私立大学を受験する人であれば、誰もが早慶に合格したいと一度は考えると思います。
早慶は私大のトップですし、あこがれる人も多いことでしょう。
そんな早慶が難しいと感じる一番の要因は「英語」。
早慶では入試で英語の配点が高くなっていることが多く、ここを攻略できなければ合格はできません。
私も早稲田大学に合格しましたが、英語の勉強に最も時間を費やしました。
ここでは「早慶の英語の実際の難易度」、「早慶の英語を攻略するためのポイント」、「おすすめの参考書ルート」の3点をメインに解説していきます。
早慶の英語を攻略して、憧れの早慶でキャンパスライフを送りたい人はぜひ読んでください!
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目次
早慶の英語のレベル/難易度
私は受験生の時にMARCHや日東駒専も受験しましたが、偏差値通りでやはり難易度は明らかに早慶の英語の方が難しかったです。
MARCHや日東駒専の英語は参考書や問題集で勉強した内容が、そのままどんどん出題されるイメージ。
勉強した内容がしっかりと定着して、基礎・基本が固まっていれば、特に頭をひねらなくても合格点が取れました。
大学・学部にもよりますが、時間制限が厳しいと思ったことはほとんどなく、むしろ時間が余ることの方が多かったです。
一方で早慶の試験はスムーズに解ける問題が半分ほどで、残りの半分は難しいと感じます。
知らない単語や文法の知識が出題され、知っている知識を総動員させて答えを推測する。
英語長文は理解しづらいテーマの文章が多く、なおかつ時間制限もかなり厳しい。
そんな中で自分なりに長文の内容をかみ砕いて理解し、1問でも多くの設問をスピーディに解いていかなければいけません。
まとめるとMARCHや関関同立、日東駒専の英語は参考書や問題集をきちんと勉強して、基礎・基本を固めていれば合格点が狙える。
早慶は基礎・基本は固めたうえで、難しい知識の吸収も必要。そして難しい問題にもたくさんチャレンジして、思考力や回答力、応用問題に対応する力も磨いていかなければいけない。
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早慶の英語の4つの特徴と攻略法
以下の4つのポイントを意識していくと、早慶の英語がしっかりと解けるようになっていきます!
早慶英語のポイント①基礎問題は絶対に落とさない
先ほどもお伝えした通り、早慶の英語は50%ほどがかなり難しいと感じる一方で、残りの半分は基礎・基本の問題です。
早慶は倍率が5倍~10倍近くなることもありますから、基礎的な問題を確実に正解できないと、合格は難しいでしょう。
早慶の英語を攻略したいと考えると、いきなり難しい英単語帳や問題集に取り組む人がとても多いです。
しかし基礎が出来ていない状態で応用的な内容に取り組んでも、成績は全く伸びていきませんし、時間の無駄になってしまいます。
まずは基礎を固めて日東駒専で合格点を取れるようにして、それからMARCHや関関同立で合格点をとステップアップしてください。
MARCHや関関同立レベルの過去問で合格点を取れるようになってから、早慶の対策に入っていきましょう。
どんなに早くから早慶の英語の対策をしたとしても、求められる英語力に達していなければ合格点は取れません。
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早慶英語のポイント②難しい問題への対応力
早慶の英語は基礎・基本の問題が半分ほどで、残りの半分は難しいと感じる難易度が高い問題。
これらの問題もしっかりと攻略できないと、早慶の英語で合格点を取ることはできません。
難しい問題に対応するためにはやはり「日ごろから難易度が高い問題に挑戦する」ことが、何よりも大切。
「解けない」と感じてすぐに諦めるのではなく、何とか回答を導き出すように試行錯誤しなければいけません。
知識が頭に入っているかどうかだけでなく、自力で回答にたどり着く力が必要なんです。
色々な問題に挑戦して、そして早慶も志望学部だけでなく他の学部の過去問もたくさん解き、難しい問題への対応力を上げていきましょう。
早慶英語のポイント③スピード
早慶の英語は時間の制限が厳しく、息つく暇もなく問題を解いていかなければいけません。
スピードを上げようとすれば正確度は落ちますが、その中で高得点を取っていく必要があります。
日ごろから長文を解くときはもちろん、文法問題を解くときでもストップウォッチで時間を測ってトレーニングしましょう。
例えばNextStageやVintage、スクランブルなどの問題集を解くとき、時間を意識している人は少ないです。
これらの問題を解くときも1問20秒~30秒ほどを目安に解いていくと、文法問題もスピーディに解けるようになっていきます。
スピードアップには日ごろのトレーニングがとても大切で、過去問演習に入る前から意識しておかなければいけません。
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早慶英語のポイント④英語長文
早慶の英語の配点の大部分を占めているのが、英語長文。
英語長文を攻略できれば合格にグッと近づきますが、逆に英語長文が読めないようだと合格はほぼ不可能と言っても過言ではありません。
いきなり早慶の英語長文を解こうとしても、ほとんど読めないはずですから、適当に読んで適当に回答するという形になってしまいます。
これでは全く意味が無いですから、まずは大学入学共通テスト(旧センター試験)レベルの英語長文を、スラスラ読めるようにしていきましょう。
そこからMARCHレベルの英語長文を攻略して、早慶レベルにステップアップしていくという流れです。
スタートは1文1文を文構造を理解して読めるようにするところから。
1文1文の英文をなんとなく読んでいるうちは、いつまでも早慶の英語長文は読めるようになりません。
徐々に文章の量や難易度を上げていきながら、スピードも意識して解いていきましょう。
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早稲田と慶應義塾の英語はどっちが難しい?
