酒井の現代文ミラクルアイランドの特徴とレベル
私大の最難関校である早稲田大学本試験レベル現代文の演習や論理的な評論文の読み方、解き方を学びたい方へ、おすすめなのが『酒井の現代文ミラクルアイランド (評論篇)』です。
著者の酒井先生は、長年にわたって代ゼミの現代文トップ講師です。(なお、評論篇だけで続編はまだ出ていません。)
第一講 文化論を解く―論理をつかむ
外山滋比古「日本語の特質」(学習院大)
第二講 現代文化論を解く―文脈をつかむ
松本健一「死語の戯れ」(早稲田大)
第三講 文学論を解く―全体をつかむ
加藤周一「文学の概念」(明治大)
第四講 日本人論を解く―部分をつかむ
見田宗介「近代日本の心情の歴史」(共通一次追試)
中村徳郎「きけわだつみのこえ」(東京大学)
第五講 文芸論を解く―部分と全体をつかむ
本田和子「異文化としての子供」(九州大)
第六講 言語論を解く―構造をつかむ
藤井令夫「言葉」(早稲田大)
第七講 芸術論を解く―イメージをつかむ
山崎正和「芸術・変身・遊戯」(東京女子大)
補講 コスモロジーを解く―夢をつかむ
河合隼雄「イメージの心理学」(センター試験本試)
上記の9問(旧版は補講なしの8問)についての解法が掲載されています。
評論文を「分ける」「つなぐ」という2つの考え方を元に読んでいきます。
解説もミクロアプローチとマクロアプローチという2つの対立する考えの文をざっくり上下に分けて図示していきます。(予備校の講義では板書になります。)
その他、特定の設問の解法にも触れていき、難関私立大学の現代文を解く力を養っていきます。
対象となるレベルは偏差値が50以上ある受験生です。
目標到達レベルは早稲田の現代文と戦えるレベルの力をつけることです。
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酒井の現代文ミラクルアイランドの使い方&勉強法
他の参考書と同様に、問題を解いて答え合わせをする
→解説を熟読して、根拠を指摘しながら解きなおす
→問題文を精読する仕直し、文章を2つに分けて読んでいくといったオーソドックスな作業も粛々と熟していくことになります。
本書では図を用いて論理関係を明示しています。
本書の解説のように、ノートに1文1文を上下に分けてメモするのもいいです。
まずは、予講に書かれている読解法は、繰り返し読むことによって理解し、完全に記憶してください。
本書の読解法は、早稲田の現代文ととても相性がよいので、しっかり勉強してください。(もちろん他の私大の現代文にも有効です。)
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使い方&勉強法①ノートを上下段に分けて記載する
ノートを上下段に分けたのち、文章は上段から記載します。
上段は肯定文、下段は否定文のようになります。
順接の、だから、それで、そのため、そこで、したがって、ゆえに、それゆえに、すると、それなら、それでは、は文章を「つなぎ」ます。
ノートを上下に分けた場合には矢印でそのまま「つなぎ」ましょう。
逆接のしかし、しかしながら、が、だけど、けれども、ところが、のに、なのに、それなのに、にもかかわらず、それにもかかわらず、ものの、とはいうものの、でも、それでも、は文章を「わけ」ます。
ノートを上下に分けた場合には、上段から下段へ「わけ」て記載することになります。
この作業をしたのち、問題を解くことになります。
使い方&勉強法②マークシートの解答は否定形がカギ
マークシートの場合は、全部肯定、全部否定、一部肯定、一部否定のどれに当たるかを考えながら解答します。
問題文で問われるのは、一部肯定、一部否定のどちらかであることが多いです。
二重否定(=肯定)でひっかけてくることもよくあるので注意しましょう。
解答が終わったら答え合わせをします。
特に間違えた問題は、該当箇所を探し、どこを間違えたのかを調べましょう。
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使い方&勉強法③合格ラインは60%以上
どこの大学も、60~65%の正答率があれば、現代文で足を引っ張ることはありません。
受験生は、現代文を攻めの科目(得点科目)というよりも、守りの科目として、最低限の点数を取る方の方が多いです。
あまり神経質にならず、根拠がつかめない問題は割り切って次の問題を取りに行くほうが効率よく進みます。
合格者正答率60%以上の問題を正解すれば合格できます。
難関校だからと言って、誰もできない問題を正解した方が合格するわけではありません。
現代文読解の鍵は理論
現代文においては、型を身に着けることが先決ですので、頑張りましょう。
そもそも、現代文読解の方法は、「論理」です。
すなわち、「理=わける」と「論=つなぐ・まとめる」で、評論問題など表現と内容から「理」の「わける」で対立する二つの系統を図式化し、それぞれの系の言い換えや内容の深まりを「論」で「つないで」いきます。
そして、それら二つの対立系統が次元を高めて、より「まとまって」統一されたり、また再び「理」で二つに「わかれ」て展開していきます。
「わける」と「つなぐ」は、テーゼとアンチ・テーゼがあって、この対立する二つの命題がアウフヘーベンで止揚されてジンテーゼという弁証法的発展がもとになっています。
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酒井の現代文ミラクルアイランドの使い方&勉強法のまとめ
本書は、昔から「早稲田といえばこれ」というほど早稲田大学志望者には根強い人気のある参考書です。
さすがに古くなってきていますが、過去問を解く前の地力の底上げとして使えます。
そして『パターン集』のように接続詞に着目して記号をつけていきます。
その後、どの問題も二項対立で図式化し、何度も繰り返し解きましょう。
現代文は全ての科目の中で最も人に伝えるのが難しく、効果が実感できるまでに時間がかかる科目です。
入学して分かったことですが、周りも一様に現代文に苦戦していたようです。
しかし、現代文が得意になれば、小論文の作成技術も向上しますし、大学入学後も、記述、論述式の試験で難なくクリアできるようになります。
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筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
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