記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の優秀者として掲載され、早稲田大学に合格
・手元にアップグレードを用意して、中身を見ながらレビュー
・大量の参考書、問題集を分析している「参考書マニア」
・予備校講師として、2,000人以上の受験生を指導
大学受験用の英文法の問題集は、本当にたくさんありますよね。
NextStage、Vintage、スクランブル、英頻などなど・・・。
ネクステやヴィンテージと比べるとやや知名度は低いですが、アップグレードはどんな問題集なのでしょうか。
「アップグレードの特徴とレベル」「アップグレードのメリット・デメリット」「アップグレードで偏差値を伸ばす使い方」の3点を中心に、どこよりも詳しく解説していきます!
>>1ヶ月で早稲田慶應・難関国公立の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
目次
UPGRADEとはどんな問題集?
NextStageやVintage、スクランブルといった有名な問題集と系統は同じです。
目次は「文法」「語法」「語彙」「熟語」「発音/アクセント」。
空所補充型のオーソドックスな英文法の問題集です。
問題の解説だけでなく、Check項目には重要なポイントがたくさん収録されています。
これらは赤シートで隠せるようになっているので、問題で出てきたもの以外にも、重要な知識をたくさんインプットできるんです。
アップグレードのデメリット
他の問題集と比べた時のデメリットは、問題数がネクステやスクランブル、Vintageなどと比べると少ない(問題数1,261問、448ページ)こと。
また他の問題集と同様に「解説があまり詳しくない」という点も、デメリットとして挙げられます。
下がアップグレードの解説の写真ですが、1問1問に対しての簡単な解説がなされているだけです。
もう1点デメリットを挙げるとすると、CDがついていて音声も無料ダウンロードできる(アプリはない)のですが、会話と発音・アクセントの部分のみ。
文法や語法などの部分は音声がついていないのは、少し残念なところです。
UPGRADE/アップグレードの難易度
NextStageやVintage、スクランブルと比べると、問題数が少なく、レベルも易しくなっています。
「いつから勉強すれば良いですか?」というご質問を良く頂きますが、高1や高2の方であっても、十分取り組めます。
高3や浪人生の方であっても、基礎固めにピッタリの問題集です。
難易度はスクランブルBasicやEngageと同じくらいで、大学受験用の英文法の問題集の中では一番易しい部類です。
下の図は有名な英文法の問題集を難易度順に分けたものですが、アップグレードは一番易しい部類に入ります。
とはいえアップグレードをしっかりと取り組めば、日東駒専・産近甲龍レベルの英文法は安定して8割以上、MARCHや関関同立でも合格点を狙えます。
旧センター試験よりは問題数は大きく減りましたが、大学入学共通テストでも文法の知識は必要なので、取り組んでおきましょう。
問題数が少ないから完璧にできる
アップグレードの問題数がやや少ないのはデメリットでもありますが、英文法が苦手な方にとってはメリットにもなります。
分厚い英文法の問題集に取り組んで、挫折してしまう方は少なくありません。
アップグレードは問題数が少ない分、最後までやり切るハードルが低くなります。
初学者が英文法の基礎をガッチリ固めるという目的であれば、アップグレードはとても効果的です。
とにかく基礎固めが大切
少しでも早く成績を伸ばそうと考えると、Vintageやスクランブルなどやや難しい問題集に手を出してしまいがち。
しかし大学受験は基礎固めが本当に大切ですし、早稲田や慶應などの難関大学であっても、基礎的な文法の問題はたくさん出題されます。
それらを失点してしまうと合格が大きく遠ざかってしまうので、早慶上智を目指す場合でも最初の1冊としてアップグレードを勉強しておいた方が良いと思います。
基礎が固まっていないと、それより上のレベルの内容が理解できず、ステップアップも難しいですからね。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
UPGRADE/アップグレードに取り組む前に
アップグレードに限らず、英文法の問題集はあくまでアウトプット用。
英文法を理解していることは大前提で、その知識をもとに問題を解いていくことになります。
ですのでアップグレードと並行で、講義形式の参考書で英文法の理解も深めていってください。
おすすめは「関正生の世界一わかりやすい英文法の授業」や「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」など。
学校や予備校の講義を受けているような感覚で、英文法を学べます。
