静岡大学工学部の化学の傾向と難易度
注意事項: 2次試験で化学を選択できるコースは電子物質科学科、化学バイオ工学科、数理システム科のみになります。
(機械工学、電気電子工学は物理必須です。)
全体的な出題傾向
大問4つからなる構成です。
試験用紙には原子量や気体定数、アボガドロ定数など実際に使用しなければならない単位や数値が記載されています。
出題傾向として大問1、2には理論化学(溶液の性質、化学平衡、酸・塩基、気体の法則など)が出題され、大問3で無機物質、大問4には有機化学、高分子化合物が出題されています。
急な変更がある可能性は否定できませんが、基本的には上記の通りに出題されます。
難易度
各大問共通しているのは問1で文章の穴埋めから始まり、最終問題に行くにつれて応用問題になっていくという点です。
穴埋めはしっかり教科書を読んでいればすぐに埋めることが出来る基本知識ですが、各大問の最後に用意された応用問題は計算問題や有機であれば構造決定などの難しい問題になっています。
受験生の中で得点に差が開くのは応用問題です。
静岡大学工学部の化学の対策&勉強法
対策&勉強法①合格の為の点の取り方のコツ
工学部の得点配分は950満点(センター500点、2次試験 450点)となっています。
合格者の平均は赤本などで公開されていますが大体60%以上(610点以上)です。
センターと2次試験の配分が同程度な為、2次試験での失敗は大きな痛手になります。
数学250点満点、化学200点満点ですのでどちらかの科目で得点を稼ぐという考え方はよくないです。
対策&勉強法②頻出分野を押さえる
静大の試験で頻出分野を下部にポイントとしてまとめます。
大問1・2では理論化学になります。
化学平衡に関する計算問題に関しては頻出になりますので絶対に押さえておいてください。
大問ごとに見ていくと大問1では気体の密度、蒸気圧曲線、状態方程式など有機化合物関連理論化学問題が出題されています。
大問2では無機化合物に関する問題(特定の無機物質の性質問う)や酸化と還元が出題されています。
理論化学分野の問題構成は穴埋め(教科書基礎レベル)→公式を用いた簡単な計算問題→応用問題となっています。
解答用紙は大きめに用意されるので計算問題における途中式はしっかりと記入してください。
大問3では無機物に関する問題が頻出です。
中でも化学反応式やイオン反応式については高い確率で出題されます。
反応式に関する問題は出題者側として応用がさせやすい分野です。
特に定量問題(苦しんでいる人もおおいのでは?)は確実に派生問題として出題されるでしょう。
問題構成は大問1・2と同様です。
得点の為のポイントは化学反応について原理を理解しておくところです。
例として2015年度では鉄イオンに焦点をあてた問題でした。
鉄イオンに関して暗記していれば満点も目指せる問題でしたが、逆に鉄イオン関連の反応式などを覚えていない人は問題文から与えられた情報をもとに反応式を組み立てる必要がありました。
すべての元素について派生する反応式を暗記するには多大な時間を要します。
反応式に関する原理の理解がしっかりしてれば問題自体は難しくはありませんので、意識してください。
大問4では有機化学が例年出題されています。
静岡大学では有機化学の中のこの化合物が出やすい!という感じはありません。
ですが、応用問題として構造決定は頻出の事項ですので、大問4で完答を目指したい方は対策を十分にしておくべきでしょう。
対策&勉強法③基礎問題の徹底
過去問等を参照して頂ければ実際に確認できますが、とにかく各大問の問1~3までは基礎中の基礎になっています。
しかし、ただ闇雲に語句を覚えればいいのか?と問われればそうではありません。
基礎問題は穴埋めだけでなく、語句の説明なども含まれます。
徹底というのは暗記ではなく、理解です。
例えば有機化学においてシス―トランス異性体(幾何異性体)が存在するというのは基礎知識ですが、ではなぜそのような異性体が存在するのか?簡潔に説明せよと問われれば炭素間の二重結合を軸とした回転は不可能である為と答えなければいけません。
語句を覚えるだけではその中身を適切に説明することが出来ず、得点を落としてしまいます。
こんな時にオススメなのは語句説明会勉強法です。
一緒に勉強している友達でもお母さんや兄弟、自分が大切にしている人形相手でも構いません。
面と向かっている相手に対して口に出しながら語句を説明してみて下さい。
最初は教科書を読むだけでも構いません。
ポイントはただ読むのではなくて伝えようとすること、相手に伝えるためには理解が必要ですから。
この勉強法、自分の発した音が耳から脳に伝わるので、語句を覚える際もすごく有効です。
対策&勉強法④途中式の記載
これは応用問題だけでなく、計算問題などすべての入試問題に繋がることですが、入試問題には部分点が多くあります。
たとえ答えが間違っていても、解くために必要な公式やその使用法が途中まで正解していれば得点がもらえます。
逆に、答えだけ正解であっても途中が十分に説明されていなければ満点はもらえません。
ここからの勉強で意識してほしいことは答案の作り方です。
何故このような結論が出たのかを全て説明しきる意識で、過去問などを解くときに練習しましょう。
対策&勉強法④完答を目指す分野を決める
これは他の科目もあるから化学だけにそんな時間をかけれない!という人向けです。
勇気ある取捨選択と言いましょう。
例えば有機化学が得意で無機化学は苦手という方であれば無機化学の応用問題を解く練習を全て有機化学に回すということです。
本当にいいの?と思う人は考えてください。
工学部の入試では全体で6割の得点が必要になります。
センターの出来にもよりますが、2次試験では5割から6割の得点を得る必要があるという事です。
各大問は25%の配点です(62.5点分)。
各大問の応用問題は基礎問題に比べ部分点等があるため配点も大きいです。
そのため大問2問完答し、残りの大問を基礎だけ確実に得点することが出来ればその時点で6割に届く可能性が大です。
応用問題を解くためには語句理解の更に上、アウトプット能力を育てる必要があります。
十分に時間が取れないのであればすべての分野を中途半端に勉強するよりは取捨選択した方がいいという事です。
ここまでが合格の為のポイントを抑えるための勉強法紹介になります。
この記事を読んでくださった方々の合格をお祈りしています!
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