Focus Gold(フォーカスゴールド)の評価/評判。早稲田慶應/医学部レベルの進め方
目次
Focus Gold(フォーカスゴールド)の特徴
数ⅠA、ⅡB、Ⅲのそれぞれで発刊されている問題集であり、問題集とその練習問題の解答編の二冊で一つという作りになっています。
個人で購入する際には解答編がついていない場合があるので、よく注意して製品を購入してください。
Focus Goldの構成は単元毎の確認&演習を目標とした「マスター編」と、実際の入試問題による問題演習で実力upをはかる「チャレンジ編」の2部構成になっています。
ほとんどの入試問題はひらめきがあればこのフォーカスゴールドのマスター編で学習する基本問題がいくつか組み合わさったものへと帰着することができます。
チャレンジ編では、マスター編で培った基本問題を入試問題にどのように使っていくか、また入試問題を解く際に必要な発想を養っていくことができます。
受験頻出問題である良問を網羅しているので、実践力を徹底的に鍛える事が出来ます。
もう一つの代表的な網羅系参考書である青チャートよりも解説のページが分厚く、非常にわかりやすく書いてあります。そのため間違えた問題でも説明を見て解法をスムーズに理解することができます。
問題数はかなり多く、1,000題ほどもあります。
特にその強みになっているのは、この問題はこの解法で解けるというように、パターンが定型化されている問題が多く収録されているところ。
同様の問題が例えば2次試験などで出題された場合に同様の解き方をすることで大問を完答することができますから、1問1問集中して自分のものにしていきたいところです。
また、長い記述が必要になってくる問題も含まれていますが、二次試験の問題というのは細かく誘導形式の問題になっている訳ではありません。
そういった意味で本番の二次試験にも対応できるための、記述力をFocus Goldで身につけることができます。
自分の力で考えてそれをきっちりとした日本語で表現するという力も養われていきますから、どんどん解答の記述の仕方や論理展開を真似して数学の力を身につけることができます。
そして問題だけでなく途中にコラムが掲載されています。
その内容は学習内容と関係のある内容でありながらとても興味深いもので、読み手の知的好奇心をくすぐるものとなっています。勉強の合間に読むことでよい気分転換にもなると思います。
Focus(フォーカスゴールド)の改訂版と違い
フォーカスゴールドは2nd、3rdと改訂され、最新版は4th Edition。
もちろん改訂版を購入するに越したことはありませんが、3rd Editionを既に持っている人は、買い替えるまではしなくて良いと思います。
書店に足を運んでみて、4th Editionを買い替えるか判断すると良いでしょう。
Focus Gold(フォーカスゴールド)のレベル・難易度
取り組むために必要なレベル、そして取り組んだ後の到達レベルを見ていきます。
対象となる受験生のレベル
基礎レベルの問題から実際に入試で使われた問題まで、選び抜かれた良問が詰まっているので、基礎が身についた理系受験生はまず取り組んでいきたい一冊となっています。
二次試験に対応できる以上の数学力をつけたい受験生、特に理系や二次試験に数学がある文系にオススメしていきたいです。
まずフォーカスゴールドを取り組む段階で、数学の基礎が出来ていることは最低条件です。
共通テストでいえば8割くらい取れている方に、おすすめの参考書といえるでしょう。
「いつから勉強すれば良いの?」というご質問を良く頂きますが、時期よりは基礎が固まったかどうかで判断してください。
時期でいえば、高校3年生の夏休みに勉強する人も多いようです。
問題数がとても多く、基礎がおろそかな初学者がいきなり挑戦するのはハードルが高く効率が悪くなってしまう為、教科書などで復習を行ってから問題演習に入ることを強くオススメします。
具体的な目安としては、教科書の問題および教科書に準拠した問題集を一通り終えた段階から使い始めるとスムーズに学習へと移行することができると思います。
マスター編の単元の最初の方にある比較的簡単な問題に対して手が止まってしまうようであれば少なくともその単元の総復習を行ったほうが賢明です。
到達レベル
Focus Goldを利用することで二次試験の難関国公立レベルまで、到達することができます。
数学で二次試験を考えている受験生にとって、フォーカスゴールドのマスター編の問題は全て解けていて欲しいものばかりであって、入試問題演習の下準備としては申し分ない問題集として挙げられます。
また早慶やMARCH・関関同立などの難関私大、医学部の受験を考えている受験生も目指すレベルにも到達できる作りになっています。
隅々までやり込めば、早稲田や慶應、東工大などの入試問題にも立ち向かっていけるような実力が身につきます。
東大や京大となると、もうワンランクアップしたいところです。
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Focus Gold(フォーカスゴールド)の使い方と進め方
フォーカスゴールドの構成は大まかに以下のようになっています。
マスター編
・単元別のまとめ
・Check
・例題と練習
・Step Up
・章末問題
チャレンジ編
・ Level Up
・演習問題
実践編
マスター編では教科書レベルの標準的な例題から、入試の基本問題として出題されるような例題まであります。
Check問題はある単元とない単元が存在しますが、基礎の確認程度なので飛ばし、いきなり例題と練習に取り組んでしまって大丈夫です。