中学生レベルの英文法から危ういという受験生は、「くもんの中学英文法―中学1~3年 基礎から受験まで」や「中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。」を学んでから、UPGRADEに取り組みましょう。
インプットができていない状態でただ問題を解いても、解説を見て答えを丸暗記するだけになってしまいます。
それでは初見の問題は解けるようにならないですし、成績ももちろん伸びていきません。
アウトプットと並行で進める
一気にインプットしようとすると量も多いのでしんどいですし、忘れやすくなってしまいます。
講義形式の参考書でいくつか分野を勉強したら、同じ分野をアップグレードでアウトプットするという形が良いでしょう。
インプットした内容をすぐにアウトプットすることで、記憶にも定着しやすくなりますし、理解も深まります。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
UPGRADE/アップグレードの使い方&勉強法
使い方ステップ①問題を解こう
まずは初見で問題を解いていきます。
ただし先ほどもお伝えした通り、英文法を理解していない状態で問題に取り組んでも、カンに頼った質の低い演習になってしまいます。
答えや解説を見ても理解できない場合は、一度ストップしてください。
英文法を深く理解したうえで、アップグレードに挑戦しましょう。
アップグレードは入試問題から抜粋しているため、簡単な問題ばかりではありません。
初見で解けなくても気にしすぎずに、最終的にすべての問題に正解できるようになっていればOKと考えてください。
問題ごとに「頻出」「発展」などと分かれているので、最初は発展以外の問題だけを解いていくというのも良いですね。
目次を先に見てから、得意な分野からスタートしていくのもありです。
スピーディに解こう
大学入試の英語は時間との勝負となり、1分1秒が大切になってきます。
意外と受験生は意識していませんが、英文法の問題集を解くときから時間を意識していきましょう。
1問あたり20秒~30秒を目安に、ストップウォッチで測りながら解いていってください。
時間を意識して解くのと、無制限で解くのでは難易度が大きく変わりますし、本番の得点にも影響します。
英文法を解くスピードが速くなれば、配点が高い英語長文により多くの時間を費やせるので、点数も上がっていくでしょう。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
使い方ステップ②答え合わせをしよう
問題量が多いので、答え合わせを後回しにすればするほど、解説を読むのが粗くなってしまいがち。
1分野、1ページ、20問などとご自身でルールを決めて、定期的に答え合わせをしてください。
解説を読んでもイマイチわからない場合は、講義の参考書に戻って深く勉強しなおしましょう。
また解説をより深く理解したい場合は、インターネットを活用するのも効果的。
例えば「不可算名詞ってなんだ?」となった場合、「不可算名詞とは」などと検索すれば、すぐに分かりやすいページが出てきます。
大学受験は壁にぶつかることの連続ですから、分からない時はインターネットを活用するクセをつけてください。
ForestやEvergreeenなど、辞書的な参考書も活用しながら、知識量を増やしていくのも効果的です。
ミスした問題はチェックをつける
アップグレードの問題を解いていく中で、ミスした問題には必ずチェックをつけましょう。
問題量は結構多いので、チェックをつけておかないと自分の弱点がわからなくなってしまいます。
2周、3周と全ての問題を解いていたら、ものすごく時間がかかってしまいます。
ミスしたらチェックをつけておけば、2周目以降に解くときにはニガテな問題だけを解けばよいので、時間をグッと短縮できます。
2回以上ミスした問題には、色ペンでチェックをつけましょう。
色ペンでチェックが付いた問題は、特にニガテな部分なので、復習ノートにまとめて何周も見直してください。
全ての問題に「根拠を持って」回答できるようになったら、UPGRADEをマスターしたと言えるでしょう。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
UPGRADE/アップグレードは必ず完璧に
アップグレードは英文法・語法の入門的な問題集で、大学受験においてとても重要な1冊です。
しかし受験生の方を見ていると、何周か解いたけれど、完璧になっていないというケースが本当に多いです。
同じ問題を何度もミスして、うろ覚えになっていて、本番で似たような問題が出題されるとまた間違えてしまう。
これでは全く英文法の点数は上がりませんし、時間の無駄になってしまいます。
アップグレードに取り組むと決めたら、全ての問題を完璧に答えられるようにしていきましょう。
UPGRADE/アップグレードの会話や発音はいらない?
