世界史の受験対策は進んでいますか?私は、高校で受けていた世界史の授業にまったくついていけず、受験を迎える高校3年生の頃には、どの年代・どの国の知識もありませんでした。しかし、そこから約半年で旧センター試験(現在の共通テスト)では9割、早慶の過去問もスラスラと解けるようになりました。
この記事では「ゆげ塾の構造がわかる世界史」について、実際の口コミやレビューを参考にしつつ、実際に中身を見ながら、徹底的に解説していきます。
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目次
ゆげ塾の構造がわかる世界史とは?簡単に紹介!
・概要:まったく興味がわかない世界史への興味が芽生え、更に高偏差値の受験生が意識する「歴史の横のつながり」を把握する糸口になる参考書
・著者:ゆげ塾(ゆげひろのぶ/川本杏奈/野村岳司)
・レベル:初めての方からトップ層まで
・Kindle Unlimited(電子書籍のサブスクリプション)で配信されています。
ゆげ塾の構造がわかる世界史はどんな参考書?評価と評判
まず、実際の評価や評判から見ていきたいと思います。
Amazonの評価ですが、参考書を含む商品としては非常に高い★4.5を獲得しています。これは、ほぼ満点で、共通テストでいうと9割です。さらに、約150件の評価のうち、66%が★5です。
次にレビューでの評判ですが、「不得意だった歴史が理解しやすくなった」「頭に残りやすい」といったものが多数でした。
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ゆげ塾の構造がわかる世界史は初めての方から高偏差値の方まで幅広く対応!
ゆげ塾の構造がわかる世界史には、2つの側面があります。
1つ目は「世界史への興味関心が生まれる導入テキスト」としての側面です。
中身はアニメやイラストテイストの漫画形式。読みやすく親しみやすい印象を受けます。参考書ではありますが、ストーリーも内容に入り込みやすいように、丁寧に作りこまれていますので、この点でも親しみやすいです。
なので、参考書ではありますが、意気込まずに「なんとなく面白いから読んでみる」程度の感覚で読むといいでしょう。漫画を読んで何の意味があるのか…とお思いかもしれませんが、実は漫画であるからこそ、深く読み込まなくても、なんとなく印象として刷り込まれていきます。この印象が世界史を学ぶうえで大切です。私のように世界史を放置してきた人は、世界史に嫌々取り組むと思われますが、取り組んでいくうちに、「そういわれたら、この辺りはゆげ塾の漫画に載っていたなあ…」という感覚になり、少し親しみやすくなります。赤の他人の好き食べ物は覚えらえなくても、友達の好きな食べ物は覚えやすいのと同じです。
2つ目の側面は「横のつながりの意識を生み出す参考書」としての側面です。
高校の授業で使われている世界史の教科書は、ほとんどが縦(地域ごとの歴史)と横(時代ごとの歴史)がなんとも説明しがたい形で、時代も地域も戻ったり、進んだりしながら展開されていきます。それが世界史をわかりにくくしている要因です。高校の学習指導要領では、大学受験だけに特化した教科書を採用することは難しいためです。
一方で、大学受験に特化した参考書で良著と呼ばれるものは、歴史を縦や横に整理して覚えていく形式になっているものが多いです。ここでいう縦とは地域ごと、横は時代ごとの組み分けです。
縦の歴史は、関関同立やMARCHを目指す受験生なら、だいたいの方が取り組んでおられますし、そこで終わりにする方も多いです。そこから更に上のレベルを目指す方や受験を世界史で勝負したい方は、横の歴史も把握しておく必要があります。
横の歴史は、マーク式や記述式の問題はもちろんのこと、早慶や旧帝を始めとする高難易度の大学で出題される「論述問題」で確実に点を取るために必要です。
