難関私大グループ「関関同立」の一角を担う関西大学。
関西大学は関西方面での就職にはとても強いですし、ブランド力もあります。
「関大の英語で8割を超えるための対策法と勉強法」をお伝えします。
すぐに使えるテクニックも紹介しているので、点数に直結するでしょう。
関大に合格したい受験生は、最後までしっかりと読んでください。
記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の成績優秀者に掲載され、早稲田大学に合格
・予備校講師として、2,000人以上の受験生を指導
・関西大学の過去問を実際に解きながら解説
目次
関西大学の英語の構成
関西大学の英語
・試験時間90分
・全てマーク式
・偏差値57~62ほど(外国語学部は最高72ほど)
・会話問題と英語長文が中心に出題される
・関関同立の中では英語は易しい方
・パラグラフの並び替え問題が出題されるケースがある
・合格最低点は7割ほどと予想される
関西大学には様々な学部がありますが、問題の形式はほとんど同じ。
どの学部を受ける受験生も、同じ形式の問題を解くことになります。
全学部入試も個別入試も問題形式が変わらないので、1つの形式を対策していれば、両方の日程に対応できます。
関大の問題形式を徹底的に研究して、いくつかの日程で受験すると、合格率はグッと上がるでしょう。
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関西大学の英語の傾向
関西大学の英語は、会話問題と長文問題の2つで構成されています。
オーソドックスな空所補充型の会話問題と、パラグラフの整序問題。
そして英語長文は空所補充型と、文章中の下線部の意味を問う問題。
全てがマーク式の問題で、記述問題は課されていません。
制限時間は90分で、問題量に対して制限はさほど厳しくありません。
スピードよりも正確性を意識して、問題を解いていってください。
関大の英語を攻略するポイント
関西大学では全ての大問で「英語の文章を読む力」が問われています。
どんなに英単語や英文法を勉強しても、英語の文章が読めなければ関西大学の英語はほとんど得点できません。
会話文でも英語長文でも同じで、1文1文の英文をしっかり読めるようにするということが、関西大学に合格する上で最も大切なことです。
「英文の読解はいつから対策すれば良いですか?」「単語や文法が終わってからですか?」などというご質問を、良く頂きます。
しかし英文を読む力をつけるのはそう簡単ではないですし、1日1日の積み重ねです。
基礎的な単語や文法を勉強しながら、基礎的な英文読解に取り組むという形であれば、高1、高2の人でもすぐに長文のトレーニングができます。
>>関西大学の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
関西大学の英語のレベル/難易度
関西大学の英語は基礎・基本の力で解ける問題が多いので、これらを確実に得点していくことが大切。
やはり早稲田や慶應、上智といった大学と比べると、英語のレベルは易しいです。
関西大学は問題形式が他の大学と比べてやや特徴的で、対策しているか否かで、点数に大きく差が出るでしょう。
だからこそしっかりと対策すれば、周りの受験生と差をつけるチャンス。
難易度そのものは関関同立の中では易しめなので、難しく考える必要はありません。
関西大学の合格最低点について
赤本に掲載されている合格最低点は60%強。
これは独自の得点調整が行われているからであり、素点ではありません。
予想される合格最低点はもっと高く、7割中盤~8割ほどを目標に対策をしていきましょう。
学部ごとに問題の形式は変わりませんが、学部の難易度によって合格最低点が少し変わります。
基本的には偏差値が高い学部ほど、合格最低点が高くなっています。
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関西大学の英語の時間配分
大学入学共通テストや、他の大学の英語の試験と比べても、試験時間にはある程度の余裕があります。
時間制限はさほど厳しくないので、落ち着いて解いていくことが大切です。
配点が高い長文にできる限り時間をかけて、その他の問題をスピーディに解いていきましょう。
入試の前に必ず「時間配分」や「長文の読み方」、「問題を解くルール」、「分からない問題に出会ったらどうするか」などを明確にノートに書き出してください。
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関西大学の会話問題の対策と勉強法
定型フレーズを覚えよう
関大の会話問題は、「会話の定型句を覚えられているか」が問われます。
定型句を覚えていないと、答えられない問題が多いんです。
[what do you say to ...ing]「...しませんか??」 [Keep the change.]「お釣りはいりません。」などなど。
こうしたフレーズをたくさん覚えておくと、関大の会話問題は得点が稼ぎやすくなります。
NextStageやVintageなど、英文法の総合問題集の、会話の章を解くと良いでしょう。
たくさんのフレーズを覚えられるので、とても効果的です。