アップグレードは受験の基礎的な問題ばかりなので、会話やイディオム、発音・アクセントなども取り組んでおいて損はありません。
入試で複数の大学・学部を受けるのであれば、なおさら幅広く対策をしておく必要があります。
どんな受験生であっても基礎的な部分はカバーしておいた方が、穴も無くなり得点を稼ぎやすくなります。
CDの音声を活用して、会話や発音・アクセントの音読をしても良いでしょう。
イディオムに関しては英熟語帳である程度は勉強してから、アップグレードでアウトプットするのがおすすめ。
時間がどうしてもない受験生を除いて、アップグレードは全ての章を取り組んだ方が良いですね。
UPGRADE/アップグレードが終わったら次は?
UPGRADEが終わってまだ少し英文法に不安があるという場合は、Vintageかスクランブルに取り組みましょう。
UPGRADEよりもややレベルの高い問題集なので、復習しながら着実に力を伸ばせます。
「もう結構、英文法の力がついたな」と感じたら「全解説頻出英文法・語法問題1000」に挑戦しましょう。
この手の問題集の中でも、かなりハイレベルなのが「全解説頻出英文法・語法問題1000」です。
ランダム形式の問題集もおススメ
ランダム形式に英文法の問題を解きたい場合は、「竹岡の英文法・語法ULTIMATE/アルティメット600題」などがおすすめ。
アップグレードだと「仮定法の分野だから、比較級が正解だな」などと、なんとなく分かってしまいます。
入試本番でランダムで出題されると、どの分野からの出題かを見極めるところから始まります。
実践的な問題に対応するためにも、ランダム形式の問題集は1冊解いておいて損はないでしょう。
アップグレードが終わったら、旧センター試験の英語の過去問を解いてみましょう。
大学入学共通テストでは英文法の独立問題が無くなったので、旧センター試験の過去問を活用するのが良いですね。
英文法が8割以上取れるようになっていれば、ここまでの内容がしっかりと頭に入っています。
英語長文も重要
一方で英語長文で思うように点数が取れていなければ、まずは英語長文をさらに勉強した方が良いですね。
語彙・文法・長文読解の3つの力をバランスよく伸ばしていくことが、英語を攻略するカギになります。
英語長文は英文法よりも配点が高く、偏差値や合否に直結する分野です。
英文法の問題を解くだけでなく、英語長文のトレーニングは1日でも早く取り組んでいってください。
英文を読むルールやトレーニング方法を知りたい方は、下のラインアカウントを追加してください。
私が12回の受験ですべて失敗してしまったところから、どのようにして英語の偏差値が70を超え、早稲田大学に合格できたかをお伝えしています!
UPGRADEの使い方と口コミまとめ
ポイント
・英文法の問題集の中では、一番易しい部類で問題量も少ない
・早慶上智を目指す場合でも、最初の1冊としてとてもおすすめ
・講義形式の参考書と並行で勉強を進めていこう
・ミスした問題には必ずチェックをつけて、何周も復習しよう
・重要なポイントにはマーカーを引き、必要に応じてノートにまとめよう
・発音・アクセントや会話、イディオムもやっておいて損はない
⇒1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
⇒【1カ月で】早慶・国公立の英語長文がスラスラ読める勉強法はこちら
⇒【速読】英語長文を読むスピードを速く、試験時間を5分余らせる方法はこちら
現役の時に偏差値40ほど、日東駒専に全落ちした私。
しかし浪人して1ヶ月で「英語長文」を徹底的に攻略して、英語の偏差値が70を越え、早稲田大学に合格できました!
私の英語長文の読み方をぜひ「マネ」してみてください!
・1ヶ月で一気に英語の偏差値を伸ばしてみたい
・英語長文をスラスラ読めるようになりたい
・無料で勉強法を教わりたい
こんな思いがある人は、下のラインアカウントを追加してください!
筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
浪人をして英語長文の読み方を研究すると、1ヶ月で偏差値は70を超え、最終的に早稲田大学に合格。
「1ヶ月で英語長文がスラスラ読める方法」を指導中。
⇒【秘密のワザ】1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた方法はこちら
⇒【1カ月で】早慶・国公立の英語長文がスラスラ読める勉強法はこちら
⇒【速読】英語長文を読むスピードを速く、試験時間を5分余らせる方法はこちら