横の歴史を理解すると、バタフライエフェクトという言葉にあるような、一見して関係のない出来事同士が、お互いに影響を与え合っていることが歴史には多々あるという視点が得られます。この視点が、論述問題やトップ層の入試問題を解くのにあたり必要です。
横の歴史の具体例をとして、黒船の来航があります。1853年に日本に黒船がやって来たのは、アメリカ合衆国が石炭や水の補給場所を求めていたからという話は有名ですが、実はこの背景には、産業革命があります。
産業革命により、生産活動に必要なエネルギー資源が増大したことや、造船技術が向上したことで、遠洋までの航海が可能になりました。それにより、西欧諸国では植民地や領土の拡大の機運が高まります。これが植民地拡大競争のほか、遠洋への航海のための補給地の必要性が高まる遠因となります。
黒船が来航した当初、江戸幕府は、開国を断固拒否していましたが、清国(現在の中国)がイギリスとのアヘン戦争に負けてしまったことを知り、態度を軟化せざるをえなくなりました。
つまり、黒船来航は①産業革命②エネルギー資源への需要の高まり③植民地拡・領土拡大の機運の高まりの影響を受けています。
そして、日本の開国は、清国の敗戦の影響を受けています。さらに開国は明治維新にもつながっていきます。
このように、黒船の来航や日本の開国は①産業革命等の西欧諸国の出来事②清国の出来事の影響を受けています。開国は、今後の日本はもちろんのこと、世界にも影響を与えています。
このように、歴史を本当の意味で理解するには、横の歴史が重要になってきます。その証拠に、先ほどの黒船来航の例を要約すれば、論述問題への回答になります。
ただ、横のつながりというのは、なかなか文字だけではイメージや理解するための思考法を獲得しにくい傾向にあります。その導入として、ゆげ塾の構造がわかる世界史は非常に有効です。
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ゆげ塾の構造がわかる世界史の進め方
はじめは気楽に、楽しく
ゆげ塾の構造がわかる世界史は、堅苦しい参考書というよりも、世界史に興味が持つことができるようになるものですので、あまり意気込んで取り組む必要もありませんし、最初は紹介されている用語等を暗記する必要もありません。手持ちの漫画のように、なんとなく数週読み、世界史への親しみを深めることが大切です。
内容に切り込んでいく
親しみを深めることができれば、次は各エピソードを要約してみましょう。
漫画形式で、面白いものではありますが、世界史の参考書としての必要な知識が上手に織り込まれています。
そのため、エピソードの要約をすることで、出来事や人物同士の因果関係を整理していくと、世界史を理解するにあたっての必要な知識を把握することができます。
実際に頭と手を使って理解する
トップ層の大学や世界史一転突破を目指す人は、先ほどの要約を基に、山川出版の「世界史用語種」やインターネットを参考に、ほかの出来事とのつながりや人物とのつながりといった因果関係を図にして広げていくとよいでしょう。因果関係は無限に広がっていくため、世界史の奥深さと面白さを体感することができます。これは歴史マニアになってほしいということではありません。実は面白がることが、後述の思考法という抽象的なものを身に着ける近道なのです。
そして、早慶や旧帝等を目指す受験生は、図だけでなく受験する大学の入試問題で課される文字数程度で実際に論述してみるのもいいと思われます。何故なら、論述問題は単純に知識があるだけではダメで、世界史への深い理解はもちろん、論述文を書くための思考法を身に着ける必要があるためです。そして、それにはかなりの時間が必要です。
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ゆげ塾の構造がわかる世界史が終わったら次は?