また日ごろから過去問や問題集で出会った会話の定型句は、積極的に覚えるようにしてください。
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会話問題の読み解き方
関西大学の会話問題は空所補充形式なので、会話のストーリーを理解することが大切。
登場人物の感情、会話の雰囲気を想像しながら会話の流れを追っていくことで、会話文は理解しやすくなります。
空所にぶつかったら「自分ならこう言うかな」と推測してみてください。
選択肢を見る前に自力で推測してから選ぶことで、選択肢にまどわされにくくなり、正答率が上がります。
日ごろから積極的に会話問題を解く、他の大学の過去問も解くなどして、会話問題に慣れるようにしてください。
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関大のパラグラフ整序問題の対策法
関西大学のパラグラフ整序問題は、受験生がニガテとする設問の1つでしょう。
パッと見すごく難しそうですし、あまり出会ったことのない問題ですからね。
とは言えパラグラフ整序問題は、解き方さえ知ってしまえばさほど難しくありません。
配点が高い問題なので、しっかりと対策していきましょう。
「接続詞」、「副詞」、「指示語」、「代名詞」の4つがカギになります。
ステップ①
接続詞と副詞をチェック
まずそれぞれのパラグラフの、接続詞と副詞をチェックします。
特に接続詞や副詞が、文頭に使われている選択肢に注目しましょう。
[However]からスタートしているパラグラフがあれば、その前に入るパラグラフは、逆のことが書いてあるものでしょう。moreoverやbesidesから始まっていれば、2つのパラグラフにわたって、同じ系統の内容が続いていることが予想されます。
このように接続詞や副詞を手掛かりにすると、それだけでパラグラフの組み合わせをいくつか作れてしまうんです。
選択肢が少なくなりますから、これで一気に解きやすくやりますよ。
ステップ②
指示語をチェック
接続詞や副詞だけでなく、指示語もパラグラフの順番を決める大きなヒントになります。
例えば[those]や[that]など。
指示語をチェックして、その指示語が指しているものを探しましょう。
[those]であれば、指示しているものは複数系になりますから、それがヒントになります。このように指示語を手掛かりにして、パラグラフの組み合わせを考えていきます。
これでまた、選択肢を減らせるでしょう。
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ステップ③
最後に代名詞をチェック
最後に代名詞をチェックしましょう。
[she]や[they]といった代名詞に注目。例えば[she]という代名詞があれば、その前には女性が登場しているはずですよね。
[they]が使われていれば、複数系の何かを指しているでしょう。これもまた、パラグラフの組み合わせを決めるうえで大きなヒントになります。
ステップ④
解き始める
選択肢を減らして、ここから解いていきます。
この時点ですでに選択肢はかなり少なくなっているはずですから、解きやすいでしょう。
ここからは「文脈」が通るように並べていくだけです。
最初は難しいかもしれませんが、慣れてくればバシバシ答えられるようになります。
何度も関大の過去問を演習をして、得意分野にしておきましょう。
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関西大学の英語長文の対策法
関大の英語長文の難易度は、さほど高くはありません。
論理展開が複雑な文や、テーマが取りにくい長文はあまり出題されていません。
1文1文をしっかり読めていれば、しっかりと合格点が取れるでしょう。
>>関西大学の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
英文を正確に読めるように
ルールに沿って深く理解しながら英文を読むためには、もちろん英文法の理解も必要です。
関西大学では英文法の独立問題が出題されていませんが、英文法の勉強は必ずしておきましょう。
深めて解ける英文法INPUTなど講義形式の参考書を勉強すると、文型や仮定法、比較などといった英文法が深く理解できます。
英文法を勉強しながら英文解釈の技術シリーズなど短文解釈の参考書を勉強して、正しいルールに沿って英文を読めるようにしていきましょう。
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論理的な読解力も必要
関西大学の英語長文はやや文章量が多いので、ただ訳すだけでなく、文章のストーリーを追っていかなければいけません。
1文1文のつながりを意識して、冒頭から最後までつながっている1本のストーリーに沿って、長文を読み進めていきましょう。
パラグラフの要点をメモしながら、筆者の主張に注目して長文を読んでいくと読みやすくなります。
下の図のようにまとめていくと、全体像をつかみやすいです。
>>関西大学の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
スピードアップは最後
