早稲田大学と慶應義塾大学のダブル合格を狙っている。
早慶を両方受けて、どっちか受かればラッキーと考えている。
そんな受験生も多いのではないでしょうか。
私も初めは「早慶を両方受けようかな」と考えたこともありました。
ところが早稲田大学と慶應義塾大学の、両方を受験するというのは、文系の受験生にとっては危険なんです。
両方受けるとチャンスが増えると思っていたけれど、実は両方の合格率をグッと下げてしまう可能性もあります。
これまでたくさんの受験生を見てきましたが、早慶の両方の対策をした結果、どちらも不合格になってしまった人も多かったです。
私も受験生の時は早慶のダブル受験をやめて、早稲田大学の対策に絞ったからこそ、偏差値40からでも早稲田大学に合格できました。
一方で理系の受験生は、早慶のダブル受験をした方が合格率が上がります。
なぜ文系の早慶ダブル受験が危険なのか。
そして理系はなぜ早慶のダブル合格を狙うべきなのか。
記事と筆者の信頼性
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目次
文系受験生の早慶ダブル受験が危険な理由
文系の場合は早稲田と慶應では、受験科目が大きく違います。
早稲田の場合は国語であるのに対し、慶應は小論文です。
早稲田大学の国語について
早稲田大学の国語は、現代文・古文・漢文全てが私大最高峰の難易度を誇り、片手間の対策で太刀打ちできるようなものではありません。
国語という全体で考えるのではなく、それぞれを1教科と考えて真剣に取り組むくらいの姿勢がないと、合格点は取れないでしょう。
私も早稲田大学の国語の試験に向けて、現代文・古文・漢文をそれぞれしっかりと対策しましたが、それでも早稲田の古文・漢文は簡単ではなかったです。
そこそこの対策で早稲田大学の国語に挑んでいても、合格点には届かなかったでしょう。
慶応義塾大学の小論文について
逆に慶應義塾大学は国語に当たる教科が、小論文になるので、対策にかける時間は少なくなります。
一方で英語や、選択科目にかけられる時間が増えるわけですね。
そうなると慶應は英語と選択科目のレベルが、早稲田より高くなるわけです。
2教科に集中できるので、その分レベルが上がるということですね。
つまり早稲田大学と慶應義塾大学では、要求される能力が大きく変わってくるということです。
レベルとしては、上の図のような形になります。
早稲田大学は3教科の全てで、高い能力が要求されます。
それに対し慶応義塾大学は、2教科で最難関のレベルが求められます。
つまりダブル合格を狙うのであれば、早稲田の国語力に加え、慶應の小論文力・英語力・選択科目の力の全てが必要なんです。
そう考えると文系受験生の場合は、早稲田と慶應のどちらかに特化した方が、明らかに合格率は上がるんです。
ダブル受験はしない方が良い?
早稲田と慶應にはそれぞれ、たくさんの文系学部があります。
早慶ともに、学部の数だけ受験のチャンスがあるんです。
例えば早稲田の7学部の受験、全てで失敗してしまうような受験生が、慶應だけ合格するなんてことはまずありません。
国語か小論文のどちらかに特化して対策をして、その上で複数の学部を受験するのが、早慶に合格するための最善の道と言えます。
たしかに早稲田大学と慶應義塾大学を、ダブル合格する受験生もいます。
しかし早慶にダブル合格出来る受験生など、本当に一握りです。
わざわざ受験の科目数を増やしてまで、狙うメリットは果たしてあるのでしょうか。
そして早慶にダブル合格できたとしても、結局通えるのは1校のみです。
それであれば早稲田か慶應のどちらかに特化し、合格率を上げることをおすすめします。
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早慶のどちらに絞るか迷ったら、早稲田を選ぶべし
どうしても早稲田大学に行きたい、どうしても慶應が良いというこだわりがある場合は、そちらに向けて対策を進めてください。
一方で文系の受験生で「早慶ならどちらでも良い」とあまり好みがない場合は、早稲田大学を受験することをおすすめします。
というのも早稲田大学は「英語・国語・選択科目」の3つで受験することになり、GMARCHや関関同立、日東駒専・産近甲龍でも同じ科目で受験ができます。
仮に早稲田大学に合格できなかったとしても、そこに向けて勉強した力を活かして、滑り止めの大学に合格できる可能性は十分にあるでしょう。
特別な対策は必要なく、併願校の過去問を解いて傾向に慣れておけばOK。
例えば私の場合は早稲田大学を目指して勉強を進めたので、ほとんど対策をしなくてもMARCHや日東駒専は滑り止めとして合格できました。
慶應義塾大学の受験は負担が大きい
一方で慶應義塾大学を受験するとなると小論文の対策をしなければいけなくなり、勉強量が増えてしまいます。
併願校に向けて国語を勉強して、慶應の対策に小論文を勉強するという形になりますから、早稲田を目指すよりも勉強量が多くなりますよね。