学部や年度によって難易度は変わりますから、必ずしもどちらが難しいと言い切ることはできません。
しかし平均的に見れば、やや慶應義塾大学の英語の方が難易度が高いように見えます。
というのも早稲田大学は文系であれば、英語・国語・社会の3科目がどれも難しく、十分に対策が必要です。
一方で慶應義塾大学は英語・社会・小論文の3科目で、小論文は国語よりも負担が小さくなります。
その分、慶應義塾大学の英語の難易度は、早稲田大学よりも高くなっているのだと考えています。
早慶の英語攻略におすすめの参考書ルート
英語の勉強をする際に単語や文法を勉強してから、英語長文へ進もうと考えている人が多いと思います。
しかし早慶は英語長文の配点が大きく、レベルも高いので、早い段階から対策をしておかなければいけません。
基礎的な英単語や文法を勉強しながら、そのレベルの知識で解ける長文の問題集にはどんどん挑戦していきましょう。
英作文や自由英作文など記述問題の対策が必要な場合も、できる限り早い段階から対策に入っていきます。
後回しにすればするほど対策にかけられる時間も短くなりますし、ニガテ意識も持ちやすくなってしまいますからね。
早慶英語におすすめの参考書①速読英単語上級編
早慶では難しい英単語も多く出題され、人よりワンランク上の英単語までカバーできていると有利に戦えます。
速読英単語上級編では受験英語においては最上級クラスの、難しい英単語をたくさん覚えられます。
マニアックな英単語をいくら覚えてもなかなか得点にはつながらないですし、暗記する幅を広げていくとキリがないです。
基礎・基本の単語をガッチリと固めてから、速読英単語上級編の単語まで覚えていけば、受験の英単語は十分だと思ってください。
「早慶の英語長文で知らない英単語が出てきましたが、もっと上の英単語を勉強した方が良いですか?」というご質問をよく頂きます。
しかし英語長文の中に知らない英単語が出てくるのは自然なことで、全ての英単語を知っているという状態はまずありません。
世の中には英単語が無数にありますから、英語長文の中の単語が、自分が知っている単語だけで埋め尽くされているわけがないんです。
知らない英単語が出てくるたびに「これも覚えなきゃ」「もっと難しい英単語帳も勉強しなきゃ」と、自分を追い込んではいけません。
知らない英単語が出てきたときに、文脈をヒントにして「推測」する力を磨くようにしてください。
大学側もあえて難しい英単語にも注釈をつけずに、そのまま出題しているわけです。
その意図をしっかりと理解して、日ごろから推測力を鍛えるようにしていきましょう。
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早慶英語におすすめの参考書②英文解釈の技術シリーズ
1文1文をしっかりと読めるようにしていかないと、難しい英語長文は読めるようになりません。
1文1文の精読用の参考書としておススメなのが、英文解釈の技術シリーズ。
英語長文を読む前に、英文を正しいルールに沿って読めるようにトレーニングができます。
左から右へ単語をなんとなく拾いながら読むような形では全く太刀打ちできず、文構造を理解して論理的に英文を読んでいかなければいけません。
いきなりポレポレなどの難しい解釈の参考書や、早慶の英語長文に取り組む前に、短文の精読から進めていきましょう。
早慶英語におすすめの参考書③解体英熟語
英熟語を勉強せずに大学入試に挑む人も多いですが、早慶では英熟語は頻出で、得点に直結します。
解体英熟語は掲載されている英熟語の量がかなり多く、早慶レベルの英熟語も十分にカバーできます。
早慶では英熟語の前置詞を問う問題や、英作文・並び替え問題での出題が多いです。
英熟語を見て訳が思い出せるだけでは、こういった問題には対応できません。
例文を何度も音読するなどして、英文の中での英熟語の使い方をマスターしていきましょう。
英文でどのように英熟語が使われているかを学んでいけば、前置詞を埋める問題や、英文を自分で書く問題にも対応できるようになりますからね。
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早慶英語におすすめの参考書④英作文ハイパートレーニング
早慶では英作文や自由英作文の出題も多く、これらは配点がとても高いです。
まずは基本的な英文を書けるようにしてから、自由英作文へとステップアップしていきましょう。
英文を書くためには、基本的な英文法が理解できていることが大前提。
