
<エッセイの型>
Introduction (序論)
自分の立場(賛成/反対)や理由を何点述べるかを示します。
Body(本論)
理由となるポイントやそれを支える例を順番に述べます。
Conclusion(結論)
自分の立場を再度示します。
本文を読みながら自分が書きやすそうな立場を考え、上記の型に当てはめていく形で進めていきます。
また表現の幅を増やす意味で、ネットでTOEFLのライティングの解答例を読んで表現方法を学ぶのも効果的です。
頑張って字数を稼ごうとするのは、分かりにくい英文になってしまうため逆効果です。
良いエッセイを書くポイントは「読み手の立場に立って書くこと」です。
読み手目線で「論理的な理由付けがされているか」や「理由を分かりやすくするための例はあるか」を意識していくと、自然と字数は伸びていきます。
自分の書いた内容に対して、足りないところにツッコミを入れるイメージで進めていくと、十分な説明を盛り込むことができると思います。
自分で書いたエッセイは、必ず添削してもらいました。
私は通っていた英会話の先生に見ていただいていましたが、高校のALTの先生等、できるだけネイティブにお願いするといいと思います。
私は、英検所持でセンター試験の英語が満点扱いになったので、夏休みからエッセイの対策を始めました。
初めはTOEFLのライティングレベルから始め、慣れてきたら過去問に繰り返し取り組みました。
また先生にお願いして、苦手意識の強かった医療や科学分野を重点的に出題してもらいました。
エッセイは数をこなせば力がついてくるので、同じ問題を立場を変えて書いてみる等、繰り返し取り組むことが大切です。
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国際教養大学合格へのメンタル面のアドバイス
「絶対にこの大学に入りたい!」という自分の想いを大切にすること、そして適度にリラックスする時間をとることが重要だと思います。
前者については次の項目で詳しく説明するので、ここでは「リラックス方法」についてお話します。
「受験期は朝から晩まで、やりたいことも我慢して勉強しないといけない」と思いこんでいる方もいるかもしれませんが、それでは長期戦を乗り切ることはできません。
「きちんと休憩時間をとれること」は「学習時間を確保すること」と同じくらい大切です。
受験期に息抜きをすることをためらう理由は「だらけてしまい、気が付いたら長時間経っていたから」ということが大きいと思います。
それを防ぐため、私はタイマーを使って時間管理をしていました。
また映画やテレビ番組も「1日1本は見てもよい」と決め、昼食後の集中力が落ちがちな時間に見ていました。
ただテレビは必ず録画し、CMは省いた上で1.5倍速にする等して、時間短縮になるように心がけていました。
時間管理をしながら上手く気分転換できる方法を見つけておくことが、受験期を乗り越える鍵だと思います。
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国際教養大学合格に最も大切なこと
受験を実感して痛感したことは「最後は気持ちが大事!」ということでした。
もちろん受験対策をしっかりとしておくことは必要です。
ただ個人的には、ダントツの層を除けば受験生間で学力が大きく異なることはないと思います。
だからこそ「1点刻みで合格・不合格が分かれる」世界だと言われがちです。
そんな受験で周りと差をつけるには、「絶対にこの大学で学びたい!」という熱意が重要だと思っています。
「気持ちだけじゃ大学には入れないよ」という方もいるかもしれません。
しかし、最低1年間に及ぶ受験期間を乗り切る上では、熱意は非常に大きな役割を果たします。
受験期間には誰もが一度は気持ちが落ち込む出来事に出会うと思います。
私自身、模試で点数がとれなかった時、突然「不合格」しか考えられなくなった時、センター試験本番に得意科目の国語で手応えがなかった時、2次試験の国語でプラトンが出題された時…等数えたらキリがありません。
そんな時に心の拠り所になってくれるのが「志望校への熱意」です。
私は諦めたくなった時には、「自分がキャンパスで学生生活を満喫している姿」を想像するようにしていました。
ホームページやパンフレット、学生のブログ等を眺めながら「できる限り詳細な姿」を思い描くことで、受験勉強へのモチベーション向上に繋げました。