慶應を目指したことによって勉強量が多くなり、滑り止めとして考えていたGMARCHや関関同立に落ちてしまった人もいるでしょう。
大学受験の勉強は限られた期間の中で、少しでも効率良く勉強をして、成績を伸ばすことが大切です。
範囲を広げればそれだけ勉強は浅く広くとなり、勉強の効率は悪くなってしまいます。
だからこそ私は、早慶のどちらかに強いこだわりが無ければ、早稲田大学を志望するべきだと考えています。
(もちろん早稲田と慶應において、大学の優劣はありません)
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早慶のどちらを志望するか迷ったら
早稲田大学と慶應義塾大学、どちらを志望するか迷っている場合。
実際にキャンパスに足を運んで、雰囲気を感じてみましょう。
文化祭に行ってみたり、オープンキャンパスに行ってみたりするのも良いですね。
私は早稲田駅から早稲田大学への道、そしてキャンパスの雰囲気がとても好きだったので、早稲田大学に行きたいと考えていました。
一方で慶應義塾大学を好む人も多く、こればかりは個人の感性や感覚、性格に左右されるものです。
よく「志望校が決まらなくて勉強に集中できない」という人がいますが、悩んでいても何も解決できません。
自分でキャンパスに足を運ぶ、大学の情報を検索するなど、能動的に行動していかないと状況は変わりません。
文系の受験生でどうしても早慶のどちらにするか決まらない場合は、まずは早稲田大学を目指して勉強を進めていくのがおすすめ。
まずは主要3教科を勉強していき、どうしても慶應に行きたいとなった時に、小論文の対策をするのが良いでしょう。
文系でも学部にこだわりがある場合は、早慶ダブル受験もあり
文系の受験生で学部を特にこだわっていない場合は、ダブル受験をするメリットはあまりありません。
一方で学部にこだわりがあり、例えば「法学部しか行きたくない」といった状況であれば、ダブル受験をするのも1つの手でしょう。
例えば早稲田大学一本に絞った場合、早慶の法学部を受験するチャンスは1回しかなくなってしまいます。
もしその時に実力が発揮できなくて失敗してしまった場合、早慶という枠組みに入れなくなってしまいます。
対策はかなり大変にはなりますが、学部にこだわりがある人でどうしても早慶に合格するチャンスを増やしたいという場合は、ダブル受験をするのも良いですね。
国語と小論文の両方を対策して受験の回数を増やすか。
もしくは1回のチャンスに賭けて、そこに特化した対策をするべきか。
どちらが合格率が上がるかを考えて、判断していきましょう。
理系の受験生は、早慶のダブル受験がおすすめ
ここまで「基本的に文系の受験生は、早慶のダブル受験はおススメしない」とお伝えしてきました。
文系は学部・学科が多く、何度も入試のチャンスがありますから、早慶の両方を受験するメリットはあまりないですからね。
しかし理系の場合は、状況が変わってきます。
早稲田も慶應も理工系の学部の入試は、1回限りです。
もし早稲田だけに絞って受験し、その1回の試験で実力を発揮できないと、早慶という枠組みに入れなくなってしまいます。
もちろん慶應に絞った場合にも、同じことが言えます。
それを考えると理系の受験生は、少しでもチャンスを増やす為に、早稲田と慶應をダブル受験をするのも1つの手ですね。
理系は入試科目が同じですので、大きく対策が変わることもありません。
ダブル受験をすることで、早慶への合格率を上げられるでしょう。
私の知人でも早慶の理工学部を両方とも受験し、慶應だけ合格できたという人がいました。
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早慶ダブル合格した人の、選ぶ割合
最後に参考として、早慶にダブル合格した人がどちらを選ぶか、割合を紹介しましょう。
文系の受験生は慶應義塾大学を選ぶ人が多く、理系の人はほとんど変わらないか、少しだけ早稲田大学を選ぶ人が多いという割合。
どちらが受かりやすい、どちらが受かりにくいという大きな差はありませんが、お伝えしたように文系の人は慶應の方が負担は大きくなります。
全体的に見ればやや慶應義塾大学を選択する割合が多いですが、こればかりは好みになってくるでしょう。
自分の好みや受験の戦略を考えたうえで、どちらを志望するか考えていってください。
早稲田と慶應のダブル受験の危険性まとめ
ポイント
・文系の場合、早稲田と慶應で求められる能力は大きく違う
・文系の受験生は、早慶のダブル合格を狙うと、合格率は下がりやすい
・理系の受験生は、早慶のダブル受験をすることで、合格率を上げられる可能性が高い
・文系でも学部にこだわりがある受験生は、ダブル受験をするのも1つの手
・どちらにするか決まらない場合は、キャンパスに足を運んでみよう
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