これまで世界史にまったく興味がなかった方や知識があまりない方は、山川出版の「30日完成 スピードマスター世界史問題集」に取り組むといいでしょう。
高校の教科書で目にしたことのある山川出版の参考書なので「教科書と同じでは…?」と思い、身構えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
この参考書は、大学受験で出題される要点だけがしっかりと絞られており、計画的に取り組めば、20日程度で世界史の通史(高校で習う範囲)を学ぶことができます。実は、山川出版の大学受験の参考書には良著が多いです。
私は、高校3年生の6月で旧センター試験(現在の共通テスト)の問題で、3割程度でしたが、8月の模試までに30日完成 スピードマスター世界史問題集を数週終わらせておいたことで、6割を取ることができました。
コツとしては、30ある項目を一日2つ進めることです。そして次の日は前日進めたところの復習から始め、忘れてしまったところがひとつでもあれば、全てやり直していました。そして、15まで進んだあたりで、1から同時並行で進めていました。
とても非効率に見えますが、何の知識もない状態から短期間で通史を終わらせるには、このように徹底的にストイックに自分を苛め抜く必要があります。しかも、この時点ではスタートラインに立ったのに過ぎません。
その次は大学受験プライムゼミブックスの「タテから見る世界史」に取り組むといいでしょう。
この参考書は名前のとおり、地域や国ごとの歴史を縦に割って解説してあります。こちらも出題される要点だけに絞った内容ですので、効率的に勉強を進めることができます。
ただし、こちらは穴埋め形式でもありませんし、赤シートも使えませんので、自分の手でルーズリーフに写して、読んでいて重要だと思われる用語や参考書で色付けされている用語は、赤シートで消えやすいオレンジのボールペンで書いた自作の参考書を作り、覚えていました。不便だと思われるかもしれませんが、この段階まで来ると、自分の手も動かして、レイアウトや書き方を自分で工夫してルーズリーフ等に写したほうが、覚えるのが早くなります。また、複写していて疑問に思うところがあれば、用語種やインターネット等で調べ、内容を補完し、オリジナルのものを作っていきました。
こちらについては、先ほどのスピードマスターの下地もあり、2か月後の10月には9割を得点できるようになりました。
スピードマスターが終わったあたりから、共通テストの過去問に挑戦しましょう。
この時は、わからない用語や出来事があれば、徹底的に調べ抜き、すべて暗記しましょう。今後、横の歴史を理解するにおいて、役に立つ場合がありますので、多少大学受験の範囲を超えていても、問題はありません。世界史はあくまで、実際に起こった出来事の歴史ですので、大学受験の範囲外だからといって、覚えない理由はありませんし、横の歴史を正確に理解するためには、大学受験の範囲外の知識も抑えておくのが得策です。範囲外のことを論述に取り入れても、減点されません。ただし、深入りしすぎると他の科目の勉強に影響がでますので、ほどほどにしましょう。
そして、最後は「ヨコから見る世界史」です。
こちらは、ゆげ塾の構造がわかる世界史で身に着けた横の歴史に関するイメージをより具体的に記した参考書です。先ほどのタテから見る世界史と同じ方が執筆されていますので、基本的な取り組み方も同じです。
ここから同時並行で志望校の過去問に取り組み始めてもいいのですが、注意点としては、論述問題を貯めておいたほうがいいということがあります。というのは、人に寄るかもしれませんが、一度解いた問題はなんとなく覚えてしまいます。過去問を解くだけであれば、覚えていても問題はないのかも知れませんが、復習で知らなかった知識、必要な視点を脳に刷り込むには、まっさらな状態で解答し、自らを省みながら復習に取り組む必要があります。
そして、過去問の数には限りがありますので、必要な知識が備わっていない状態で、論述問題に取り組むのは、貴重な過去問の無駄遣いになってしまう可能性があります。
そのほか、ゆげ塾の構造がわかる世界史に近い性質を持つコンテンツとして、NHKが制作している「映像の世紀」シリーズがあります。こちらはNHK+やNHKオンデマンドで視聴することができます。ただ、内容は大学受験の範囲を超えていますので、あくまで読むだけでは横のイメージや世界史への親しみが得にくかったという人向けです。世界史の近現代史が好きならば、受験後にゆっくり見るのもいいかもしれませんね。どちらも、わかりやすく、面白く作られている点では共通しています。
世界史というのは一見して、覚えることが多く、難しいイメージがあるかもしれませんが、結局のところ、実際に起きた出来事のつながりでしかなく、縦、横の歴史の因果関係のイメージさえ掴んでしまえば、それほど難しい科目でもありません。『学校のクラスで〇〇君と〇〇さんは昔から仲が良い(縦の視点)。そのおかげで、最近クラスの雰囲気が良い(横の視点)。そして、クラスの雰囲気が良くなったから、体育祭で優勝できた(出来事)。』という出来事と大差はありません。言葉が難しいだけです。
世界史の勉強を始めないといけないのに、まったく興味がわかない方や、横のつながりへのイメージがつかみにくい方は、ぜひ「ゆげ塾の構造がわかる世界史」に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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