まずは長文をしっかりと読めるようにして、そこからスピードアップをしていってください。
英文が読めない状態で無理にスピードを上げても、最後まで読み終えてもほとんど内容が頭に入っていなくて、設問に答えられません。
最初は20分オーバーしたら、次は10分オーバーを目指し、最後に時間内に抑えていくというイメージ。
>>もっと詳しく関西大学の長文の読解法を知りたい受験生はこちら
空所補充問題の対策法
関西大学では、空所補充問題がメインになっている英語長文も出題されています。
こちらは英単語と英熟語をしっかりと覚えた上で、文脈を理解できていれば答えられるようになっています。
副詞や接続詞の挿入問題も出題されているので、これらもしっかりと覚えておきましょう。
さほど難しい英単語を覚える必要は無いので、MARCHや関関同立レベル、余裕があれば早慶レベルまでの英単語を覚えてください。
英熟語も覚えよう
英熟語帳は1000個程度の英熟語が掲載されているものを、1冊覚え切りましょう。
速読英熟語、解体英熟語、英熟語ターゲット1000、英熟語alwaysなど、有名どころであればどれでもOK。
1冊マスターできれば十分、合格点が取れますので、何冊も手を出してうろ覚えにならないようにしましょう。
前置詞が問われるケースもあるので、英熟語の訳だけを覚えるのではなく、セットとなる前置詞も覚えるようにしてください。
具体的な問題の解き方
空所補充問題を解く際には、空所の前後だけで考えてはいけません。
文脈をしっかりと追っていき、空所にぶつかったら選択肢を見る前に、自力で何が入るかを推測します。
それから一番近い選択肢を選ぶことで、選択肢にまどわされにくくなり、正答率が上がります。
下線部と同じ意味を選ぶ問題の対策法
関西大学の英語長文では、下線部と同じ意味を選ぶ問題がメインになっている問題もあります。
この設問のコツは、「先に選択肢を見ない」ことです。
選択肢を見る前に、「下線部がこういう内容だったら、文章がスムーズに通るな」という訳を考えましょう。
そしてその訳に近い選択肢を選べばOK。
そうすれば選択肢にまどわされませんし、文脈にピッタリ合った選択肢を選べますよ。
トレーニング方法
日ごろから分からない語句に出会ったときに、すぐに辞書や和訳を見ないようにしてください。
訳を見る前に文脈をヒントに、自力で訳を推測していきます。
このトレーニングを繰り返すことで、推測力が鍛えられます。
>>もっと詳しく関西大学の長文の読解法を知りたい受験生はこちら
内容一致問題の対策法
関西大学の英語長文では、内容一致問題が出題されています。
基本的には長文の流れに沿って、設問も作られています。
「設問を読む→答えを探しながら長文を読む→答えが見つかったら次の設問へ」と繰り返していきます。
1問目だけは「全体の要旨」を問う設問になっていることがあり、すぐに解けないケースもあるので注意してください。
文章を読み切ってから問題を解こうとすると、長文の内容を全て頭に記憶しておかなければいけないので、難易度がはるかに高くなってしまいます。
「設問を解くために長文を読む」という意識で取り組んでいくと、長文を読解しやすいでしょう。
>>もっと詳しく関西大学の長文の読解法を知りたい受験生はこちら
関大の4技能の民間外部試験の利用
関西大学では英検やTEAP、IELTSを利用した受験ができるようになっています。
「2教科型 英語外部試験利用」に出願出来たり、外国語学部では一定の基準を超えると満点に換算されたり。
外部試験のスコアを持っていれば有利になることは間違いないですが、入試までの期間によって対策が間に合わない人も多いと思います。
高1、高2の方など期間に余裕がある人は、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
4技能試験のスコアの制度については、関西大学の公式サイトで必ず確認してください。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
関西大学の英語の対策と勉強法まとめ
ここまでが関大の英語の対策法です。
「基礎を固める」「英文を読めるようにする」「過去問演習をする」の3つがとても大切。
焦らずに易しいレベルからステップアップすることが、攻略のカギになります。
最終的に時間内に合格点を取れるよう、取り組んでいきましょう。
⇒1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
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現役の時に偏差値40ほど、日東駒専に全落ちした私。
しかし浪人して1ヶ月で「英語長文」を徹底的に攻略して、英語の偏差値が70を越え、早稲田大学に合格できました!
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筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
浪人をして英語長文の読み方を研究すると、1ヶ月で偏差値は70を超え、最終的に早稲田大学に合格。
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