英文法を理解したうえで、その文法事項を使った英文を書けるようにトレーニングをしていきます。
最初のステップとしては英文法の参考書に掲載されている、基本的な英文を何度も音読して書けるようにしてください。
それから「英作文ハイパートレーニング 和文英訳編」などを使って、英作文の実践的な問題にチャレンジしていきましょう。
自由英作文は「英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」がおすすめ。
様々な形式の自由英作文を解き、解説を読んで英文を書く力を磨くことができます。
自由英作文を書く際にはいきなり英語で書こうとせずに、最初は日本語で構成を考えていきましょう。
いきなり英語で書こうとしてしまうと、意見そのものの質が落ちてしまうので、日本語で質の高い構成を考えてから、それを英語で表現していきます。
スペルミスは減点の対象になってしまいますから、日ごろから基礎・基本の英単語を覚えるときは、スペルまで気を付けて暗記してください。
早慶英語におすすめの参考書⑤英語長文ポラリス
英語長文ポラリスは有名な関正生氏が手掛けた問題集で、長文の解説がとても詳しく、1文1文の文構造まで書かれています。
なんとなく英文を読むのではなく、正しい文構造に沿って英文を読む力を鍛えられます。
そして難易度は「レベル1=共通テストよりやや難しい」「レベル2=GMARCH/関関同立」「レベル3=早慶上智・難関国公立」と、全体的に難易度が高いです。
難易度が高い英語長文を解き、詳しい解説で復習できるので英語長文の力を伸ばせます。
音声が無料ダウンロードできるので、音読のトレーニングをするのも良いでしょう。
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早慶の4技能試験(民間外部試験)の利用について
早稲田大学の国際教養学部など、一部ではTEAPや英検、IELTSなどの試験のスコアの提出が、実質的に必須になっているケースがあります。
こうした学部を受験する場合は、できる限り早い段階から4技能試験の対策をしておかなければいけません。
他の学部でも外部試験を利用した受験ができるケースが多いですが、必須であるケースは少ないです。
高1、高2など受験まで余裕がある場合は対策をするのも良いですが、受験まで時間がない場合は一般試験の対策に力を入れた方が良いでしょう。
早慶に合格するには塾/予備校が必要?
早慶のような偏差値が高い難関大学に合格するためには、予備校や家庭教師が必要だという声も多いです。
実際に早稲田大学に進学してみると、予備校に通っていなかった人は20%ほどと、割合としては少なかったです。
しかし私のように予備校に通わずに早慶に合格している人も、そこまで少ないわけではありません。
予備校に通うメリットとしては「半強制的に勉強ができる」「スケジュールがある程度は決められていて、迷わず勉強できる」「質の高い授業を受けられる」という3点。
一方でデメリットとしては「予備校に通う時間や休憩の時間など、ムダな時間も多い」「人間関係で悩むこともある」「自分のペースで自由に勉強できない」という点。
私は「一切の不安なく、思う存分勉強に打ち込みたい」と考えていたので、予備校には通いませんでしたし、私にとってはそれが大正解でした。
早慶の英語を攻略するためには、必ずしも予備校に通わなければいけないということはありません。
とはいえ自己流の間違った勉強法で進めてしまったり、ダラダラしてしまったりすると、受験に失敗する可能性が高くなってしまいます。
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早慶の英語のレベルと対策法まとめ
ポイント
・MARCHと比べると、難しいと感じる問題の割合が大きい
・基礎問題は絶対に落とさないように固める
・難しい問題にも立ち向かっていく姿勢が大切
・日ごろからスピードを意識してトレーニングする
・英語長文の難易度・配点が高いので攻略しなければいけない
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筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
浪人をして英語長文の読み方を研究すると、1ヶ月で偏差値は70を超え、最終的に早稲田大学に合格。
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