数学は基礎の積み上げなので今自分が勉強しているところが本当に苦手な分野である場合には、基礎の定着から始めないといけません。
教科書を利用してその単元を根本的にやり直す、または、単元別のまとめを読んで、Check問題を解き、間違えようがないというまで徹底的に練習しましょう。
“分かる”ということが苦手意識をなくすことにもつながります。
例題だけでもかなりの力がつくので、まずはマスター編を完璧にしていきましょう。
例題と練習は4段階に難易度分けがなされています。
レベル1,2は教科書レベルの基本的な問題で、レベル3は教科書の応用、入試の基本レベル、レベル4は入試の標準レベルとなっています
まずは難易度の低いレベル1,2の問題から順に、難易度別に2周、間違えた問題の復習を確実に行っていきましょう。
その後同様にレベル3,4の問題に取り組んでいきましょう。
そうすることで、その単元の典型問題は網羅することが出来ます。
ここで、自力でできた問題には◎、ある程度詰まったが自力で正解することができたものには○、アプローチは合っていたが計算ミスをしてしまったものには△、できなかったものには×をつけるなど、目印をつけましょう。
自分が苦手としているところ、やり直すべきところをはっきりさせることができ復習をスムーズに行うことができるはずです。
ある程度解ける人は例題にCheckマークがついたものを一通りやって復習するといいでしょう。
苦手な分野の場合には基礎レベルの問題を何度も解いて、苦手意識をなくすことから始めてください。
例題で問題の解法を学習し、即座に類問である練習に取り組む、という一連の流れで学習することで効率良く解法パターンを身につけることが出来ます。
例題の解法はそれぞれ示されていますが、例題の後に設けてある練習問題の答えは別冊に載っているのでそちらを使っていきましょう。
問題は必ず自分の手でペンを動かして問題を解いてもらいたいです。
フォーカスゴールドにはページの上半分には問題、下半分には解答が載っています。
ついつい問題を解くのがおっくうになって自分の頭の中だけで問題を解こうとしてしまいがちですが、頭の中で解くのと紙に書いて問題を解くのとでは問題の身につく度合いに大幅な差が生まれてきてしまいます。
また紙に解法を書くことで解答と照らし合わせることができ本当に理解できているのかを確認することができます。
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模範解答を再現できるようにする
この時別冊の答えを一緒に使っていきましょう。
答えにはそれぞれの練習問題毎によくまとまったかつ丁寧な解答が掲載されており、二次試験で記述を課せられる受験生にとって大変参考になります。
図や表の使い方、過程の書き方を真似して何周も繰り返してください。
入試問題を解く上でも図は大きな助けとなりますので、図の書き方のコツも同時につかんでいくとよいでしょう。
大学教授というのはある問題を出したときに本当に問いたいことはその問題の答えが何であるかということではなく、その問題に対してどのような考え方、数学の知識を使って答えに行き着くまでの過程に注目して採点をしています。
従って問題を解くまでの過程の記述が点数に大きく影響してきます。Focus Goldを利用することによって採点官に伝わりやすい説明を目指していきましょう。
わからなかった問題は、ノートに(特に証明問題)解答の丸写しをしてみることがとても効果的。
数学を勉強すればするほど、差がついてくるのは日本語の書き方と論理展開の部分です。
数学の勉強を進めていると問題を解く際にやっていることをうまく説明できない場合があります。
そのため解答をまねして書くことによりやっていることをうまく説明する語彙力を身につけることが可能になります。
二次試験本番中は解法を考えることにできるだけ多く時間をかけられるかが大切になってきます。
このあたりがスムーズにできると落ち着いて解法の筋道を立てることができ、今後の学習を効率よくできるようになります。
Focus Goldの力をどんどん借りていきましょう。
また答えの欄外には注があり、解答からはわかりづらい過程や考え方の理解の助けとなりますので、隅々まで目を通しておくことをおすすめします。
解答部分は意外と計算が省略されていたりして何でそうなったの?という部分が出てきますので、ここで自己解決を図りましょう。
Step Upや章末問題を解き、間違えた場合は「例題と練習を見直す&答えを見る」ことを何度か行えば、国公立大学・私立理系大学の入試問題には対応できるほどの力を付けることができます。
マスター編の各問題は例えば「二次関数のグラフと曲線」のようにラベリングがされているので、検索はしやすいですが自分で考えるときにはどうしてもヒントになってしまいます。
StepUpと章末問題は単元ごとにいろいろな問題が混ぜられているので、知識の確認を助けてくれます。
Focus Goldを作った出版社である啓林館のホームページにはスマートレクチャーというFocus Goldの例題の解説を行ってくれるサービスがあります。(月額900円税別)
さらにこのサービスでは例題解説の動画を視聴してもわからなかった場合、質問をすることができます。
先生に質問するのが苦手な人や、浪人中の方にとても便利なサービスとなっているので是非活用してみるといいと思います。
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時間がある受験生はチャレンジ編も!