試験本番で挫折しそうになった時も、「この大学に入るために1年間頑張った」という熱意のおかげで、「今、自分ができるベストを尽くそう」というように気持ちを切り替えられました。
(受験生の頃にお世話になった「AIU広め隊」としての活動)
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国際教養大学に合格した瞬間の気持ち
私はセンター試験でも国語で7割しか得点できず、2次試験でもこれまでになかった形式の問題が出されたため、「絶対に落ちた」と思っていました。
そのためA日程の受験後は、次のB日程に向けて勉強を始めていました。
そんな中での合格発表だったため、自分の番号を見た時は全く実感が湧きませんでした。
しばらく合格発表の画面を眺めているうちに、少しずつ喜びを感じるようになりました。
中学生の頃から憧れていた志望校に合格でき、「努力は裏切らない」と実感したと共に、大学にご縁をいただけたこと、そして最後まで支えてくれた家族や英会話の先生方への感謝の気持ちでいっぱいになりました。
国際教養大学の大学生活と大学の雰囲気
中学生の時から憧れていた国際教養大学での生活は、忙しくも充実したものになっています。
覚悟はしていたものの、勉強は想像以上に大変なことが多いです。
初めは全て英語で開講される授業についていくのに苦労したこともありました。
試験期間には、図書館やパソコン室で夜遅くまで学習に励む日々が2週間程続くこともあります。
それでも、共に高め合える仲間と親身になってくださる教授陣のおかげで、楽しみながら学業に励むことができます。
特に入学後最初の学期に受講する「英語集中プログラム(EAP)」では、クラスに分かれて授業を受けるので、お互いに協力しようという雰囲気が強いです。
皆で集まって試験対策をしたり、学期終わりには皆でご飯会を開催したりと、非常に密な関係性を築ける仲間が見つかるのは、この大学ならではだと思います。
勉強で困ったことがある際には教授のオフィスを訪問すれば、適切なアドバイスをもらえます。
先輩・後輩関係なく、学生間の距離が近いので、勉強や留学、就活等の悩みを共有し頼れる存在が多いことは、学生生活を送る上での大きな励みになります。
都会の学生のような華やかなキャンパスライフとは無縁ですが、夜遅くまで友人と語り合ったり、年齢も国籍も異なる仲間と大学祭を作り上げたりと、人間関係から楽しみを見出せる点が最大の魅力です。
そして学生生活のハイライトとなるのは、やはり1年間の留学です。
世界各地の提携校に留学し、自分の学びたい分野を深めるチャンスがあります。
成績順に希望が通るので、希望の留学先があれば、入学後からの勉強のモチベーションに繋がります。
留学中の長期休暇を利用して、他国に留学している同期と一緒に旅行する等、「留学必須」の本学ならではの楽しみ方もあります。
(留学中のチェコにて)
国際教養大学/国際教養学部の合格体験記まとめ
国際教養大学はその特殊な教育システムからメディアに取り上げられることが多く、「偏差値が高い」というイメージが先行しがちです。
私も「自分には到底無理だ」と思ったことが何度もありました。
しかし、偏差値や判定はあくまでも参考値に過ぎません。
私の場合、センター試験で国語が7割しかとれなくても、2次試験で挽回して合格することができました。
落ち込むことがあったとしても、「絶対にこの大学で学びたい!」という想いを大切にしてください。
「入学したい想いは誰にも負けない!」という自信にもつながります。
受験期には、周囲に色々言われたり、友達と比較して否定的になったりすることもあると思います。
それでも最後は、自分の想いを尊重して決断してほしいです。
最後になりますが、皆さんの志望校への想いが実現できることを祈っています!
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現役の時に偏差値40ほど、日東駒専に全落ちした私。
しかし浪人して1ヶ月で「英語長文」を徹底的に攻略して、英語の偏差値が70を越え、早稲田大学に合格できました!
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筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
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