※この記事は慶應義塾大学の文学部に合格された方に執筆して頂いたものです。
目次
合格者の紹介
高校1年生の1学期末で中退。
引きこもりを経て大学進学を決意。
予備校に通い、高卒認定の取得を行い、慶應義塾大学文学部へ進学するまでの体験記。
私は法学部と文学部を受験しました。
法学部は残念ながら不合格でしたが、文学部には合格できました。
慶應義塾大学の入試は学部によって大きく傾向が異なるので、受験する学部の過去問をどれだけしっかり解いているかが合否に直結すると感じます。
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どのようなスケジュールで勉強していったか
勉強のスケジュールですが、私は高校中退からの受験だったので、まずは基礎学力をつけるところから始めました。
慶應の入試は受験生のレベルが高く基礎的な問題を絶対に落とせないので、基礎力をしっかり磨き上げることが大切です。
私は以下のようにスケジュールを立てました。
①基礎力を鍛える
②模試でA判定が出るまで、演習を繰り返す
③合格点が取れるまで、過去問演習→弱点補強の繰り返し
受験科目について
慶應義塾大学文学部の受験科目は、
「世界史or日本史」「英語(外国語)」「小論文」
の3教科なので、「世界史と英語はしっかり勉強して、古文や漢文は不要で、小論文だけ勉強しておけばいいかな?」
と考えるかもしれませんが、それは非常に危険です。
現代文や古文が日本語の「読み」の部分だとすると、小論文は日本語の「書き」の部分です。
言語の「読み」と「書き」はワンセットです。
現代文を勉強することで日本語の「読み」の部分を抑え、古文や漢文を学ぶことで、日本語の言葉のセンスを養います。
国語の総合力があって初めて、慶應義塾大学の入試に通じる小論文が書けると考えてください。
ここまで厳しく準備するのは、やはり慶應義塾大学の受験生の層のレベルの高さ。
東大や早稲田の受験生が、併願受験し、ライバルとなることを考えると、ライバル層が当たり前にやっていることは、抑えておくべきです。
中学生からきちんと勉強してきている受験生が多いですから、誰よりも基礎からハイスピードで勉強していかないと、ライバルに勝つのは難しいでしょう。
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スケジュールを必ず立てよう
私は一浪しての受験でした。
現役時代と合わせて、慶應義塾大学を2回受験しています。
現役時代は模試もD判定だったので「受かるはずないよな。でも奇跡が起こるかもしれない」という気持ちで受験しました。
結果に対しては予想がついてました。
なので、入試が終わったその日に、もう一年勉強する覚悟を決め、両親にも了承をもらっていました。
それでもやはり、浪人が決まった時には呆然として、モチベーションが低下し、勉強に手がつかなくなりそうだったのを覚えています。
下がってしまったモチベーションを上げ、維持できたのはスケジュールをしっかりと立てたからです。
現役受験生時代は、模試の結果に一喜一憂し、勉強に手がつかない期間が何度かあったのですが、その「足踏み期間」をやめよう、と決めました。
結果としては、このスケジュールが私のモチベーションをキープしてくれました。
模試で多少点数が悪くてもスケジュールを立ていると、目標までの期間が決まっているので、すぐに切り替えて勉強することができました。
受験勉強の開始時期にしっかりとしたスケジュールを立てることで時間の無駄がなくなり、効率よく勉強できたと思います。
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各教科をどのようなバランスで勉強していったか
科目でいうと配点が高い英語を重視します。
英語を重視しつつ、他教科もバランスよく勉強していきましょう。
私は基礎力をつけるために、まず英語・世界史・国語の3教科を伸ばしていきました。
土台が固まってから小論文や過去問演習など、慶應義塾大学に特化した勉強を進めていきました。
【受験学力の基礎力を作るまで】
目標:センター試験の問題集で各教科、6割の点数が取れるようになる
この段階は「次は世界史で60点を取ろう!」と決めたら、その他の勉強はそこそこで、残り時間は世界史に特化した時間の使い方をしていました。
そうして3教科を安定して6割以上取れるようになるまで、自分を追い込んでいきます。
基礎力が固まったら
基礎力が固まってからは、英語をメインに勉強していきました。
というのも慶應義塾大学の英語はとても難しいですし、配点も高いので勉強に時間がかかるんです。
朝8時~夜10時まで予備校にいました。
土日などで授業がなく、全時間を自習に当てることができた場合のスケジュールは、
「英語5時間、世界史4時間、現代文2時間、その他1時間」(合計12時間)という組み方でした。
受験校を慶應義塾大学に決めてからは、
「英語7時間、世界史2時間、小論文3時間」(合計12時間)という1日でした。
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受験生だったときの休日の勉強スケジュール
朝8時~
英語文法:2時間
英語和訳:2時間
英語長文:1時間(30分ぐらいで読める長さの文章)
~お昼13:00-14:00~
世界史:2時間
~小休憩16:00-16:30~
世界史:2時間
現代文:2時間
~小休憩~20:30-21:00
過去問や不安点の復習:1時間
~夜10時
各教科をどのように勉強していったか
