産業革命は、世界史において大きな転機となった出来事です。
イギリスから始まった産業革命を機に、機械工業で大量生産を行う、近代の資本主義が到来します。
近世までの世界史とは次元の違う時代が始まるので、産業革命をどれだけ深く理解しているかで、近代以降の世界史の理解度が大きく異なってきます。
また、現在でも学者の間で研究が続いている分野なので、受験生にとっては難易度の高い内容と言えます。
産業革命がなぜ起きたかを整理しておく
まずは、産業革命が起きた3つの要因(特に、なぜイギリスで起きたか)を理解することから始めましょう。
この内容は大学入試の論述問題でも頻出ですので、必ずおさえておきます。
産業革命の要因①資本
製品を作るときには、材料費、工場設営、人件費などのために、莫大な資本が必要になります。
イギリスは諸外国との戦争で勝利し、広大な植民地と賠償金を獲得することができました。
そのため近代化のために十分な資本が手に入っていたわけです。
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産業革命の要因②労働者
お金があって工場が建てられても、そこで働く人がいなければ産業は成り立ちません。
当然、十分な働き手が必要になります。
イギリスでは当時、第二次囲い込みによりたくさんの小農場がまとめられ、多くの農民が職を失いました。
そのためイギリスの会社は彼らを雇って工場の運営をすることができました。
産業革命の要因③市場
資本・労働者が揃ったら、最後は大量生産した商品を売るための市場が必要です。
イギリスは数々の植民地戦争で勝利し、インドやアメリカ大陸などにたくさんの市場を持っていました。
だからこそ商品を買ってくれる人はたくさんいたわけです。
以上をまとめると、
植民地の拡大・戦争での勝利→資本の充実
植民地の拡大→市場の充実
第二次囲い込み→労働者の増加
よってイギリスはいち早く産業革命を起こしたというわけです。
この三要素を頭に入れておけば、近代経済のシステムが見えてくるので、確実にマスターしておきましょう。
ノートにまとめる際は、具体的な植民地名や市場、戦争なども合わせて書いておくと覚えやすくなります。
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産業革命の中身を理解する
産業革命の要因を理解したら、次はその中身を理解していきます。
具体的には、以下の内容になります。
産業革命①産業革命に貢献した機械の名称とその開発者
ジョン・ケイの開発した飛び杼から始まり、イギリスの産業革命には数々の機械が登場します。
紡績機、織り機など数々の機械があり、その名称や開発者の名前、そして大学によっては、機械がどのような順で登場したかを覚える必要があります。
単に覚えるのではなく、流れに沿って覚えていきましょう。
例えば、織り機である飛び杼の登場で織物の生産が加速し、原材料である糸が足りなくなると、糸を大量生産するための紡績機が登場しました。
このように、機械の登場には決まった流れというものがあります。
経緯は教科書にしっかり書かれているので、繰り返し読んで学習しましょう。
産業革命②イギリス以外での産業革命
場合によっては、フランス・ベルギー・ドイツ・アメリカ・日本・ロシアでの産業革命が起こったおおよその年代を問う問題も出されることがあります。
そこまで覚えるのが大変ではないので、ノートにまとめて繰り返し見るだけでも問題ありません。
しかし「日本は日清戦争後に産業革命を推し進めた」などのように、具体的な出来事とつなげておくとより覚えやすいです。
産業革命③産業革命による社会問題
産業革命により、大気汚染が深刻化したこと、女性や子供が過酷な環境で労働をしていたことなどを確認しておきましょう。
資料集には産業革命によって起こった問題が詳しく解説されています。
あまり覚えることはありませんが、論述問題で女性の権利などと関連づけて出題されることもあるので、ざっと目を通しておくのが良いです。
中国・インドと産業革命の関わりも認識しておく
産業革命の分野では出てきませんが、中国・インドにおけるイギリスの影響も重要です。
中国では、産業革命が進行するイギリスが、さらなる市場拡大のためにアヘン戦争を起こしています。
またインドでは、イギリス製の安い綿織物が大量に流入してインドの綿織物業が衰退し、のちの反乱の一因となっています。
近代の中国・インドを学習する際には、イギリスの産業革命を念頭に入れておくとより理解が深まります。
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