チャレンジ編は実際の入試問題を解くことによりマスター編で学んだ知識の使い方、およびマスター編では書かれていない入試問題を解く際の解決の糸口を学習することができます。
東大京大東工大といった名だたる大学の過去問もしくはそれと同等レベルの問題で構成されている為、解きごたえのある問題となっています。
解くときの注意ですが、まず時間を決めて自力でやってみましょう。
分からなくてもすぐ答えを見ずにひたすら考えてください。
時間があるのなら、その1問を二日も三日も考え続けてください。
考え続けて自分で答えを出すということは、とても大事なことです。
なぜなら入試本番では分からなくても、当然答えを見ることなんてできないためです。
考え続けて問題を自力で解くことは、必ず自分の力になるためぜひ実践してみてください。
わからなかった場合も解答を見た際に記憶に刻まれると思うので、是非自分で考える時間を十分にとってほしいとおもいます。
特に難関大、医学部を志望する人は積極的に解いていくようにしましょう。
そうでない人も多くの問題に取り組むことで、様々な問題に対応できるようになりほかの受験生と差をつけることができるので、時間があるなら解くことをおすすめします。
ここで大事なことは、絶対に問題を解いただけで満足してはいけないということ。
間違えた場合はその理由を分析することが大切になってきます。
入試問題を解いているので問題を解く発想が思いつかなかったのか、または発想は思いついていたが基本問題の解き方を忘れていたため解けなかったというように、自分で間違えた理由を分析することが必要になってきます。
この分析をチャレンジ編では重視して行ってもらいたいです。
基本問題が解けなかった場合はマスター編の内容の該当部分を復習する必要があるし、発想が思いつかなかった場合はそれを頭に入れてほかの問題にも活用できるようにしていってもらいたいです。
数学の入試問題では公式に数字を当てはめたり、暗記した例題に基づいて書き起こしたりするだけの数学力では対応できません。
実際の入試では大学ごとの独特な問題が出題されることもあるため、その場での閃きが必要となります。
これらを解くためには様々な問題に当たって、自分で考える力を身につける必要があります。
そのために、チャレンジ編や実践編などの問題をうまく活用するといいでしょう。
マスター編までの問題を確実に解けるようにすることで解くべき問題を確実に解けるようにする。
そしてチャレンジ編、実践編の問題に取り組んで、いわゆる捨て問と呼ばれるような難問を解けるようになれば、志望校が同じ受験生から差をつけることができ合格へとぐっと近づけることができるので、頑張りましょう。
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Focus Gold(フォーカスゴールド)の次は?
フォーカスゴールドだけであっても、1冊をマスターした受験生は過去問演習に取り組む十分な力が身についています。
志望大学の過去問に取り組んでいきましょう。
二次試験の問題は単元を横断した問題がよく出題されますが、その力はFocusGoldだけで養うのは少し厳しい部分があります。過去問を行うことで総合問題への対応力を鍛えておきましょう
過去問に慣れてくると、各問題はFocusGoldで学習したレベルの問題の組み合わせになっていることが徐々にわかってきます。
自分の持っている知識を必要なところで出せる状態になるまで、問題演習→単元の復習を繰り返していきましょう。
あとは志望大学の過去問を解いて問題傾向を把握し、様々な問題に取り組み、見たことのない問題にその場で対応できるような力を付けていきましょう。
見たことのない問題に対応できる力をもっとつけたいという人は、一対一対応の数学シリーズをやると問題に対してのアプローチのやり方がつかめてくると思います。
もしわからない部分があった場合、一度本書に戻って類問や解法を確認してください。
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原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
浪人をして英語長文の読み方を研究すると、1ヶ月で偏差値は70を超え、最終的に早稲田大学に合格。
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