慶應義塾大学の受験には、点を取ることより、失点しないことの方が大事なので、弱点は徹底的に無くしておくことが大切です。
基礎~標準レベルの問題を絶対に落とさないようにしましょう。
【英語】
①単語:
基本単語集を一通り暗記。
その後は、問題集や過去問で出てきて、意味がわからなかった単語をひたすら覚える。
勉強方法は、まずひたすら紙に書く。
そして単語カードにまとめて常に持ち歩き、電車内や食事の時や、気分転換の時にめくりながら覚えました。
②文法問題:
センター試験の文法問題が満点になるように文法問題集を何冊かこなしました。
③長文読解:
センター試験の長文問題が7割を超えるように長文読解問題集を何冊かこなしました。
④英文解釈:
基礎単語と基礎文法力をある程度つけ、センター試験での点数が9割超えるようになった時点で、慶應義塾大学文学部の過去問に挑戦してみました。
その時点ではとても歯が立たず、別に対策を立てる必要がありました。
「長文に出てくる単語がわからない」、「長文を読み解く時間が足りない」、という2点が私に足りていないものでした。
単語がわからなくても前後の文脈から推測する方法や長文をポイントだけ押さえる方法など、色々試しましたが、どれも私の中でピンとくる方法ではありませんでした。
最終的に長文の対策として私がたてたのは、「長文を全て和訳できれば、自然と読めるだろう」という発想でした。
参考書として使ったのは、伊藤和夫先生の『英文解釈教室』でした。
徹底的に和訳力をつけることは、結果として英語の文法を勉強し直すことにもなり、偏差値を上げるのに一番効果がありました。
⑤速読:
この頃には、試験時間内に問題を解くことができるようになっていたので、速読の訓練というよりは、こういう速読法があるのか、という参考程度の勉強でした。
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慶應義塾大学の英語の勉強法まとめ
→基礎から徹底的に
→和訳重視(※小手先の速読方法を身につけるよりも、まずは和訳で正しく読めるように。
次に文章に書かれている背景まで読み取れるように精読。
そこまでできるようになってから速読の参考書に手を出す)
→単語のレベルが高いので英単語は徹底的に勉強すべし
【国語】
①現代文:
Z会が出している参考書が一番勉強になりました。
慶應義塾大学の文学部の受験科目に現代文はありませんが、小論文のテーマとして取り上げられる社会問題や論説文に慣れるという目的の方が大きいです。
②漢字:
見落としがちですが、漢字はしっかりやりました。
採点基準を知っているわけではないので、明言はできませんが、普通は論作文において漢字間違いは減点対象になります。
また、漢字をしっかり勉強することで、表現力の向上にもなります。
【小論文】
私は、予備校の講師にマンツーマンで特別対策(10回ほど)をしてもらいました。
小論文のテーマとして出される社会問題や論説文に対して、一定の理解がないと書けないので、現代文の読解力が一定レベルに達してから取り組むのが良いと思います。
小論文の勉強は、①題材に慣れる、②実際に書いてみる、の2段階に分けました。
①題材に慣れる:
参考書を数冊選び、小論文によく取り上げられるテーマや、それに対しての考え方を学びます。
②実際に書いてみる:
ある程度の「型」があるので、それに沿って書き上げます。
大事なことですが「書く」ことの力は自己学習では絶対に身につきません。
添削をきちんとやってもらい、それに素直に従うこと。
それが、一番文章力が上がります。
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【世界史】
世界史に関しては、教科書をしっかり読み込むこと。
歴史の出題は教科書からなのでどんな問題集よりも教科書が優れています。
予備校の講師にまずは教科書を3回読みなさい、と言われ3回読んでからは、特に勉強してなくてもある程度の点が取れるようになりました。
そこからレベルアップしていくためには、問題集をひたすら解いていく作業になります。
私の世界史の勉強は、山川出版社の『詳説世界史B』に『世界史用語集』を加え、後はひたすら難関大向けの問題集を解き続けました。
歴史は勉強した分だけ点が伸びます。
配点配分は少ないですが、一番取り掛かりやすい科目だと思います。
慶應義塾大学に合格する上で一番大切なこと
・慶應義塾大学の入学試験は独特なので、しっかり対策を立てる。
・スケジュールを立てて勉強に取り組む。
・文系受験ならば小論文対策は必須だが、焦らずに現代文から取り組むこと。
・ライバルのレベルが高いからこそ、基礎を大切に(東大などの受験生が併願受験しているので、小手先の勉強では受験の点数で負けてしまう)。
慶應義塾大学の合格体験記まとめ
月並みではありますが、トップレベルの受験戦争であることを理解しなければいけません。
誰よりも勉強したと胸を張って言えるくらいでないと、合格するのは難しいでしょう。
その分、合格できた時の嬉しさはものすごく大きいです。
「慶應義塾大学の生徒」「慶應義塾大学の卒業生」というだけで、周りからも尊敬されることが多いです。
学歴は一生ついて回るものですから、受験期の短い間だけは、本気で勉強しましょう。
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筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
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