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ケッペンの気候区分と雨温図とは?
ケッペンの気候区分は、植生に注目して気候を分ける方法。
「※植生(しょくせい)=ある地域に集まって生育している植物の集団。」
なぜ植生に注目するかといえば、該当の土地でとれる作物の違いに大きな影響を与えるからです。
地理は地学とは違って、人の営みに重きを置くので、人の生活に影響を与える食物の違いは、地理において重要です。
雨温図の解説
ケッペンの気候区分は、植生に注目して分類を行うので、植物が生える気温と植物に適した降水量の分析が不可欠。
そこで用いられるのが、年間の平均気温と降水量が一目でわかる雨温図というグラフ。
棒グラフでその月の降雨量(降雪量)を示し、折れ線グラフでその月の気温を示したもので、ハイサーグラフといいます。
散布図によって示されたものをクライモグラフといいます。
ハイサーグラフが一般的ですが、クライモグラフも一応覚えておきましょう。
雨温図によってその土地がケッペンの気候区分において、どこに分類されているのかが分かります。
雨温図に示されている地名を覚える必要はありませんが、雨温図の傾向を見ることによって、気候区分を判断できるようにしておきましょう。
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ケッペンの気候区分のポイント
まず押さえておいてほしいのが、ケッペンの気候区分の大前提として、ABCDEの順に赤道から両極へ向かっていくということ。
そしてBとEは無樹地帯として木が生えない所の分類だということ。
それ以外のA(=熱帯、ヤシが生える)C(=雪が冬の間中積もらない)D(=雪が冬の間中積もる)が木の生える湿潤気候。
雨の少ない季節は小文字で書きます。
s(Summer)、w(Winter)、f(feucht=湿潤)。
ABCDの分け方は以下の通りです。
A - 最暖月が22℃以上
B - 最暖月が10℃以上22℃未満 および 月平均気温10℃以上の月が4か月以上
C(温帯) - 最暖月が10℃以上22℃未満 および 月平均気温10℃以上の月が3か月以下
C(亜寒帯) - 最暖月が10℃以上22℃未満 および 月平均気温10℃以上の月が3か月以下かつ最寒月が-38℃以上-3℃未満
D(亜寒帯) - 最暖月が10℃以上22℃未満 および 月平均気温10℃以上の月が3か月以下かつ最寒月が-38℃未満
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それぞれの気候における雨温図の特徴
氷雪気候(EF)
一番わかりやすい気候です。
1年を通して気温が氷点下からほとんど上がらないほど低く、吹雪が吹くので、降雨量は測定できません。
ツンドラ気候(ET)
アラスカに位置するバローという町がありますが、位置を確認してみると、北極に近いことがわかります。
降水量があるので、氷雪気候とは区別できます。
ここには木は生えず、コケなどが生えるのみです。
冷帯気候
Df冷帯湿潤気候・Dw冷帯冬季少雨気候
冷帯湿潤気候とは、一年中雨や雪が降る冷帯のことです。
日本の札幌やアメリカのシカゴなどがこれに当てはまります。
一方、ロシアのハバロフスクなどは、冷帯冬季少雨気候と呼ばれ、冷帯湿潤気候に比べて冬は降雨、降雪が少ないので、乾燥します。
ちなみに南半球に冷帯はありません。
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温帯気候
Cfa西岸海洋性気候・Cfb温暖湿潤気候・Cw温暖冬季少雨気候・Cs地中海性気候
一番難しいのが温帯。
それぞれの違いについてみていきましょう。
温暖気候なので、雨温図がなだらかな山を描くような折れ線グラフになるのは共通です。
しかし西岸海洋性気候は、夏の気温が比較的低いという特徴があります。
オーストリアのウィーンや、日本の函館、アイスランドのレイキャビクなどがこれに当たります。
温暖湿潤気候は日本の東京やアルゼンチンのブエノスアイレスなどを見ればわかりますが、寒い日はあるものの、冷帯ほど寒くはならず、一年を通じて降雨があることです。
温暖冬季少雨気候は、中国の香港などで、夏に雨が大量に降りますが、冬の雨はさほど多くないという特徴があります。
反対にイタリアのローマなどの地中海性気候では、夏は雨が少なく、冬に雨が降りやすいです。
地中海性気候では、レモンなどの柑橘類の栽培がおこなわれます。
乾燥気候
BW砂漠気候・BSステップ気候
砂漠気候は文字の通り、降雨量が非常に少ない地域。
昼夜の寒暖差が激しく冬の夜は、氷点下になる地域もあります。
エジプトのカイロの光景を想像すれば、わかると思います。
ステップ気候は砂漠気候よりも少し雨が降っているので、草が生えます。
モンゴルのウランバートルなどが該当します。
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熱帯気候
Af熱帯雨林気候・Am熱帯モンスーン気候・Awサバナ気候
最後に、熱帯気候について説明いたしましょう。
シンガポールに代表される熱帯雨林気候は1年中を通じて雨が多いです。
マイアミが属する熱帯モンスーン気候も1年を通じて雨は降るものの、夏に集中して降る傾向があり冬の雨は少なめ。
インドのコルカタなどが属するサバナ気候(サバンナ気候)は冬に少ない量の雨が降ります。
高山気候(H)
チベット高原やアンデス山脈などが該当し、常春気候など、今まで述べた気候とは違う性質を持っています。
コーヒーの栽培などが行われています。
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雨温図で気候区分を見る際の注意点
ケッペンの気候区分を見るために雨温図の問題を解く際には、その都市が北半球に属するのか南半球に属しているのかを見なければいけません。
季節が逆で、北半球が夏ならば冬だからです。
次に、雨の降る時期に気を付けてみましょう。
夏に降るのか冬に降るのかによって気候が違います。
大陸の東側には温暖湿潤気候が多く、西側には地中海性気候が多いです。
これはモンスーンによるものだと覚えておきましょう。
繰り返しになりますが、ケッペンの気候区分や雨温図を見る上で重要なポイントは、気候を見ることで、その地方の人々にどのような生活の影響を及ぼしているかです。
人間の生活に大きな影響を及ぼす作物や衣服、その土地で暮らす人々の生活習慣、宗教などを覚えておきましょう。
雨温図の単体での問題はあまりないので、関連する過去問を解いて対策をしましょう。
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