記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の成績優秀者に掲載され、早稲田大学に合格
・手元にシステム英熟語を用意して、中身を見ながらレビュー
・大量の参考書、問題集を分析している「参考書マニア」
・予備校講師として、2,000人以上の受験生を指導
大学受験の英熟語帳は本当に種類が多くで、どれを選ぶか迷ってしまいますよね。
システム英熟語にするか、解体英熟語にするか、英熟語ターゲットにするか、速読英熟語にするか・・・
私が受験生の時も英熟語帳選びには頭を悩ませましたし、そういったご質問は良く頂きます。
そんな皆さんの悩みを、予備校講師で参考書マニアの私が、どこよりも詳しくシステム英熟語について解説していきます!
「システム英熟語」について詳しく解説していき、「システム英熟語があなたに合っているか」そして「システム英熟語の効果的な使い方と暗記方法」をお伝えしていきましょう。
システム英熟語を使おうか迷っている人、そしてシステム英熟語で英語の偏差値を大きく伸ばしたい人は、ぜひこれからの内容を読んでくださいね!
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システム英熟語ってどんな参考書?
システム英熟語は、前置詞を徹底的に解説してくれる
システム英熟語は、暗記ではなく「理解」にフォーカスした英熟語帳です。
英熟語を勉強する上で、一番大切な「前置詞」を丁寧に解説してくれています。
基本的に英熟語は、語句と前置詞がセットになっています。
この前置詞が変わると、熟語の意味が大きく変わることもあるんです。
例を挙げてみましょう。
[from]という前置詞は、1つの起点がポイントになります。result=結果
from=起点
この2つが組み合わさると
result from~=~によって結果が生じる
という意味になります。
result in~=~という結果に終わる
前置詞inがくっつくと「~という結果に終わる」という意味になり、前置詞が異なると意味も変わってきます。
result fromは「~から結果が生じる」となり、result inは「結果として~という状況の中に存在する状態になる」という意味になります。
これはfromという前置詞と、inという前置詞が持つ意味の違いによって、熟語の意味も変わっています。
もう1つ例を、画像で紹介します。
つまり前置詞を理解することで、熟語の意味を推測できるんです。
この語句にこの前置詞がついているから、こういう意味になるだろうな。
という具合です。
丸暗記をしようとせずに、理解をして英熟語を覚えていけば、記憶にも残りやすくなります。
ですから英熟語において前置詞はカギになるんですね。
前置詞は入試で問われる
カギになる部分であるからこそ、前置詞は入試本番でも高い確率で問われます。
特に前置詞の穴埋めをさせる問題が、頻出です。
システム英熟語で勉強すれば、得点力の底上げにもつながるということです。
システム英熟語では1つの語句に対して、前置詞によって意味が変わる英熟語がまとまっている。
そして前置詞のイメージのイラストが描かれているなど、前置詞を意識して覚えられる仕組みになっています。
英熟語がどうしても暗記できずに悩んでい人や、丸暗記と割り切って覚えるのが苦手な人は、システム英熟語を勉強してみると良いでしょう。
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ガンガン暗記していきたい人には不向き
システム英熟語はここまでお伝えしてきた通り、理解にフォーカスした熟語帳です。
ですので赤シートで隠しながら覚えるといった、暗記向けの構成ではありません。
無料の暗記用のアプリなどもないので、暗記が少し難しいです。
私はどちらかというとガンガン覚えていく中で、理屈を理解していきたいタイプだったので、システム英熟語は選びませんでした。
暗記に特化した参考書ですと、例えば速読英熟語や英熟語ターゲットなど。
大学受験は暗記の要素がかなり強いので、当然、英熟語が暗記できているかも問われます。
システム英熟語で前置詞や英熟語の理屈を理解していても、暗記した内容をアウトプットできないと得点につながりません。
システム英熟語で理屈を理解し、速読英熟語で暗記するなどと2冊を併用するのも1つの手かもしれません。
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システム英熟語の改訂版について
システム英熟語は5訂版が出版されていて、こちらが現時点では一番新しいものになっています。
単語帳や熟語帳の改定は基本的に、中身が大きく変わるものではなく、細かい部分が修正されるケースが多いです。
改定前のシステム英熟語を既に持っている人は、わざわざ買い替える必要はありません。
最新版の方がモチベーションが上がるという人は、5訂版を買うと良いですね。
実際に書店に足を運んで、中身を見比べて判断するのがベストでしょう。
改訂版の方が値段は安くなっています。
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システム英熟語のレベル/難易度
システム英熟語の英熟語を覚えていけば、日東駒専・産近甲龍はもちろん、GMARCHや関関同立レベルの英熟語はしっかりとマスターできます。
志望校のレベルに合わせて、どこまで覚えるかを判断すると良いですね。
早慶上智や東大京大といった難関大学であっても、しっかりと戦えるレベルになるでしょう。
収録されている英熟語数は1,500語以上なので、レベルは高いです。
過去問に入って「早稲田大学には少し熟語が足りないな」、「慶應に向けてもっと熟語を強化したい」と感じた時に初めて、解体英熟語などもう1ランク上の英熟語帳に取り組みましょう。
まずはシステム英熟語に取り組むと決めたら、1冊を完璧にマスターすることを意識してください。
コロコロと英熟語帳を変えているようでは、大切な知識は記憶に定着せず、勉強している意味がなくなってしまいます。
システム英熟語の使い方&勉強法
暗記用の英熟語帳と併用で、英熟語マスターに!
ここまでお伝えしてきた通り、システム英熟語単体では、暗記の部分にかなり弱点ができてしまいます。
ですので私は暗記用の英熟語帳をもう1冊用意し、併用して勉強するという形をおすすめしています。
まず初めにシステム英熟語を使って、前置詞を理解しましょう。
前置詞を理解することで、理解しながら英熟語を覚えられるので、暗記のスピードと精度がアップします。
そしてもう1冊の英熟語帳で、赤シートを使いながらどんどん暗記を進めていきます。
英熟語を暗記していく中で、「この英熟語、覚えにくいなぁ」というのが出てくると思います。
その時にシステム英熟語に戻り、英熟語を語源から理解しましょう。
そうすることで、覚えにくい英熟語もバッチリ覚えられるようになります。
システム英熟語1冊でもしっかりと暗記ができるという人は、もちろんそれでも構いません。
英熟語帳を2冊用意するのはあくまで、私のようにシステム英熟語での暗記が難しいと感じる人だけです。
入試本番で、得点できる形で暗記しよう
大学入試では前置詞の部分が( )になっていて、そこを埋めさせる問題がとても多く出題されます。
ですので英熟語を覚える際にはセットの前置詞まで、完璧に覚えるようにしましょう。
とくに前置詞によって、意味が大きく変わるような英熟語は狙われやすいですよ。
例えばprovide A ( ) Bとなっていて、かっこの前置詞を埋めるような問題です。
英熟語を覚える際には
provide A with B ⇒ AをBに供給する
というように英語から日本語に訳を覚えていくのが一般的ですが、これだけでは前置詞を埋める問題には対応できません。
しっかりと「セットの前置詞が何か」「前置詞が変わるとどう意味が変わるか」といったところまで、覚えるようにしましょう。
例文を作れるようにしよう
また並び替え問題や、英作文の問題でも、英熟語は問われやすいです。
英熟語の訳を覚えるだけでは、並び替え問題や英作文では得点できません。
自分で「英熟語を使って正しい文を作る」ことができないと、問題は解けませんからね。
ですので該当の英熟語を使って、自分で例文が作れるようにしましょう。
そうすると並び替え問題や英作文問題でも、英熟語を使って得点できるようになりますよ。
無料で音声がダウンロードできるようになっているので、こちらを活用するのも効果的。
例文を丸ごと覚える気持ちで音読を繰り返していくと、自然と英文の中での熟語の使い方まで理解できるようになっていきます。
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必ずテストをして抜け漏れを確認
システム英熟語1冊で勉強を進めていく場合は、きちんと記憶に定着しているか、必ずテストをするようにしてください。
システム英熟語は理解がしやすい反面で、自分が本当に暗記できているかを確認しにくいです。
暗記カードを作る、ニガテな英熟語はノートにまとめるなどして、常にテストをできるようにしてください。
スキマ時間にニガテな英熟語だけを、暗記カードで覚えていくのも良いでしょう。
英熟語は英単語よりも馴染みが少ない分、想像している以上に記憶に定着させるのが難しいです。
自分では覚えていても、いざ入試本番で出題されると思い出せないということが、本当に良くあります。
英単語よりも気合を入れて、長期記憶に定着するまで何周も勉強するようにしてください。
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英語長文の読解に活かしていこう
英熟語を覚えたら、長文の読解に活かせるようにしていきましょう。
英熟語は覚えた意味と違う訳で登場することもありますし、文中に入ってくると熟語に気づけずに訳せないケースも多いです。
覚えた英熟語は記憶にしっかりと定着させ、長文を読むときにもスムーズに訳せるようにしてください。
英語長文は英語という教科の中でも圧倒的に配点が高く、長文の出来で合否が決まるといっても過言ではありません。
私も英語長文を攻略したことにより、偏差値40から70を超えるようになり、早稲田大学に合格できました。
そのときに実践した英語長文の読み方やトレーニング方法を知りたい人は、下のラインアカウントを追加してください。
まとめ:システム英熟語は理解と暗記の両立がポイント
ポイント
・システム英熟語は、理解にフォーカスした英熟語帳
・暗記には弱いので、暗記用の英熟語帳と併用で勉強するのもあり
・英熟語を覚える際には、例文を作れるようになろう
・必ずテストをして、記憶に定着しているか確認しよう
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筆者は現役時代、偏差値40ほどで日東駒専を含む12回の受験、全てに不合格。
原因は「英語長文が全く読めなかったこと」で、英語の大部分を失点してしまったから。
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